この本、大好きなんです。
何度も何度も、繰り返し読んでしまいます。
切り口が面白くて、その結果、説得力があるんですよね。






建築家が設計した24軒が紹介されています。
そのほとんどが30年前後も住まわれ続けている個人住宅で、
各住み手が登場し、その歴史をそれぞれに語っていらっしゃいます。
良い事はもちろん、不便な点や困った点について、、
しかし住まい手の皆さんに共通するのは、どの住まい手も愛しみながら住み続け、
どれも、完全に〝自分のモノ〟にしていらっしゃる事です。
どの住宅も、年月を重ねるごとに味わい深く、、


マッセアトゥーラのスーツも、着手にとってそんなスーツでありたい、、
そんな思いを込めて、これからも作らせて頂こうと、
この本を読むたびに、心新たに思います。
いっそのこと、お客さま登場〝あのスーツは今!〟みたいな企画にしようかな♪
ご協力頂ける方は、是非ご連絡お願いします!(笑)


【今日の出来事】
今日はOさんの初オーダーのお渡しで、凄っく嬉しい事を言ってもらいました。
「すっごく痩せてみえますね、本気で驚きましたよ。」
「ここまで期待してませんでした。」


それがお世辞じゃない証拠に、追加でご注文も頂きました♪
さらには帰り際に、「末永いお付き合いをお願いします。」とも言って頂いたんです。
Oさん、最高に嬉しい1日をプレゼントして頂き、ありがとうございました!











日本旅行の現役課長であるサラリーマン添乗員の平田進也さんは、
浪花のカリスマ添乗員の異名をとる。
テレビ出演も数多くこなされていらっしゃいますから、
特に関西では、ご存知の方も多いハズです。
今日は会食を共にした後、
僕が所属する団体が主催する講演会をお願いしてたんです。






今日の公演の中で平田さんは、
「僕は旅行を売っているのではなく、満足を売っている!」と。
満足してもらうにはどうしたらいいのか?と日々考えているそうです。
僕はどんなものを〝売る〟〝創る〟〝行う〟にも、最終目的はソコだと思います。
目標が目的になってしまうと、本末転倒
出来上がった洋服を眺めるのが好きなマニアは別として、、
その〝何故着るのか?〟という目的は個人によって違うのですから、
目的を明確にして服創り(目標)をしないと、最終的な個々の満足(目的)には、
到底、辿り着く事はできません。


僕も好きで始めたマッセアトゥーラなので、
好き過ぎて、マスターベーション的な物創りになりがち?ですが、
お客様の満足(目的)を優先する姿勢で取り組んでいこうと、心新たに誓いました。


といっても、何でもかんでも言いなりじゃないですよ!
そこは、プロとしての責任、ハッキリNo!と言わせて頂きますから。(笑)


そんなこんなで、気持ちも新たに今日は元気を頂きました。
平田さん、熱い想いをありがとうございました!
今日は久々にマジメな話でした。(笑)



【2007年1月6~7日】

サレルノからアマルフィー海岸を西へ、いよいよカプリ島。
マリーナグランデ(港)に着いて、目の前にあるフニコラーレ(ケーブルカー)で
カプリ島の中心地〝カプリ地区〟へ到着し、降りたところで1ショット!
その先には直ぐウンベルト広場があり、そこからあちこちに路地が伸びている。
その広場から近い範囲の路地には世界基準のブランド店が立ち並び、
世界から集まってくるリゾート客に照準を合わせている。
中心地を奥へと進み、網目のように張り巡らされた路地を散策。
急にポツリとリストランテがあったり、
可愛らしい小物を置くお店があったりするから楽しい。
でもこの時期、閉まっているお店が多かった。
それにしても、暖かい。
コートが邪魔になって仕方がない。(笑)
半袖でも充分なくらい、、ってゆーか、泳いでる人おるもん。(爆)

あちこち歩き回って、ウンベルト広場まで戻って、今度は
カプリ地区から更に山を登った所にある〝アナカプリ(高いカプリ)地区〟まで、
地元の人たちに混じって、ミクロブス(マイクロバス)に乗った。
断崖の際々を、乗客を満杯に乗せた状態でぶっ飛ばすので、迫力満点♪
アナカプリ地区は、観光地化されたカプリ地区と比べると、
のんびりした雰囲気が残っている。
といっても、僕がハイシーズンを知らないからだけなのかもしれない。(笑)
このアナカプリの町を眼下に見下ろせるソラーロ山へのリフトは、
来る時間が遅過ぎたとかで止まっていた、くそぉ~
おっと、リモンチェッロの原料が、、笑。
買いましたぁ~、買いましたよぉ~
カプリ産リモンチェッロ♪
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それにしても、思わず潜ってみたくなる透明度でした。
イタリア人のリゾートファッソンを堪能するのに、
次回は夏に来なきゃ駄目ですね!(笑)
あ~今日はのんびり観光三昧させて頂きました♪
どうもありがとうございました。



コーヒー嫌いの僕が、コーヒーにハマってしまいました。
ナポリで飲んだ(食べた気分!)エスプレッソ
地元のバールで〝カッフェ〟と言えば、すなわちエスプレッソなのですが、
何と言えば伝わるのか、とにかく〝ガツン〟ときてしまいました。






ぼってりとした厚めの小さなカップに、少ししか入ってません。
日本のコーヒーを飲み慣れた方は、きっと損をした気分になると思います。(笑)
底の方に少しだけ、、ホントそれくらい少ないんですから!
ヤクルトの半分位の量をイメージして下さい。






ナポレターノは、その中に砂糖をたっぷりと入れて、
クイッと一気に飲み干し、更に、、
底に残った砂糖をスプーンですくって、舌でペロリとやるんです。






苦さと甘さを同時に〝ガツン〟と喉で感じます。
その後〝じわぁ~っ〟と満足感がこみ上げてくる感じです。
うっとりするような満足感を覚えます。
例えるなら、煙草(シガレット)では味うことの出来ない、
芳醇な葉巻(シガー)を愉しんだ時のような、深~い満足感に似ています。
これって、一般的な例えになってませんよね。(笑)






そんなナポリのカッフェを、今朝も愉しんでました。
そう、大阪にそんなお店があるんです。


このお店、帝国ホテルに泊まっているイタリア人がホテルで飲まずに、
わざわざホテルを出て、飲みに来るそうですよ。


そのお店『BAR UNO』へ行ったら、立ったまま(ナポリSTYLE!)、
「カッフェ・ノルマーレ、ペルファボーレ!」と一言!
濃厚で最高の1杯を提供して下さいます。
あ~、シ・ア・ワ・セ~♪(笑)






ちなみに、、今回のイタリアは、南からどんどん北に上がったのですが、
カッフェの量はどんどん増えた分、どんどん薄くなりました。
と同時に、、僕の満足度も、どんどん低く、、


今日は夕方、ある場で、『スーツの復権を願って、、』という演題で話します。
そのため勝手ながら少し早めに閉めさせて頂きます、ごめんなさい。


ってゆーか、今日のespressoネタ、しつこかったですね。
そっちの方が〝ごめんなさい〟でした。(苦笑)

【2007年1月6~7日】


アマルフィーの町を後にして
アマルフィー海岸沿いの曲がりくねった道を、
バスで1時間程走ると、今度はポジターノの町に着きます。


この辺りは、バスは断崖の上のほうを走っているので、
バス停で降りてからポジターノの町まで、緩い下り坂をぶらぶら歩きます。
でも歩いているのは地元の人か、僕くらいで?




この時も、僕が歩いている隣を、
高級リゾートらしく、フェラーリが通り過ぎました。(笑)




坂を下るにつれ、
切り立った崖沿いに張り付くかのごとく建ち並ぶポジターノの町が迫ってきます。
下り坂から海側の断崖にも、海に迫り出して建物が建ち並んでいます。
それらの建物にはプールがあるので、恐らくホテルでしょう。
ん?もしかして、別荘なのかもしれませんね、、
ただ、この時期はシーズンオフで、ひっそりしていました。




坂を下り、お店が建ち並ぶ細い路地や階段を抜けて海岸に出ました。
そこから見上げると、町はこんな感じです、、圧巻です!
本当は船に乗って海から訪れたかったんですけど、
この時期は就航していませんでした。




先に訪れたアマルフィの海岸でも、そうでしたが、
ここでも、泳いでいる人がいました。
コートを着ている人がいたり、泳いでいる人がいたり、、
どっちがクレイジーなんでしょうね?(笑)
もう少し時間があれば、僕もこんな場所で寝不足解消したかったな♪




リゾート地に来て、ほんの数時間だけ見て回って終わりとは、寂しい!
見るだけでもかなり満足したけれど、でもやっぱり、、
次の機会には、せめてゆっくり2泊して、
イタリア人のリゾートファッションを見てみたいですね。
あっ!これで夏に行く理由が出来ました。(爆)


※今日お渡しのスーツのシルエット、凄く色っぽかったのに、、
  撮影させて頂けませんでした、、残念!





フレッド・アステア、、
お洒落だと思うんですよね、、
ウェル・ドレッサーという王道的洒落者ではなく
僕的には〝粋〟という着こなしを教えてくれる俳優さんです。
だから僕はフレッド・アステアが好きです。
チャーミングなんですよね、、
完全に、ファッションを自分のものにしているし、
楽しんでいるから、見ているこちらもワクワクしてくるんですよね。


ブルックスのレップタイをパンツのベルト代わりに結んだり、
またその時でも、結び目をズラしたり、
レザーベルトも締める際にもバックルをずらしたり、、
チャーミングだと思いませんか?
他にも挙げるとキリがないくらいなんです!






今は冬ですが、最近は僕も白い靴を履いています。
グレーフランネルに、ホワイトレザーのレースアップシューズです。
アステアもよくホワイトやコンビを好んで履いてましたね。






世界的なデザイナー、アルマーニやラルフローレンでさえ、
これだけカラーの違う2人のデザイナーが、
フレッド・アステアから影響を受けているのですから、それも納得です。



【2007年1月6~7日】


今回のイタリア、アリタリア航空の就航曜日の関係で、
到着翌日いきなりの週末で、何処も休み、、
そんな言い訳を前置きしつつ、し~っかり観光してきました。(笑)


ナポリから電車でサレルノまで行き、
サレルノの駅前から、世界遺産のアマルフィー海岸を目指しました。
本当なら船でアマルフィーの町に入りたかったのですが、
暖かい時期しか就航していないらしく、探し回った挙句に断念して、バスで、、


下の画像は、サレルノから、アマルフィの町に入るまでの途中。
海に張り出した断崖絶壁の狭い道路をクネクネと、もの凄いスピードで走ります。
車酔いする方は、トラベルミンと、アキュライザーをお忘れなく!(笑)
画像の場面も、車同士の擦れ違いが出来ずに交通渋滞。
お陰で、酔い覚ましついでに、写真タイム♪




ちなみに、アマルフィー海岸とは、アマルフィの町だけに限らず、
アマルフィーの町を挟んで、東西に伸びる約40キロの景観を呼ぶようです。
今から1,000年以上も昔、中世の時代には、
海洋都市、アマルフィ共和国として栄華を極めたそうです。


サレルノからSITA社のバスで100分、
とことん酔う前に、アマルフィーの町に到着しました。




町そのものが海と接する距離は1キロもなく、町の懐は山側に広がります。
海岸沿いを見る限り、冬とは思えません。
でもね、、コートを着ていても別に暑くはないんですよ。




というか、それもそのはず、ビーチで泳いでいる人も、、
ダウンジャケットを着てる人や、コートを着てる僕がいれば、かなり薄着の人も、、
いったい、季節はいつなのでしょうか?(笑)




下の画像は、
日本でも結構有名になってきたディジェスティーボ(食後酒)〝リモンチェッロ〟です。
といっても、アルコール度数は30度オーバーです。
町中のあちこちで売っています。




買いました!(笑)
アマルフィ海岸一帯には、海に切り立つ断崖にレモン畑があり、
「どうだ!このリモーネ(レモン)は大きいだろう!」
「苦味も少ないし、甘い香りも最高だぞ!」
と、店の親爺が申してました。(笑)


リモンチェッロは〝南イタリア〟の銘産ですが、
これは正真正銘、アマルフィー産のリモーネを使ったシェーカー社のリモンチェッロです。
冷凍庫で凍らせて、ニコラシカグラスで一気にクイッと飲りましょう!




この後、引き続きアマルフィー海岸を西へ、、
ポジターノ~カプリと続きます。
その模様は、いずれまた!





ナポリのスペイン地区にある附属屋さんで、今年もボタンや裏地を買ってきました。
微妙な色合いが豊富で、前回も皆さんに喜んでお選び頂いたボタンです。
今回はグレーのパンツ専用として、スーツ用とは別に、微妙な差で5色選んできています。
それにしても、ほんとイタリア人、、というか外国の男性って、
年を重ねるごとに、お洒落に!そしてカラフルになっていきますよね。
当然、、内面的な分も豊かに熟してくるんでしょね。






それにしても、絶妙な発色のカシミアニットがお似合いでした。
今まで何度か会ってますが、いつもお洒落です。



本日帰国しました!
長い間お休みを頂き、ありがとうございました。
全てをお伝えする前に、数枚をピクアップさせて頂くことにします。


インネス・チャンバースを抱える世界最大の生地マーチャント、ホーランド&シェリー社
社長のスチュワート氏(左)と、極東担当マネージャーのブライアン氏です。
ホーランド&シェリー本社まで行ってきました。
ここは、ツイード川の上流に広がる町ピーブルスにあります。
世界遺産にも指定されているスコットランドの首都エジンバラの南西方向、
車で約1時間走った場所です。
※ネクタイはおろか、ツーリストスタイルで失礼いたしました。




ナポリの生地マーチャント、カチョッポリの次期社長コジモ氏。
僕が急遽ナポリで仕立ててもらう事になったジャケットの生地を裁断中で、
この後サルトの元へ届ける為に、ナポリの喧騒へと消えていきました、、ありがとう!




ドネガルに15名いるツイードのハンドウィーバーの1人であるフランク氏は、
北アイルランドの北西の最果てにあるドネガルの自宅の1室で、3日かけて1反を織り上げる。
今回のドネガル訪問は、ロンドンの生地マーチャント『William Bill』
のアテンドのお陰で、Mageeのご協力のもと実現しました。
皆さん、ありがとうございました!
詳細はまた後日、伝えますのでお楽しみに!




ナポリで60年もサルトをしているジュセッペ・ラッジョ氏
前回のカチョッポリの来日時に、コジモ氏が着ていたジャケットのラインが美しく、
仕立ての技術も素晴らしく(当然着心地も)、
会ってみて話を聞くだけの予定が、何と仕立てをお願いできたんです!
ちなみに来日時の彼が着ているのはラッジョ氏のものではなく、
僕のジャケットなので、ズングリと太目です。(笑)




敢えてお名前は伏せますが、、
偶然の機会に恵まれ、この方にも頼んでしまいました。




以上、「遊んできたんちゃうん!」と言われる前にご紹介しておきます。
遊び(観光)の写真は後日追々と、、
まぁ僕の場合、仕事と遊びの境界線が、、(爆)


最後に、、
写真を見て頂いてもお分かり頂けると思いますが、
当初の予定以上に充実した出張となったのは、ご協力頂いた皆さまのお陰です。
取り急ぎ、この場をお借りして、皆さまに御礼申し上げます。
ほんとうに、ありがとうございました!
詳しくは、追々各写真ごとにご報告させて頂きますので、楽しみにしていて下さいね。



本日お渡しの、Nさんの2着のスーツはどちらも仕事用ですが、
それぞれデザインが違います。


こちらは、ノータイでも大丈夫!みたいな格好でもオッケーな日に着たい、
Nさんのお好みモード全開で依頼のあったスーツです。
生地も、ロロピアーナのフランネルで、
アズーロ(イタリア語で青を意味します)に、5mm間隔でブルーのチョークストライプ。
デザインも3ボタン、中1ボタン掛けにしてあります。




一方、こちらは仕事モード全開!という事で、
例えば、新規の銀行とのお取引の際に、みたいな感じだそうです。(笑)
生地はこちらもロロピアーナですが、
タスマニアンシリーズのダークグレーのバーズアイと洒落ていますが、落ち着いた感じ。
デザインも2ボタンですが、長身のNさんを引き立たせるよう、
ボタン位置を低めに設定し、パンツも膝位置を若干高めに、裾はセミフレア。
どちらかというと、こちらの方がセクシーですが、
一般的にはこの程度のデザインなら、生地が生地だけに、落ち着いて見えますよ。




スーツは自分の気持ちを高める為のツールと云う考えも大切ですが、
「相手に失礼のないように」と云う考えも大切。
「スーツは道具だから」と言う方でも、せめて後者の考え方は持ってもらいたいですね。