今日初めてお越し頂いたKさんにお伝えした
生地の特性についてのお話です。
英国物とイタリア物では、生地の特性が違います。
その辺りの事を知って頂いた上で生地を選んで頂くと、
仕立て上がりのイメージも、より納得のゆくものになります。
英国物は男性的な表情をしていて、
出来上がりもシャープで男性的なラインが出ます。
僕たちテーラーの言葉で言うと〝仕立て栄え〟する生地です。
イタリア物は女性的で柔らかく、
軽やかで艶のある表情をしています。
仕立て上がりも柔らかく、色っぽい服になります。
着た瞬間から馴染むイタリア物に対して、
英国物は初めはなかなか馴染みませんが、着ているうちに馴染み、
愛着の湧く1着になる、といったイメージでしょうか。
この差は耐久性にも現れ、イタリア物は英国物に比べると弱く、
永く着たい、ハードに着たい、と云う事であれば、
英国物をお勧めします。
ここでは凄く荒っぽい言い方になりましたが、
詳しくは現物を手に取りながら、ご来店時にお伝えします。