みなさんご存知ですか?
『背広』の語源は、ロンドンの『サヴィル・ロー』という通りの名前である事を。
そして『ヘンリープール』は、そのサヴィル・ローに店を構える創業1806年の老舗テーラーです。
(ヘンリープール英国版ホームページはこちら→http://www.henrypoole.com/)
顧客には、W.チャーチル、ナポレオンⅢ世、J.P.モルガンを始めとし、
日本でも、昭和天皇、伊藤博文、吉田茂と、そうそうたる顔ぶれが名を連ねています。
そして、20世紀最高の粋人〝風の男〟と言われている、
かの、故・白洲次郎氏(白洲正子さんの夫)も、顧客の一人でした。
そんな老舗テーラーのカンディー社長とお酒の席を共にし、
そのパーティーの翌日には、丸一日スーツについて色々と教えて頂きました。
ボタンの数とエレガントさの関係、絶妙なる上着丈を決定するファクター、英国流着こなし術、
スーツのディテールは全て機能美である、などなど、、
それらひとつ一つの言葉に重みを感じました。
もちろんその背景には〝各国のセレブリティー達のスーツを作っているテーラーの社長〟
という先入観、それも無いとは言い切れませんが、
その落ち着いた自信に満ちた口調、スーツを触る時(採寸時を含めて)の鋭い目線が、
一層、僕には重みとなって感じられたんだと思います。
僕がそんな凄いテーラーさんと、どうして食事や打ち合わせをしているのか、、
英国のヘンリープール社から送られてきた、マスターパターン&マスターサンプルを元に、
国内縫製のサンプルを作り込んでいる真っ最中だからです。
もうすぐヘンリープールの日本国内向けのビスポークラインをスタートさせる予定です。
ここ数ヶ月打ち合わせを進め、出来上がってきた第一号サンプルを見ながら、
今日はカンディー社長にチェックしてもらったのですが、まさに鋭い職人の顔でした。
僕も、そんな顔になれるよう、日々精進していかなければ、、
厚かましいですか?(笑)
でも、スーツの造形にかける情熱だけは負けませんよ!
あまりの背の違いがばれてしまいますね。
ちなみに僕が180cmだから、カンディーさんは200cmオーバーですね
(ウソつくなあああああ!!!・笑)
サンプルを見ながら、仕様書のチェックをしてもらってます。