ハバナのクエルボ・イ・ソブリノスの1940年代のアンティーク。
Tさんが、数年前に、フランスのクリニャンクールで手に入れられたものです。
そんなTさんが今日オーダー下さったコットンジャケットは、
この時計を腕に巻き、ハバナに行かれる為のお洋服になりそうですね。

今日、総手縫のスーツをオーダー下さったOさんですが、
8年ほど前に購入されたという、6プライのスーツを着てお越し下さいました。
色違いの生地で僕も着ているせいか
パッと見た瞬間、その『匂い』で気付きました。

表情豊かな色合いです。
経緯の糸を解くと、4色の糸に分かれます。
それにしてもイタリア人、ガッシリした英国生地、好きですね。
僕個人的にも、こんな生地を柔らかく柔らかく仕立て、着込んでクタッと馴染む、、
そんな雰囲気、ジャケットスタイルとして大好きです。

1月4日にご注文頂き、1月末に既にお渡し済みの本年度第1号スーツ。
いつも裏をご指定頂く生地で、Hさんのスーツも然りです。
ありそうで、中々見つからない色なんですよ。
艶めかしい雰囲気なのですが、、
画像では伝わりません。

オーダー業界と研究の現場(構造物理でしたっけ?)を見比べてみると、
双方の現場に、いつも同じような原理原則が見えてきます。
そんな話題で、いつも盛り上がらせて頂く
Wさんのジャケットの仮縫です。
Wさんは姿勢が良いので、ちょっと細工してみます。
今回お選び頂いたジャケット地は要尺が短く、
出来るだけ質感の近いフラノ地で仮縫させて頂きました。
ニットを着た状態を想定していたのですが、ちょっと大き過ぎたので、
調整させて頂く事に、、来シーズンの為のツイードジャケットを今からご準備です。
実際には違う目的ですが、ここでは割愛させて頂く事にします。
Wさん、いつも写真のご協力、ありがとうございます。

今日は、春夏物の生地に入れ替えました。
たくさんご紹介したい生地があるのですが、その中から、
コットン素材のソラーロ(英国ではサンクロス)を2着分ご紹介致します。

こちらはレギュラーな配色で、
ベージュとオレンジの糸で織られてまして、
名前の通り、太陽の光が当たると玉虫に色が変わります。
ヨーロッパでは人気のある生地ですが、日本ではあまり見かけません。

こちらはベージュとターコイズブルーという、珍しい配色ですね。

他にも数種類のソラーロが揃っています。

エルメネジルドゼニアの快心作、クールエフェクトです。
先に自分で作って、真夏を経験します。
まだまだ先ですね。(笑)

ベストの仮縫は時間がかかります。
カットされた要尺がギリギリでしたから、似た生地で。
この生地、クオリティーは低いですが、なかなか良い表情をしていて惜しいです。
冬物ですので、せっかくですから急ぎます。