今日、同級生のまっちゃん(松山君)が寄ってくれました。
彼は、京都では有名(業界でも有名!)な着物メーカーの社員をしています。
当時は「西陣の革命児」と呼ばれた創業者の孫にあたり、今まさに、
創業60年、業界に新たな革命を起こすべく新業態として立ち上げた「ぺこら堂」の運営責任者です。
たまたま仕事で持ってきてた着物を見せてもらったのですが、
洋服の生地とは色々な共通点があって、とても興味深い話で盛り上がりました。
糸のこと(無撚糸/甘撚り/並撚り/強撚糸)
生地の事(基本的に撚りの甘い順に、羽二重/縮緬/紬の3種類)
組織の事(平織/綾織/繻子織の3種類と洋服と共通で、主に平織りが使われる)
織機の事(最新と云うより古い織機を細々と使い続けている、、効率とは無縁の世界だそうです)
今までまっちゃんとは、プライベートで会っても、
お互い殆んど仕事の話はしなかったので気付かなかったのですが、
彼の現場(機屋)仕込みの〝ほんもの〟の知識は説得力があって、とても面白く、
洋服の生地と重なる部分も多いので、
今まで僕が見聞してきた英国の機屋事情を再認識できそうです。
これからは、プライベートより仕事の話ばかりになってしまいそうです。(汗)
いきなり話は変わりますが、
夏になると毎年、嵐山で納涼鵜飼船に乗ります。
僕が和装(浴衣)を楽しむのは、最近では年に数回のこの機会だけ。
久し振りに、次のお正月は着物を着て初詣に行こうかなぁ~なんて思っています。
最後に着物を着たのは、もう10年ほど前になるので、これを機に新しく作ろうかな、とか。(笑)
以前にも書いた事があるのですが、
マッセアトゥーラのお客様でも、色(素材)合わせの上手な方に、
昔からご自宅に着物屋さんが来られていたとか、着物を知ってる方が少なからずいらっしゃいます。
やはり普段から、無意識に侘び寂びの微妙な着物地を見てこられたから、
色彩感覚や素材感が染み付いているんだと思います。
ちなみに彼のブログは、和装のドレスコードなど面白い内容が多いので、
和装の世界から、洋装を考えてみるのも面白いと思います。
【2009年7月25日】
先日、この日の事をぺこら堂のブログで紹介して下さいました。
まっちゃん、ありがとう!!