電:プルルルルゥ~♪
M:はい!ありがとうございます、マッセアトゥーラです。
O:初めまして、3月9日に採寸に伺いたいんですけど空いてますか?
M:どうもありがとうございます!
それでは当日、もしお気に入りのスーツがあれば、着て来てもらえますか?
O:は~い、分かりました~♪
そして今日のこと、、
O:やっぱりこうやって着てきた方がいいんですか?
M:そうですね、、
ゼロベースで作るより、その方がお互いの感覚にズレが生じないんですよ。
O:と言うと?
M:仮に〝タイト〟と言っても、お互いの間で〝タイト〟のレベルが違ったり、
また、英国スタイルで!とか、サンローランっぽいの!と云っても、
出来上がってきたら、思ってたイメージと全く違う!なんて事もあり得ますからね。
O:ふぅ~ん、なるほど。
M:そんなズレが少しでも起きないように、お互いの感覚を摺り合わせて、
今から作ろうとしている服を、さらに昇華させるためなんです。
O:このスーツ、出来上がりが楽しみですね♪
M:気合入れて型紙仕上げますね!
お客様が、その服のどこを気に入り、どこに不満を感じておられるのか、
何かを基準にして「それはもっとこうした方が、、」と云う提案をさせて頂きながら作る方が、
全くのゼロからより、早道ではないでしょうか。
中には何着も持ってきて下さる方もいらっしゃいます。
ただ、あまり多すぎても何が本質なのかを見失う事もあるので危険な場合もあります。
もしも気に入ったスーツがなくても、
絶対に譲れない部分だけを伝えて頂いた上で、あとの調理をお任せ頂ける方が、
結果的には、1着目をバランスの取れた、綺麗な洋服にするコツのような気がします。