昨年末に3ピースのお渡しだったKさんが、今日はシャツのオーダーにお越し下さいました。
背筋がピンと伸びて、気持ちも引き締まるし、意外に暖かくて3ピースにハマッた!と言ってもらいました。
それに3ピースって、見た目にも、とてもエレガントですね。
シャツやコートばかりか、ネクタイまで全てマッセアトゥーラ製コーディネート!
Kさん、いつもいつもありがとうございます!これからも3ピースで、改めて宜しくお願いいたします!




お義父さんが大切に残されていたシングル巾のハリスツイード。
お義父さんが亡くなられた後、その生地を使ってお義母様がオーダーして下さったそうです。

見せて頂くと、仮縫付の職人縫いです。
ただ、当時のTさんにとって、シルエットがお好みではなく、
1度しか袖を通されてないそうです。着てない事を気にされながら20年が経ち、
マッセアトゥーラにご相談頂き、仕立直しさせて頂くことになりました。

バラバラの状態まで解きましたが、解くのが大変で最初から仕立てた方が楽ですが、
このお洋服にとってそういう問題ではなく、みなさんのかけがえのない思いを再生させる事が目的です。


出来上がって、着て貰えないと意味がないので、仮縫でご確認頂くことになりました。
フルオーダーですから袖はジャストで合わされ、肩巾を詰めると袖が短くなり、出せる分量も限られ悩まされます。
ここまで絞ると、袖をもっと細くしないと全体の雰囲気に合いませんね。
でも細くし過ぎると見た目良くても腕が上がらなくなったり、、


仮縫で更にモダンな感じに調整を繰り返しましたので、きっと気に入って頂けると思います。




1年中、いつでもどこでも誰とでも!着倒して頂けるジャケットをコンセプトに(笑。


合わせる服も、TPOも、季節も気にせず、いつも手に取りたくなるKさんのジャケットです。
着るほどの味わいが増す、Kさんの顔に変わってくる洋服。
何年かして、また写真撮らせて下さいね!


Uさんが選ばれた超ド級の生地です。
僕がこの仕事に就いて15年目にして初めて出会う生地。
見た目に始まり、触れた時の質感、持った時の感覚、握った時の量感において、
すべてにおいて初めての感覚を味あわせてくれた感動の生地です。
春に仮縫、夏に2度目の仮縫、冬に完成予定です。


Tさんの、スタンダードでクラシックなネイヴィーのスーツ。
150’Sのその滑らかな質感が、作り手の技量がストレートに求められる生地と言えます。
こちらも数年後に写真を撮らせて頂きたい、どんどん表情が変わるジャケットなので、着手の愛情も問われます(笑。
そう考えると、どこまでポテンシャルを引き出せるか、
乗り手側の技量もストレートに問われるスポーツカーかもしれません。
踏めば走る、踏んだら止まる、回せば曲がる、誰が乗っても同じ、至れり尽くせりの大衆車。
スーツで云うと、糊や芯で固められた『型崩れのしない制服のような洋服』と比べては駄目なのかもしれません。


2日間、お渡しの方、仮縫いの方、生地を決めてオーダー頂いた方、
皆さまお忙しい中、本当にありがとうございました!
次回のオーダー会は春の予定です。