今日は同業や仕入先を始め、デザイナーやパタンナー、
はたまたクリーニング屋さんやヘアースタイリストの方々と云う、
人を素敵に魅せたい!という同志で仕事をしている仲間の集まりBoitsの例会でした。
それに専門紙S社のO氏も交えて、新鮮な会となりました。
最初は同業者だけだったこの会も、志が同じなら業種は関係ない!
そんな広がりをみせながら進化してきました。


何故スーツを着るのか、
どうしてこの仕事をしているのか、、
意見は全員一致!流石は意識の高いBoitsメンバー。(笑)
身に纏うと云う本質的な部分について、色々な意見が出ましたね~♪
今日はそんな話題にふれる中で、
好きな事を仕事に出来ている喜びを改めて感じました。


その時の模様は、BOSSのブログで公開中ですので、
そちらをご覧下さい!(笑)


画像は、GW中にBOITS仲間のB君とK君とで行った布施にあるお店です。
並んだ甲斐がありましたねぇ~、このお店。




どうですか、見てるだけでソソられませんか?♪
その時、たまたま隣席に座り合わせたグループも同じ業界の人。
その時も、酒で勢いづいているせいか?熱い話(生々しい話?)になりました。
是非ともBOITSへのご参加、お待ちしておりますので、
この場でエントリー受け付けております!(笑)


ちなみに今夜は、
北浜の証券取引所の斜め向かいにあるエルポニエンテにて、2次会でした。
食欲をソソる料理のせいで、メチャクチャBeerが進みましたぁ~♪


◆BOITS(=Bottom Of Illminative Tailor’s)
混沌が始まり、心が崩れ 新たな創造が始まる。
天分として、テーラーはあらゆる啓蒙が必要な時代。
自分自身、そしてすべての人たちとの対話から、
服を作り今を感じ、未来に歩む。
「闇に輝くテーラーたちの後ろ姿」
by BOSS








ラッジョのジャケットが届いて、数回着てみました。
ナポリ土着のドロ臭さと言うか、何とも言い難い独特の〝オーラ〟を感じますね。
でもなぜか、襟型は直線的なハイゴージのナポリスタイルではなくて、
フィレンツェスタイル、それも何故か、、
オールドフィオレンティーナスタイルと呼ばれるものです。


肩の仕上げも、今では唯一、
ナポリスタイルを築いたと云われるヴィンチェンツオ・アットリーニから、
ラッジョ氏だけが引き継いでいると云う、ピニニャティエッロ(pinìgnatiello)です。


マッセアトゥーラの顧客の方だけが見る事の出来る生きた化石。(笑)
画像で写してみましたが、雰囲気が伝わりません!


この胸ポケット、実はバルカでお願いしていたのですが、ご覧のとおりです。(爆)
おまけに、、数ヶ所に生地に傷が付いてしまっています。(苦笑)
裏地も、いきなり数ヶ所も糸が解けているんです。
それよりも、僕の指示した半胴より2cm(周囲だと4cm)も大きいんです。
仮縫は何だったの?(爆)
ラッジョには、ラッジョなりのスタイルがあるから、
彼にすれば、「俺のスタイルを着ろ!」って事なんでしょうね。
でもまぁ、これこそがナポリスタイル、という事にしておきましょう!(笑)


この服の本領は、これから10年後20年後でしょう、、
これから着続けていく間に、僕のスタイルに馴染んでくると思います。


この洋服がどのように自分に馴染むのか、、
手入れ次第というか、これからどんな風に着込むかで、
僕の人となりが見える洋服に変わってゆくんでしょうね、きっと。
僕の希望したジャケットに仕立て上がったかどうかは別として、味わい深い逸品です。







靴とベルトの色を合わせる事はよく知られていますが、
今日のYさんは、何と!時計とカフスの色を合わされていました。
それも、どちらもスエード素材で!です。
おまけに靴も茶のスエードで、それに合わせらたホーズも茶でしたし、
ネクタイも表面感のある茶です。
最初はしつこいかなぁ~って思いましたが、
ここまでいくと、Yさんお見事です♪




ちなみにYさんは、この時計(スカーゲン)の色を基準にして、
全てをコーディネートされたそうです。





季節外れのネタです。(笑)
お気に入りのオレンジ色のドネガルツイードに、
オレンジ色のミレーのダウンベストを重ね着してみました。
ネクタイは、15年ほど前まで集めていたエトロのペイズリータイです。(笑)


今年は、用事でちょっと出掛ける時なんか、
この組み合わせが重宝しました。






季節外れのネタですが、
最後の採寸を終わって外に出てみると、、
メチャクチャ冷え込んでて、、それで思いついたネタです。
今日は自転車で帰るので、季節外れのダウンベストを着て帰ります。(笑)





お付き合いも8年目に入ったKさんのスーツです。
15着目にして初めて!柄モノ(ヘリンボーン)のご注文を頂きました♪
たまにブラックスーツをご注文頂くものの、それ以外は濃い紺色、それも無地ばかりです。
お洒落に究極を求めると、
究極のカクテルがドライマティーニだと言われるように(何のこっちゃ)、
スーツも紺、それも無地に行き着くと思います。
確かに紺色って無数にあります
近付かないと分からない、この程度の織柄ってお洒落ですね。
でも、、この生地はフィンテスのSuper150’Sで、かなり光沢がありますから、
遠目に見ても何となく分かってしまいますね♪



久々の海外通信、ナポリ編です!
【2007年1月8日】


今年の年初にナポリに行った時に、
カチョッポリのコジモ氏やアルヴェスティの冨士原氏の取り計らいで、
サルトリアであるラッジョ氏にジャケットをお願いできました。
そこに至る過程は、過去に何度か書いていますので、そちらをご覧下さい


ラッジョ氏のサルトは、ナポリの目抜通り〝キアイア〟にあります。
ナポリのサルトの多くは路面にはありませんから、
顧客は建物の玄関にあるベルを鳴らして、
中から電磁ロックを開けてもらってから入る事になります。
このスタイルは、マリネッラや、アンナマトッツオもそうであるように、
ブランド店は別として、ナポリの一般的なスタイル。
ちなみに日本人の服好き(買い物好き)が面白いのは、このキアイア通りではなく、
近くのフィランジェリー通りだと思います。(笑)




獲得した賞状の前で!(これは一部です)
ラッジョ氏は、1968年から1973年にかけての5年間、
名サルト、ヴィンチェンツォ・アットリーニと一緒に働いていたそうです。
ヴィンチェンツォと云えば、ロンドンハウスの生みの親、ジェンナーロ・ルビナッチと
ナポリの黄金コンビと云われた伝説のサルト。
ラッジョ氏も、ピーク時には15人の職人を抱えていたそうです。




仮縫の風景です。仮縫の段階で、
初めて見るピニニャティエッロ(pinìgnatiello)という肩の仕上げになっていました。
この仕立ては、彼がヴィンチェンツオ・アットリーニから学んだもので、
今のナポリでは、彼だけが継承しているそうです。
という事は、彼が最後って事ですよね、、
ちなみにこの撮影は、
ブログへも時々書き込んで下さっている、dainojiさんです。




仮縫後、ちょこちょこっと型紙を修正してもらいました。
本来なら、ナポリの採寸は何度かの仮縫をしながら合わせるスタイルですが、
今回はコジモ氏のジャケットが僕の好みにピッタリだったので、
それをベースに型紙を引いてもらったので、
結構スンナリいきました。




70歳を過ぎても、この伊達たちです!




ちなみに、ラッジョ氏に後継者はいません。
彼の息子さんはサルトの仕事に興味を持ってはおらず、
彼の職人も、彼の仕事に対する古い考え方についていきたくなかったそうです。
彼の経営者としての資質の問題か、職人の資質の問題であったのか、
そこまで立ち入っては聞けませんでした。


いずれにせよ、日本ばかりではなく、
手仕事の町、ナポリでも後継者難は深刻なようです。
この問題は洋服業界だけではなく、職人の世界では世界的に深刻な問題です。
長い間、効率と低価格を求め続けた余りに辿り着く先は、、
今からでも遅くはない、そう願って身近に取り組むべき事から始めないと、、





みなさんは、裾口をダブルにされる場合、
スナップ留めか、糸留めか、、どちらにされますか?


僕は実用主義派なので、スナップ派ですよね。
画像は、Fさんの糸留めです。




Wを選ばれた場合、どちらにするのか聞くようにしていますが、
大阪の方はスナップ留めが多いですね。
何でなんですかね?(笑)







今日は大阪ライフスタイルコレクションでした。
大阪のテーラーが集まって、
月に1度開催している勉強会『BOITS』の代表として、
数名がコレクションを発表しました。


画像は、いつも書き込みをして下さっている666さんです。
ショーの後、展示ブースも設営されました。
当ブログへの書き込み件数ナンバーワンの666さんの正体は、この人です!(爆)
いつもありがとうございます、、感謝していますよ。




その模様はBOITSのBOSSである、この方のブログをご覧下さい。(←手抜きっ!)
それではBOSS、宜しくお願いしますね♪(笑)
こちらからどうぞ!!








年初に、北アイルランドのドネガル地方を訪れた際に
ギネスのドラフトに、缶バージョンがある事を知って以来ハマってます。




今から10年程前(だったかな?)、行きつけのBARで
日本から缶のドラフトギネスが姿を消したと聞かされた事があったので、
それ以来、素直な僕は(笑)疑う事もなく忘れ去っていました。
大阪でも数件、ドラフトギネス(缶じゃない本当の)を飲ませてくれるお店があるのですが、
缶なら毎晩でも?家で楽しめます♪


この缶の中には、ある秘密が隠されていて、
かなり本物のドラフトギネスに近いテイストが愉しめるんです♪




明日は、東京での展示会の為、
勝手ながら、店舗はお休みを頂きます。
何卒ご了承下さい。







ヘンリープールのトランクショー(※)の案内です。
※ロンドンよりカッターのデイヴィッドが来日し、受注会・採寸会を開催。






3月18日~東京 ⇒ 名古屋 ⇒ 銀座 で、それぞれ開催されます。
日程が書かれていますが、画像の解像度が悪くて、
見えなかったら、お問い合わせ下さい。






ご予約は、直接ヘンリープールまでFAXか電話にてお願いします。
TEL:020 7734 5985
FAX:020 7287 2161
※僕の方でも、代行は可能です。(笑)


生地も事前に見ることが出来るようになりました♪
YouTubeで、ヘンリープールで仮縫いしてもらった気になれます。(爆)
ちなみに、サイモンは僕と同い年です。


今日の話題とは関係ありませんが、英国つながりということで(笑)
先日アナウンスしたacornのシャツについて、
今日までに2人の方に駆け込みオーダーを頂きました。
ありがとうございました!