前回のオーダー会のときに完成していたTさんのスーツ、今日お渡しでした。
*画像を見てから気付いたのですが、Tさんのネクタイ、メローラのシルクニットですね。


この150′Sのその滑らかな質感は、
作り手の技量がストレートに求められる生地と言えます。
どんどん表情が変わるジャケットなので、これから先は、着手の愛情が問われます(笑。

そう考えると、どこまでポテンシャルを引き出せるか、
乗り手側の技量もストレートに問われるスポーツカーかもしれません。

踏めば走る、踏んだら止まる、回せば曲がる、誰が乗っても同じ、至れり尽くせりの大衆車。
スーツで云うと、糊や接着芯で固められた『型崩れのしない制服のような洋服』と比べては駄目なのかもしれません。






こんにちは。大坂です。

陽春のみぎり、、という季語がぴったりの暖かい日々がやってまいりました。
まだ気温が不安定なせいか、冬ファッションもちらほらですが、
春ファッションが多く目につき、街中がカラフルになってきましたね!

この春、まず何か一つワードローブに加えるとすると「やっぱりシャツ」です。

白のシャツは定番ですが、この春は注目アイテムの一つです。
私も白シャツが大好きで何枚あっても欲しくなります。
CMでもジョージクルーニーや矢沢栄吉さんが白シャツで出てますよね。
白シャツは色気と爽やかさを併せ持つ魔法のアイテムです。

次に今季お勧めなのは「ギンガムチェック」です。
画像のシャツ、はTさんから、カフの取替えでお預かりしたものです。


ストライプは持ってるけど、ギンガムチェックは無いなぁ、、
と思っていた方は是非トライしてみてください。
ビジネス用には細かめ、オフスタイルには荒目がいいですよ!

少し遊び要素があるので、いつものスタイルとはテイストが少し違ってみえて
気分転換にもってこいですよ!

寒色系のギンガムチェックでカラーとカフスを白にして
クレリック&ウイングで作ってみようかな~
と模索中。。。
考えるだけでワクワクします♪

こうなるともうオーダーしかないのですが、それがまた楽しみです!
出来たらまたブログでご報告しますね。

みなさんも春ファッション、楽しんでくださいね。


以前ご紹介させて頂いたジャケット再生計画ですが、
仮縫のあと、解いて再調整しております。


長らく申し訳ありません。
シーズンオフになってしまいますね(汗。
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カメラマンのYさんは、
健康の為に?ウエイトリフティングをされています。
そのせいか、B98・W78・H96 とドロップ10に、着丈66という悩ましいスタイル!
バスト98も、胸筋が半端じゃないので、これまた悩ましいです(汗。
今まで色々と作って頂いたのですが、普段使いに、
ガンガン着てガンガン洗いたい。
洗えば洗うほど、色も素材感も馴染んでくる生地。
遠州の低速織機で織られた生地で、世界のメゾンを相手に生地を織る、
日本の中の『小さな巨人』が、僕たちの知らないところで、注目を浴びるクールJAPAN!
話がそれましたね、、Yさん、いつもありがとうございます!



良い物を、永く着たい。
自分と一緒に皺を重ねるスーツ。
そうなれば、基本中の基本は「ネイヴィー」。

総『Made in JAPAN』
生地は低速織機でゆったりと織られ、
仕上げは取り扱いの難しい「天然石けん」を使用。
合成洗剤では得られない自然な手触り、柔らかくふっくらした風合い。
そんな生地を柔らかく手で縫わせて頂いた、Tさんの考える基本中の基本を押さえたスーツです。
15年後、20年後の表情が楽しみです。Tさん、これからも宜しくお願いいたします!




サルトリアクレセント(sartoria cresent)のオーダー会の日程が決まりました!
日程:2014年4月18日(金)・19日(土) の2日間
時間:両日11:00~20:00(予約優先制)

お問い合わせ、ご予約はこちらまで。
salon@masseattura.com 06-6345-8708
皆さまからのお問い合わせ、ご来店を心からお待ち申し上げております。

サルトリアクレセントについては、こちらから、以前の内容をご確認いただけますと幸いです。


弊店以外でも、
オーダー会が開催されます。
こちらは完全予約制ですので事前にご予約お願いします。

大阪会場
日時:4月13日(日)14:00~4月15日(火)11:00
場所:ホテル阪急インターナショナル
住所:大阪市北区茶屋町19-19

東京会場
日時:4月20日(日)・21日(月) 両日とも 10:00〜20:00
場所:TIMELESS LIVING
住所:東京都目黒区青葉台1-2-6 コートハウス青葉台1F



既にゴルフ焼けのFさんのお顔を出せないのが残念で残念でたまりません!
焼けた肌の茶色は、サイコーに男の色気を感じます。


今日は暖かかったので、外のバールで一緒にマキアートを戴きました。
ハービスの1階にいつも出ている、ワゴンのバール、ここのエスプレッソは最高ですよ!
エスプレッソカップについたコーヒーブラウンと、カップのロゴのロッソ(赤)が、Fさんと同じ色合いです(笑!
パンツの赤は、黒と赤の玉虫なので、控えめながらラグジュアリー感があります。


エトロ好きのFさんらしい、選択です!


ベルトは、今日たまたまされていたエリオットローズのスワロのバックル。
狙ったかのように、完全にはまってますね(笑。




古典的な色柄ばかりですが、
メローラのネクタイをオーダーしました。
締める時、スルスル~って感じ締まって、緩みにくいんです。


到着は、お盆明けを予定しております。


気になる方は、ご連絡下さい。
大剣巾9.0cm巾で、長さは148cmです。
50オンスシルクのセッテピエゲ(7つ織り/7Folds)です。





かなり特殊なジャケット(型紙)です。
ケマワシ全体(裾周り全体)が繋がっているんです。
以前に引き続き、マイスターファクトリーの2期生が担当させて頂きます。
これが最後のマイスターファクトリー製になります。Oさんいつもご協力頂きありがとうございます!


実は、この生地、、
Oさんが求めていらっしゃる雰囲気になるまで、
途中、洗濯機で洗って乾かしてを、途中何度も確認しながら繰り返しました。
そしたら、2.20mだったものが、1.85mになったんです!
織物なのに、まるでニットです(笑。

強撚(ハイツイスト)糸を使った生地ですから、
余計に縮んだし、ここまで雰囲気を変えることに成功したんです。
ステッチも、色や太さなどを変えて何種類かのサンプルを作って決めてもらいました。




もう10年以上、お付き合い頂いてるYさんですが、
ジャケットのご相談を頂いている時、ジャケットの思い出話に、、

Yさんがアメリカに留学されていた時(25年近く前)に購入されたアメリカ製のブルックスブラザース。
1着オーダーするくらい費用はかかりますが、思い出はお金で買えるものでもないし、、
直そうと云う事になって昨年の秋に預かり、ようやくここまできました。
バラバラ状態の写真がないのですが、線を引き変えて、
仕立直すのですが、白紙からではないので
引く線には、限界があります。

肩巾6cm、バスト7cm、ウエスト13cm詰めと、ここまでは普通?の修正値ですが、
バストダーツと脇ダーツの分量を全体で3センチ絞って、極め付けは
3センチ強ゴージラインを上に移動し、角度も変えています。
着丈は裾で短くせずに3cm短くしてあります。
その為、上襟は芯から作り替えました。


Yさんが反身体という事やその他の理由もあって、タイトにすると体の癖が出やすくなるので、
結果として脇の縫線で、上下に2センチ、前身と後身をずらしています。
裏地も全部解いていますので、元に戻さなくてはなりません。
最初の縫目が残るのは、前端とポケット口くらい。


所々に躾け糸が残っていますね。背中心も詰めてるのでベントも作り直しました。
テクニック的な事より、仕上がり良ければ全て良し!です。
仕上がりのためのテクニックですから、、
さぁラストスパートです!!


ちなみに25年前と言うのは、僕の個人輸入ライフ?でもっとも輸入量が多かった頃(19歳)です。
この頃は勉強もせず、日々、通関士なみに輸入業務をこなしてました(笑。