毛芯でスポルベリーノの雰囲気を、、

モクソン織機(低速織機)で織られたモクソンの生地に
船場のOさんが一目惚れされてオーダーを頂き、完成したコートです。
生地の長さが足りずに、ピエゴーネ(インバーテッド)仕様には出来ませんでしたが、
技術の中山君と僕とで喧々諤々しながら何度も打ち合わせ(笑、とても雰囲気のあるコートに仕上がりました。
船場のOさんの狙いやお好み分かっているのですが、
仰ってるそのスポルベリーノっぽさを、如何に毛芯仕立で表現するかの折り合いが大変でした。
スポルベリーノを毛芯で、、と提案はしてみたものの
言われるままスポルベリーノにしておけば良かったと少し後悔したり(笑、、

ちなみにスポルベリーノとはイタリア語の『spolverare』(英:dust)を由来としています。
dustと聞いてアッと思った方は洋服好きですね! そう、、ダスターコートをイタリア人が作るとこうなります!(笑


シッカリ、それでいて肉厚でしなやかな生地が、柔らかく仕立てあがりました。
今回の出来栄えは気に入って頂けたでしょうか。毛芯仕立なので型崩れせず味わい深くなります。
前端を薄く仕上げるために毛抜き合わせにしましたが、ダブルステッチで内側も押さましたので、大丈夫ですよ!!
船場のOさん、いつもありがとうございます!!