ディレクターズスーツ

Tさんからご依頼頂いた礼服が出来上がりました。

ブラックスーツを基本に、コールパンツとシルバーベストを追加されました。



ブラックスーツは〝略礼装〟として。

ブラックジャケットにコールパンツとシルバーベストの組み合わせは、

ディレクターズスーツとなり〝昼間の準礼装〟になります。



ちなみに、

正礼装(モーニング・イヴニング)、準礼装(ディレクターズ・タキシード)、略礼装

と云う区別があり、カッコ内は(昼・夜)となります。



冠婚の場でブラックスーツを着てしまい、

日本で一般的な白いネクタイを締めたりなんかすると、

日本以外の国ではマフィアスタイルですから、くれぐれもご注意下さいね。



下の画像は、ディレクターズとしてシルバーベストを合わせました。

フォーマルでは正式にはステッチは入れませんが、

今回はTさんのお好みで、襟端から2mmの位置にAMFステッチを入れてあります。





シルバーベストは無地が多いのですが、今回はさり気なく〝粋に〟ヘリンボーン柄です。

ボタンも共地で包んで、よりフォーマル感を高めています。

ちなみに、撮影のシャツはありあわせで(笑)、一般的には白無地シャツです。





コールパンツはブレイシーズ専用仕様とし、

ベルトループを付けずに、腰裏にブレイシーズ用のボタンを付けてあります。

柄は派手でもなく地味でもない黒白のボリュームバランスですから、

使おうと思えば冠婚葬祭どちらにも合わせて頂けます。





ブラックパンツは通常通り7本ループを付けて、

帯の後ろ側センターは割って、ループは〝フラシ〟にしてあります。

ピスポケット(尻ポケット)も、左右とも付けてあります。





Tさんは怒り肩で胸板も厚いので、レギュラーなボディーに着せると、これだけ浮きます。

やはりオーダースーツは、着る方が着て初めて綺麗なシルエットが出ます。





Tさん、ウイングカラーシャツやブレイシーズと共に、明日準備して発送します。

そうそう、、博多の中洲の屋台、今ある屋台が最後になるそうですね、、

これでまた風情のある風景が失われてゆきます。

博多に行った時には、一緒に屋台に連れてって下さいね。