1着縫い上げるまでに、針が20本折れる程の高密度コットン素材です。
昨年の春に完成したスーツを着倒してもらって、とても気に入って下さって色違いでオーダー。

気にせずガンガン着ることができ、それでいて着れば着るほど自分の顔になってゆく。
まるでビジネスと云う戦場を戦ってきた男の顔に入る皺のようなもの(笑。
コットンも、イタリアと英国では、その特徴は大きく異なります



細く長くコンスタントにオーダーを頂く
信三郎帆布の生地を使った『洗えるジャケット』です。
生地の状態で2時間近く洗っているので、これ以上ほとんど縮みません。
あとは、、エイジングの愉しみとして気兼ねなく洗って下さい。
どんな風に変化するかは、こちらをご覧下さい




季節に関係なくオーダー下さるKさん。
クラシックなNAVYの3ピースを、急がないので、、と。
着丈も、総丈の半分と、どこまでも基本に忠実に。しかし、フロントを
少し逃がして(フロントカーブではなく、ネックで)裾周りのボリュームを抑え気味にして、
前から見た時の長さを感じさせないよう、クラシックな中にも
スタイリッシュな雰囲気を表現してみました。
*意味、分かりませんね!


背中のラインが綺麗に沿っています。
ヒップトップを、グッと持ち上げたシルエットで、横から見ると、
脚が10センチ長くなったような視覚効果があります。



今日、新たにサッカー地の3ピースをオーダー下さいました。
そちらはビスポークチュール、ナポリから生地が到着して約1ヶ月で仕立て上がります。
素材や使い方によって、仕立て方を使い分け、オーダーを入れて下さいます。
Kさんいつもありがとうございます。サッカーの3ピース楽しみです!




枯れ感抜け感
頑張ってない感じ
リラックスした感じ
格好をつけてない感じ
年相応の自分らしい感じ

45歳になられたNさんは今まで
格好の良い洋服を着てこられましたが、
頑張ってる感のする洋服は疲れてきたとの事。
肩の力の抜けたリラックス感が感じられ、それでいて
品格のある優雅でおとなっぽい洋服をどう表現すれば良いのか。

色々と画像を頂くのですが、
中々掴み切れずに、何着か完成し、
今回のスーツで見えてきたことがあります。
Uさんが求められているスタイルはフィオレンティーナ。
こちらが思い描くイメージを言葉にして双方のイメージをチューニング。
そんな作業が続いていたのですが、たぶんこれからは、その必要もなくなるでしょう。

僕が着ていたフィレンツェのジャケットをご覧になられ、
Nさんも分からなかった自分が思い描いているイメージが確立したからです。
ルネッサンスが花開いた街で、芸術的感性を持って受け継がれてきたサルトリアフィオレンティーナ。


今回のお洋服は、工房にお任せ頂きましたので、
僕たちが、フィレンツェの人(イタリア人)にはなれませんが、
精一杯成り切って、サルトリアフィオレンティーナスタイルを再現させて頂きます。
中山も、漫画『チェーザレ』を読んでいます(笑! 時代は違いますが(爆! 完成が楽しみです!!




10本ほどですが、ナポリのマリネッラのネクタイが入荷しました!
前回の入荷分はご好評のうちに完売しました!
みなさま、ありがとうございました。




良い生地に、良い仕立。
良い仕立に、良い生地。

仕立との相性を考え、生地を選ぶ。
そして何より、着る人との相性が最優先される。

そう、仕立と生地の相性を選ぶときに大前提となるのは、着る人。


ミラノ仕立の特徴を踏まえ、Uさんのご希望を汲み取り、その背景まで考えながら、、
方向性の違う生地を2点ご紹介させて頂き、その時のUさんの志向が向いたベストバランスをチョイス。


仕立と生地には、相性があります。
どの相性を選ぶかは、着る人の個性やTPOが深く関係します。
この関係を掴むまで、少々お時間がかかります。まるで恋愛のようだとも思える関係性。

それが、
テーラーで洋服を仕立てると云う事は人間関係を築きあげる事と云われる所以。

この洋服、まさに「紺に始まり紺に終わる」と言える
究極の1着になることでしょう。
楽しみです。

生地と仕立の相性については、いずれ改めて。



Aさんのブラックフォーマルです。
今まで「普通の黒」を着ていらっしゃったAさんですが、
これからは「フォーマルに相応しい黒」を着ようということでオーダーされました。

僕も若い頃は、こういう黒を、オッサン臭いなぁ~と思いながら着ていましたが、この年になると「これが良い!」
って思ってしまうんですから、自分もオッサンになったからなのか、分別が判るようになったのか、
やっぱり「普通の黒」と「フォーマルに相応しい黒」の違いが見えるんですよね。。

色だけじゃなく、スーツとしての質感と言うか品格というか、
明らかな違いが見えるんです。

そのせいか、今まで「普通の黒」を、もっというと「シャイニーな黒」を着てらっしゃった
かれこれ10年前後お付き合い頂いている皆さんも最近、こちらの「フォーマルな黒」に移行される方が多いです。

ピーク襟は賛否両論ありますが、モーニングの延長って事で良いでしょう(笑。
いや、本気で、マジで、そう思うって話の結果です。
最後は「着るか、着られるか。」
僕なら、着ます(笑。

ベスト、もう少しお待ち願います。
コールパンツ、また次回、お願いします(笑。


以前ご紹介させて頂いたジャケットが出来上がりました!
見た目の手縫感だけでも満載されていますが、実際9割弱を手で縫っています!


さらにOさんのご希望で、太さと色を選んで少し目立つようにステッチを入れました。
目立つので、1針1針に神経を研ぎ澄まさなくてはなりません。


ダーツの取り方も、かなり意匠的です。
ポケットも、何とも表現しがたい表情をしています。


襟吊には、思いっきり洗いまくった生地の耳の裏側を使いました。
ちょっとしたチャームポイントになっています♪


オーダー下さったOさん、ありがとうございました!
そして縫い上げたOさん、お疲れさまでした。
縫製時間だけで90時間オーバーの
手作りジャケットです。

末永くご愛用願下さいますよう、宜しくお願いします。



次のシーズンまで待ち遠しいですが、Mさんの一目惚れです。
できるだけ薄く軽く仕立て、パンツもサイドアジャスターで軽やかに。

コーディネートも軽い感じで、
紺のシャツに、紺スエードのスリッポン!
白いオックスフォードのシャツにレペットの白いZIZI
ZIZIのヒールは黒で重いから、白いJAZZの方が良いけど、質感ではZIZIかなぁ~

スーツはもちろん、上下セパレートでも愉しみ方を無限に秘めたスーツ。
Mさん、いつもありがとうございます。楽しみにしてます!!




前回のオーダー会のときに完成していたTさんのスーツ、今日お渡しでした。
*画像を見てから気付いたのですが、Tさんのネクタイ、メローラのシルクニットですね。


この150′Sのその滑らかな質感は、
作り手の技量がストレートに求められる生地と言えます。
どんどん表情が変わるジャケットなので、これから先は、着手の愛情が問われます(笑。

そう考えると、どこまでポテンシャルを引き出せるか、
乗り手側の技量もストレートに問われるスポーツカーかもしれません。

踏めば走る、踏んだら止まる、回せば曲がる、誰が乗っても同じ、至れり尽くせりの大衆車。
スーツで云うと、糊や接着芯で固められた『型崩れのしない制服のような洋服』と比べては駄目なのかもしれません。