以前お伝えしていた洋服が出来上がって、今日お渡しでした。
肩巾だけじゃなく、上胸巾も沿わせました。
肩の傾斜角も変わってきていてたので、現状に合わせました。
使っている糸、針目もオリジナルに合わせて、雰囲気を全く変えずに縫いました。
もちろん、いつものことですが、縫ったのは僕ではなくて技術の中山君です(笑。お疲れさまでした!


やはり15年すると、少しずつ体型も変わります。
首の付け根に筋肉がつくと、傾斜角は撫肩になりますし、逆に
筋肉が落ちると、結果として怒肩になりますから、角度の調整が必要になります。
もちろん誰でもじゃなく、体を鍛えられていた方がトレーニングを止められたり、逆に始められたり、、
すると段々、体に合わなくなってきます。愛着のある洋服だけに、特に今回のような人の手で縫われた高価な洋服など
きっちり合わせて、こうして新しい息吹を入れてあげれば、また今から何十年と着て頂けます。
プレスも雰囲気を壊さないように、全体にスチームを入れさせて頂きました。
Tさん、楽しい仕事をさせて頂きありがとうございました。
中山君は悶々としていましたけどね。