Hさんのこのシャツは、フィレンツェのブジェッリさんのシャツをお借りし、

マッセアトゥーラ流にフィッティングを昇華させていった物です。

まさにコラボレーション、フルオーダーです。(笑)

社章を取り入れてオーダーされた釦を頂き、それを袖口に縫い付けました。

どのシャツの袖口にも、Hさんはいつもこのボタンなのです。





フルオーダーと云っても、何を基準にするか、、

仮縫が付いている事をフルオーダーだと云う方もいらっしゃれば、

いちからパターンを起こしてこそフルオーダーと言う方もいらっしゃいます。

中には手縫いでありさえすれば、フルオーダーだと思ってらっしゃる方もおられます。



僕の考えは、着る人の意思がカタチにされているか?

手段はどうであれ、結果としてそれが果たせているかどうか、、

この仕事を続けてきて、、

今、行き着いているスタイル、それが今のマッセアトゥーラ流です。



日本では〝注文〟の事をORDERと言いますが、

英語では、それをBESPOKEと言います。

その語源は、『be+spoken』=『対話をすること、話をすること』です。
なるほど、、言葉の成り立ちって、深い意味がありますね。