ミラノでの初日は、楽しみにしていたミラノウニカの初日です。
ミラノウニカはイタリアの総合見本市で、2年ほど前に、
元々別に開催されていた次の5つの見本市が1つに集約されたものです。
・ Idea Biella (紳士用の高級ウール地)
・ Idea Como (婦人用の高級シルク地)
・ Prato EXPO (プラート産地の服地)
・ Moda In (付属品と各種テキスタイル)
・ Shirt Avenew(高級シャツ地)
この中でも、今回行きたかったIdea Biella(イデアビエッラ)は、
羅紗屋さん(アパレルやテーラーが生地を仕入れるところ)が行くような展示会。
ですから、僕たちテーラーは入場できませんし、それに、
羅紗屋さんでも、規模によっては入れないという敷居の高い展示会です。
にもかかわらず、今回は取引先の羅紗屋さんが到着される前、
大切なバイヤーパスをお借りできましたので、そぉ~っと潜入してきました。(笑)
そんな〝命懸けの真剣なバイイング〟の現場なのに、
興味本位でノコノコ参加してごめんなさい。
でも、僕たちの手元に届く生地が、どんな風にしてやってくるのか、
聞いてばかりではなく、見ておきたかったのです。
ここはアパレルメーカーが、来季はどんな服を、どんな生地で作るかを検討する場です。
そこで検討された生地の見本を持ち帰って、全体を見渡しながら再検討し、
最終、決定した生地だけをメーカーに発注する事になります。
そして、その生地を使って作られた洋服たちが、
1年後の同シーズンに店頭に並び、僕たちの手元に届けられます。
もしくは1年後に、僕たちテーラーの手元に届くわけです。
ということは、生地メーカーは、
1年先、製品になって販売される洋服を想定して、
生地を企画してるって事になりますね。
洋服地の見本市〝イデアヴィエラ〟と同様、
シャツ地の見本市〝シャツアヴェニュー〟も開催されています。
各メーカーのバイヤーが、イメージしやすいようにと?
各生地のイメージに合ったシャツに仕立て上げたメーカーもあります。
朝から晩まで1日歩き回って、巨大な会場を後にしました。
今回、色々とご尽力下さったKさん、そしてJさん、本当にありがとうございました!