僕の私物に、今日お渡しのHさんのグリーンのジャケットが加わって

イタリアン・トリコロールで揃えたツイードジャケット。

と言っても、偶然ですが(笑)。







トリコロールは、フランス語とギリシャ語の合成で〝3色〟を意味します。

そうなると、フランス国旗やドイツ国旗もトリコロール。



しかし、イタリア語辞典を引いてみると、、

トリコロールは〝イタリア国旗〟と記されていました。



自分の事が大好きな

イタリア人らしい発想ですよね(笑)。

この2着のジャケット、

袖のデザインはどちらもフレアーです。



巷では脚長パンツがブームですが、

マッセアトゥーラは一歩先ゆく腕長ジャケット!(笑)







Hさん!Tさん!!

楽しみにしてて下さいね。



ん?一番楽しみにしてるのは僕だったりして。

これ、リアル・パイソンのベルトです。

パイソンを日本語で云うと〝ニシキ蛇〟です。







下の方は僕が1年以上使ってるもので、所々ウロコが

めくれてきています(苦笑)。



これって〝型押〟には存在しない、

本物だけが持つ〝味〟と捉えて良いのでしょうか?(笑)



上は、来週お渡しの物ですが、

天然物なので、1点1点微妙に色が違います。



僕は皮革製品など、天然素材をそのまま使った物を購入する時は、

何点か見せてもらって、気に入ったものを

選ぶようにしています。




それにしてもパイソン、人気です。

というか、ここ数年特にエキゾチックレザー全般に

人気が集中してるようですね。

先日採寸した、スタッフT君のデニムパンツが出来ました。

一気に中縫い状態まで進んでると考えて下さい。

そして今日は最後の調整です。



めちゃくちゃ太いです(笑)。







ちょっとやり過ぎ!と云う事で膝を詰まんでみます。

膝だけ??まだ太い!という個々のご意見はお控え下さい(笑)。







ん?

これって1cm程度しか詰まんでないですよ。



服は雰囲気で着るものだから

余り細かな部分にこだわると全体像を見失いがちです。




でもオーダーの場合、この5mm、1cm単位の調整が大切です。



服に体を合わせるプレタだと、着てみて綺麗ならそれでオッケーですが、

オーダーの場合は 『体に合わせる=基本から崩れる』 ですから、

この部分をないがしろにすると、

とんでもない服が出来てきたりします。




創り手と着手側の感性が合っていれば問題ないのですが、、

プレタのように試着できない分、大切な部分です。



採寸(仮縫い)は、互いの思いの誤差を修正する

大切な作業でもあるのです。




最後に宣伝を!(笑)



このデニムパンツのオーダーは、1着1着生地が違います。

柄も色も、何もかも。



生地だけじゃありません。

シルエット、ポケットの形や大きさ、

デザインは勿論のこと、スナップボタンの色や大きさまで!



不思議な魅力のある、大人のカジュアル

以前に書いたネタですが、再び(笑)。



今日Tさんから「柳瀬さんって煙草吸わないの?」と聞かれ、

2人仲良く店の外で吸いました(笑)。



商品への配慮から、店内禁煙にさせて頂いております。

愛煙家の皆さまのご協力お願い致します。



吸いたくなった時は、一緒に外で吸いましょうね♪




今日初めてお越し頂いたKさんにお伝えした

生地の特性についてのお話です。



英国物とイタリア物では、生地の特性が違います。

その辺りの事を知って頂いた上で生地を選んで頂くと、

仕立て上がりのイメージも、より納得のゆくものになります。



英国物は男性的な表情をしていて、

出来上がりもシャープで男性的なラインが出ます。

僕たちテーラーの言葉で言うと〝仕立て栄え〟する生地です。







イタリア物は女性的で柔らかく、

軽やかで艶のある表情をしています。

仕立て上がりも柔らかく、色っぽい服になります。







着た瞬間から馴染むイタリア物に対して、

英国物は初めはなかなか馴染みませんが、着ているうちに馴染み、

愛着の湧く1着になる、といったイメージでしょうか。



この差は耐久性にも現れ、イタリア物は英国物に比べると弱く、

永く着たい、ハードに着たい、と云う事であれば、

英国物をお勧めします。



ここでは凄く荒っぽい言い方になりましたが、

詳しくは現物を手に取りながら、ご来店時にお伝えします。

今日お渡しのNさんは税理士さん。

そして、上着のネームは〝Super SETSUZEI〟です。


「いっその事〝Super 節税〟と漢字にしましょう!」という僕からの提案は
「やりすぎ!」とアッサリ断られてしまいました(笑)。







それにしても皆さん、色々楽しいネームを入れて下さいます♪



ちなみにプレタとオーダーではネームの入る位置が変わります。

プレタではポケットより下に入るネームが、オーダーでは上に入ります。

皆さん、その理由分かりますか?(笑)

Tさんからご依頼のあったカラーキーパー。

そう、襟をビシッと保つ為に裏側から刺し込むアレです。



長さの問題もあったので、わざわざ取りに来て下さいました。



これって

洗濯前に抜いて、そのまま失くしてしまうんですよね~







そこで提案!

こんな安物?プラスティック製ではなく、

スターリングシルバーや水牛の角で作られた高級品!

それを手に入れましょう♪



傘と同じで、それなら失くさないでしょう!



いえいえ、、

僕みたいに何でも失くす人は、

何が何でも失くすのでーす(苦笑)。

月に1度、関西のテーラーが集まって開かれる勉強会

Boitsに、僕も参加させて頂いてます。



他のテーラーさんと話す機会や、まして採寸風景や仮縫い風景を

見る機会って少ないので、とても貴重な経験です。



と言いながら、その後の飲み会が目的だったり(爆)。

嘘ですよ、ウソ(笑)!



どうですか、ほら!真剣そのものですよ。

読売新聞のコラムにも執筆中の繁田ハジメさん!







これまた真剣な表情の敦賀の吉田さん

ミラノの彼女に、仕事してる写真送らないと~(爆)







みんな真剣!と思えば、、あれ?ヘラヘラしてる~

我がBOSS、テーラHIRAIWAの平岩一郎さん♪







裁断してるのはB君。どこの誰かは内緒です(笑)。

ステージに立つ時のスーツ、という事でご来店頂いたHさんのサックスは

’70年代のアメリカンセルマーです。







今のセルマーより肉厚で、しっかり吹かないと音が出ないそうですが、

その代わり深みのある音が出るとか。



間近に吹いてもらったのですが、それは奏者の声であり、魂なんですね。



毎日色々な職業の方に出会えて、この仕事に就いて

つくづく「良かったなぁ~」と思います。