英国大使館でヘンリープールの200周年記念パーティーが開かれました。

サイモンとも2年振り5度目の再会。デイビッドとは4年振り。

元ティモシーエベレストのカッターであるデイヴィッドは、相変わらず個性的な着こなしです。

日本人が敬遠する茶のスーツを、それも〝オン〟でサラリと着こなしていました。



サイモンによる記者発表では、ヘンリープールの歴史に始まり、

今後のヘンリープールの事業展開まで。



今回の日本での採寸の仮縫いは半年後、さらに半年後に2度目の中仮縫い、

それから半年後の完成まで、1年半を要します。

最初は時間と手間暇がかかりますが、2着目以降は型紙が完成度を増すに従って、

だんだん早く、より満足度の高い商品が提供される事になります。

さらには来月の末頃より、Web上で生地を選べるようになりますから、

顧客の皆さまには、よりスピーディーなサービスが提供されるようになります。

そんなサイモンからの発表を聞いていると、

時代の流れに対応したサービスをスタートするサビルローの老舗に、

少し寂しいような気持ちもします。



そんなゆっくりした時間の流れこそが、

精神的にも、時間とお金にも、余裕のある人に与えられた、

ビスポークならではの特権でもあると思うからです。



それにしても200年続ける事って偉大だと思います。

サイモン、デイヴィッド、そして今回は来日されていませんが、

カンディーさん、200周年おめでとうございます、心からお祝い申し上げます。



ヘンリープールの歴史を物語る洋服。





ヘンリープールと家族ぐるみのお付き合いをされている、

僕の大先輩、藤浪氏も一緒にサイモンを囲んで。

この日の高橋さんのジャケットは英国製ではなく、コスタンティーノ製でした。(笑)





お世話になっている(左から)

写真家の高橋さん、ライターの名畑さん、タイムシーン編集長の田中さんも、

カッターのディヴィッドと熱心に歓談。