今年のマッセアトゥーラは、「コットンスーツの当たり年」だった。
「生地は生きているから生地と呼ぶ」や
「生地は生まれたての地」なんて言葉がぴったりのコットン。
出来たてのコットンスーツより、着込んだ方が断然格好いい。
ラペルやポケットのあたり、また肩のあたりのステッチにシワが入り、
シワの「山」の部分に「アタリ」が出て、それが「アジ」になる。
そのためにも選ぶコットンは「ギャバジン」や「ツイル」のような張りと
腰のある生地を選びたい。
着込んだときに「味」ではなく「みすぼらしさ」が出ると困るから。。
張りと腰のある生地ならそうはならずに、段々と着手に馴染む。
そしていい年のとり方をする。。
僕の持っているコットンスーツはカーキ色のギャバジンと
ブルーのシャンブレー、それにコードレーンがある。
いい皺が出て、いい色に焼けて、どれも僕の身体に馴染んでいる。
僕は高校が私服だったので、その時に買ったものだ。
会社に入った頃までは着ていた記憶がある。
久々にクローゼットから出してみると、やけに新鮮。
どれも裾幅は詰めまくって19センチ程度しかなく、それもダブル。
センターベントに3Bの段返りのスタイルが多い。
そうアイビーってゆーか、アメリカンスタイルだ。
靴は当時トップサイダーの白いデッキシューズを履いていた。
今のようにインナーソックスがなかったから、手入れが大変だった。
ネイビーのリネンジャケットも出てきた。これは今でも年に数回は着ている。
これもアタリが出て、いい感じにクタッとなっている。
しかし、残念なことがある。
太りさえしなければ、、、どれもいい感じで着ることが出来るのに。。。
スーツが育っても、お腹まで育つと、、、着れないです。
みなさんご注意下さいね(笑)