綿ローンのクレリック

Cotton100%のローン素材は、

シャリッと涼しげで、着用感も軽く、夏にはもってこいの素材です。

同じような生地で、以前から何度も紹介させて頂いているボイル素材がありますが、

この両者の違いは糸の撚りの強さの違いです。

ローンは張りと透明感に優れた上品な、平織りの極薄生地ですが、

ボイルはそれに更に強い撚りをかけて、それも縦横の糸を逆撚りしてシャリ感を強めるので、

凄く目の詰まった、ガーゼっぽい感じの生地になります。

ちなみにボイルはガーゼと同じ組織ですが、

糸の撚り方の違いで、これほどまで差が出るんですから、驚きですよね。



そんなローン地をクレリックにする場合、

襟だけブロードを使うと生地感が違って変なので、

襟やカフにも、同じ綿ローンの白生地を使う事にしました。





出来上がってきたシャツの襟腰が高すぎて、たまたま残布で追加の襟が作れたので、

前後均等に5mm低くして作り変えました。

Oさん、1着目からどんどん高くなって、付け替える前の、この襟で、

前4.5cm、後5.5cmと言う世界の壁!?とまで思える高さでしたからね。(笑)





4着目にして、タイドアップ用のシャツの型紙は

どうやら、Oさんお気に入りのシルエット&デザインに落ち着いたようです。

襟だけではなく、型紙のあらゆる部分を微調整していますけどね。

既製ではありえないシャツが完成して良かったですね♪