昨日、今日、そして今までにも、何人もの方から、
「シャツの仮縫って出来ますか?」とご質問を頂いてきましたが、
申し訳ありません、マッセアトゥーラのシャツは仮縫をお付けしておりません
というか、僕は経験上、必要ないと思います。


シルエットをイメージする為に、皆さまと色々と打ち合わせをしますので、
仮縫がなくても最初の1枚目で大抵はご満足頂けているようです。
そう言って頂くので、そう信じています。(笑)
仮に仮縫いをしても、正直なところ、
皆さんイメージ湧きますか?着心地が分かりますか?






微妙な調整は2着目以降で行ないますが、それも大体はミリ単位。
初回の採寸で、イメージに近いシャツがあれば、
それを着て頂いて、ピンを打って、お好みのフィット感に近づけますので、
その作業が仮縫の代わりだと思って頂ければと思います。
もちろんイメージに近いシャツがなくても、ご心配はご無用です。




今日採寸のTさん、撮影ご協力ありがとうございます!

僕は自分の経験上、
仮縫をしても、それほど意味はないと思っているのですが、
仮縫いを経験された皆さまは如何ですか?


これ、自慢ですが(笑)、
先週の土曜日にスーツをお渡しのFさんから頂いた言葉、、
「期待はしていましたが、まさか1着目でここまで合うとは思ってませんでした。
今までの仮縫って何だったのって、正直驚いてます。」
ここからが更に自慢ですが!(爆)
Fさんは今まで、オーダー界をリードする某超有名店で8年間もの間、
フルオーダーをしてこられたそうです。
こればかりは、たまらなく嬉しかったですね、、
Fさん、ありがとうございます!


ただ、その結果は僕だけの力ではなく、Fさんのご協力があったからです。
オーダースーツは着る側と作る側のコラボレートでしか生まない、、
既製服のように、現物確認で手に入れるものではなく、
自らが、自らの意思で着るスーツですから。







6月にご結婚される東京のOさん、おめでとうございます!
パーティー用にとオーダー頂いたのは、ショールカラーのタキシードです。
このタキシードは、以前このブログにもご登場頂いたOさんのお姉さまのご主人、
bw88さんからのプレゼントなのです♪
変わり織りの黒無地を選び、襟もショールカラーを選ばれる辺り、
Oさん好みの、エレガントな渋味を感じさせられます。






このシルエット、実は最初はOさんのお好みではなかったようなのです。
Oさんのお好みのシルエットを探っている内に、
段々イメージがリアルになり、
Oさんと僕のイメージのギャップが埋まってきたところで、
もうすぐ奥さまになられる彼女に、どう思われるかご感想を聞いてみたんです。
そしたら彼女は、僕の期待した通りの答を出して下ったのです。(笑)
そしたら即効で決まったんですよね、、Oさ~ん♪
ん?それって、僕の勘違いですか?(爆)
2人の想いから生まれるタキシードを着ての式、、素敵ですね!







ラッジョのジャケットが届いて、数回着てみました。
ナポリ土着のドロ臭さと言うか、何とも言い難い独特の〝オーラ〟を感じますね。
でもなぜか、襟型は直線的なハイゴージのナポリスタイルではなくて、
フィレンツェスタイル、それも何故か、、
オールドフィオレンティーナスタイルと呼ばれるものです。


肩の仕上げも、今では唯一、
ナポリスタイルを築いたと云われるヴィンチェンツオ・アットリーニから、
ラッジョ氏だけが引き継いでいると云う、ピニニャティエッロ(pinìgnatiello)です。


マッセアトゥーラの顧客の方だけが見る事の出来る生きた化石。(笑)
画像で写してみましたが、雰囲気が伝わりません!


この胸ポケット、実はバルカでお願いしていたのですが、ご覧のとおりです。(爆)
おまけに、、数ヶ所に生地に傷が付いてしまっています。(苦笑)
裏地も、いきなり数ヶ所も糸が解けているんです。
それよりも、僕の指示した半胴より2cm(周囲だと4cm)も大きいんです。
仮縫は何だったの?(爆)
ラッジョには、ラッジョなりのスタイルがあるから、
彼にすれば、「俺のスタイルを着ろ!」って事なんでしょうね。
でもまぁ、これこそがナポリスタイル、という事にしておきましょう!(笑)


この服の本領は、これから10年後20年後でしょう、、
これから着続けていく間に、僕のスタイルに馴染んでくると思います。


この洋服がどのように自分に馴染むのか、、
手入れ次第というか、これからどんな風に着込むかで、
僕の人となりが見える洋服に変わってゆくんでしょうね、きっと。
僕の希望したジャケットに仕立て上がったかどうかは別として、味わい深い逸品です。







Oさんのヴィンテージのサマーキッドモヘア60%混は
シャープな生地に、敢えて爽やかに大人っぽい無邪気さを加えました。
ボタンはガレッシのコロッツォ(ナット)のナチュラル色を使い、
それに合わせてステッチとボタン穴もオフホワイト!
カンヌキも最近のMasseで主流の?線閂ではなく、D閂にしてあります。




今回のこの配色、実は2年前、
ナポリのマリネッラのサロンで見たコートからヒントを得ました。
コートなので冬物ですが、ナポリのカラッとした空気には合ってるんですよね。
軽く見えそうで、軽さとは違う何かを感じたんです。(笑)




パンツもベルトループを外してサイドアジャスターにして
ウエスト周りをシンプルにまとめ上げています。
股上も浅いので余計スッキリします。




最近では、ステッチの色を変える事は滅多にありませんが、
それでも今回ばかりは大人っぽくまとまる気がしてやってみて大正解!
ただし僕が着ると、まんま〝ガキ〟〝イチビリ〟ですので悪しからず。(苦笑)
メ○○デスと同じですね、、所詮は、着る人次第って事ですね。







Kさんから、「ウキウキするジャケットを!」と、ご注文頂いたのは、
オレンジ色のサマーツイードです。


最近、自分らしい格好よりも〝相手の立場を考えた上での〟自分らしい格好。
それを最優先に心がけてこられたKさんなので、
昔のVAN世代の血が騒ぎ出して?久しぶりに自分を前面に出そうと、
ご注文下さいました。(笑)
ちなみに、自分を前面に出すばかりがファッション(装い)ではないと思います。
相手を敬意を払う事、例えば結婚式はそんな〝装い〟の基本です。
僕がお勧めで選ばせて頂いたオレンジは4色です。




その中から、見た目で最もウキウキするようなオレンジを選ばれました。
本来なら、そこでKさんに似合うオレンジを吟味するのですが、
この4色を選んだ時点で似合う色を前提に判断しているので、外れる事はありません。
それだったら、気持ちが高ぶる色を選んで頂いた方が良いですよね!
後は、、Kさんにお任せしました。(笑)


Kさん、僕が今日が誕生日だって事を何故か?知って下さっていて、
神戸の〝TSUMAGARI〟の焼き菓子を頂きました。




僕の誕生日に、僕の大好きなオレンジ色のジャケットばかりか、
何か逆のような気が、、嬉しいけれど、
今日は、と~っても複雑な気持ちになりました。(笑)
Kさん、ありがとうございました!
素敵なジャケットが出来上がりますように♪





マッセアトゥーラのシャツをお願いしている職人のYさんを紹介します。
といっても、ご本人ではなく、シャツの方です。(笑)


このシャツを仕立て、かれこれ10年近く着ているそうです。
襟とカフが擦り切れ、交換されました
質感の似た手持ちのソリッドピンク地が足らなかったので、
傷んでないカフの外側はそのままで、裏側だけ交換されています。
自分の物は適当みたいで、ミシン目ガタガタです。(苦笑)




襟は、襟腰も襟ハネも擦り切れたので、全て交換されています。
こちらは生地が足りたので、全部交換!
画像では判り難いですが、襟先と身頃が擦れて、薄くなってきています。
ここまで着倒されたシャツは、僕も初めて見ました。


僕が、「どうして白のクレリックにしなかったんですか?」って聞くと、
Yさん曰く、「白やと在り来たりやん、、でも、これやとちょと明る過ぎやなぁ~」と、
苦笑いされてました。(笑)






おまけ画像です、、
こんな懐かしいナンバー、久し振りに見ました。
当時のナンバーを付けたこの車、1955年式の初代クラウンみたいですね。




思いを持って〝永く使う〟って、、大切ですね。
ということで、今日はオチも綺麗に終わらせて頂きま~す。





画像は、写真家の高橋和幸さんの作品です。
クロノスイスの時計と、高橋さんの大好きな備前焼とのコラボレート。
高橋さんのスタジオに行けば、
人間国宝のぐい呑みで日本酒を飲ませて下さいます。(笑)






今日、高橋さんのブログで、
マッセアトゥーラで作らせて頂いたジャケット
コメント入りで紹介して下さっています。
ヘコたれずに来て下さいね!(笑)





横浜のOさんからご注文頂いたスーツ、本日発送します!
お嬢さんから、「パパ、格好つけ過ぎだから嫌っ!」って言われているそうですが、
普通は、「パパ、ダサいから嫌っ!」って言われる人が多いんだから、
素敵だなぁ~憧れるなぁ~って思います。




ベルトループを付けずに、サイドアジャスターです!(笑)
これでまた、「パパめっちゃ格好つけ過ぎっ!!」って言われますね!(爆)




靴はエーコンでしょうか?
Oさん、いつもありがとうございます!
ホント素敵なパパです、、思い出の入学式いよいよですね。





靴とベルトの色を合わせる事はよく知られていますが、
今日のYさんは、何と!時計とカフスの色を合わされていました。
それも、どちらもスエード素材で!です。
おまけに靴も茶のスエードで、それに合わせらたホーズも茶でしたし、
ネクタイも表面感のある茶です。
最初はしつこいかなぁ~って思いましたが、
ここまでいくと、Yさんお見事です♪




ちなみにYさんは、この時計(スカーゲン)の色を基準にして、
全てをコーディネートされたそうです。





今シーズン最初の麻のシャツはボタンダウンです!
オンオフ問わずに大活躍してくれて、
毎年人気のシャツ素材です。
三鷹市のUさん、ありがとうございます!




オフには、こんなシャツに
サマーツイードを合わせてみられては如何ですか?
この前から、赤系のジャケット地ばかり紹介してますね。(笑)