サイドアジャスターをご希望されたので、
フロントの打ち合いを、ちょっと変わったデザインにしてみました。




Pitti Imagine Uomo の会場を颯爽と歩かれる
Lanificio Ermenegildo Zegna(ゼニア生地部門)のCEO、フランコ氏。
このコート地、90年代に見たCantarelli(カンタレッリ)のコートに使われていた生地で、
とても印象に残っていて、どこの生地かも分からず、何の素材かも分からず、頼んで探してもらいました。


で、見付け出して下さったのが、コチラです!
そうそう、まさにこの生地、めちゃくちゃゴージャスなんです!
バブル期まで位は見かけたそうですが、その後ほとんど見なくなったそうです。
久々に見たせいか、生地屋さんも気合が入って、コートのサンプルまで準備して下さいました!


今はゼニア傘下、アニオナ社アルパカ素材です。
とても毛足が長くて、ゴージャス感たっぷりな表情をしています。
ダークな色より明るめの方が、メッシュ感があって、ゴージャスな雰囲気になります。


ゴールド!


シルバー


グレージュ!


派手じゃない?と思われる方は、
ゴージャス感を抑えた黒やネイビーにされても、
パット見は普通の黒やネイビーでも、醸し出す空気感、オーラが違いますよ(笑。



この生地、際モノの皆さんに人気です(爆。
僕が普通に着てしまうと似合わないので、わざとカジュアルにして、
ショーツに合わせようかなと、3ボタンにしてアウトポケットやサイドベンツ仕様にしました。

京都のOさんは、
1ボタンに袖ボタンは5個、
上襟のブラックカシミアベルベットと
ボタンにもシャイニーなブラックボタンを使って、
MBS課程の卒業式用にと、完全フォーマル仕様にされました!


ディーテールは
Oさんのいつもの専用型です。
やっぱり、この生地には正当フォーマルが
似合うように思ってきましたが、やっぱり僕には似合わない!
僕は3ボタン段返り、アウトポケットのサイドベンツ仕様で頑張りMasse!(笑
Oさん、おめでとうございます! 記念すべき機会のオーダー、本当にありがとうございました!!



ローマから、荷物が届きました。
さて、何でしょう! ワクワクしますね~♪


ん?カセンティーノ!?


ジャーン!やっと出来上がってきました!
1904年創業の英国ステッド社のスウェードなんですが、
毛足が長くて滑らかな、極上の毛並みで、見た瞬間一目惚れしました。
底材はイタリアのRocca社だそうで、僕は靴には詳しくないのですが良いそうです(笑。
これからしっかり手入れして、大切に履きこんでいきますね!

カセンティーノは、靴袋だったんですね(笑。
チャーミングな靴に、チャーミングな靴袋を作って下さったYさんは、
もっとチャーミングです♪Yさん有り難うございました!
カセンティーノのコートは、こちらで13番まで
紹介させてもらってます
ので是非。



アメリカミシガン州にお住まいのFさんのスーツ&シャツです。
最近のアメリカで「パワースーツ」と呼ばれるものは、そのほとんどが2つボタンだそうですが、
その中で今あえて3つボタンで勝負したいと、今までの2ボタンから3ボタンに変更してオーダーいただいたスーツです。


Fさんから色々と伺いました。
50代から、それ以上のアメリカ人の男性は
やっぱりブルックスやそれに類似のスーツを着てる人が多いそうですが、
それでもデザインは全体的に、昔よりも、やや幾分かはスリムになっている傾向があるそうです。
でも、、日本や所謂ブランドもので流行っているような着丈の短い、パツンパツンのスーツはアメリカでは殆ど見ないとか。

あと、、
日本人は色に関しては保守的ですが
服のデザインに関しては結構、流行り物をすぐに取り入れる一方、
アメリカ人は色に関しては結構自由ですが、デザインに関しては非常に保守的な感じがすると聞き、
僕が最後にアメリカに行ってから15年近くなりますが、何となく分かる気がします。

日本人が器用な反面、悪く言うと「流され過ぎ」な気がします。
着物を「捨てた」時代から、そうなったのか、、詳しく調べた事も考えた事もないですが、
こんな事を話題に、ある程度の識者?を交えながら、お酒を飲む会を開いても、楽しいのかもしれませんね(笑!

Fさん、いつもありがとうございます!
サイズが大きくてボディーに着せる事ができませんので、
机に置いて撮らせて頂きました。ハンガーもいつもの大きなサイズを準備して
シャツも畳み皺を伸ばしてハンガーに掛けて一緒に送らせていただきますので、掛け替えお願いします!




最近、真夏はスーツどころか、ジャケットも着なくなたと仰るYさん。
夏はもっぱら、シャツとパンツのオーダーばかりです。
今年4本目のパンツは、コットンのソラーロ。
ビジネスシーンではベージュやブルー系が多くなりますので、
少しずつ変化のある生地をお勧めする中、特にこれは気に入って頂けました!


秋口に向けてスーツでお勧めしたのですが、真夏にパンツばかり着ると上下で色が変わるからと、
秋は秋で、改めてコットンスーツをオーダーしたいと言ってもらいました。
もう少し、ウエイトのある生地を探しておきますね!!

ちなみに、コットンパンツといっても、ドレスとカジュアルがあります。
汗をかいたり皺が入ったからといって毎回洗っていると、
どんどん白っぽくなって光沢感もなくなり
カジュアル化?してきます(笑。

カジュアルで着るコットンはザックリした雰囲気ですが、
ドレスタイプはサラッとした雰囲気で、ビジネスで着るこちらのタイプは
あまり洗わないようお勧めします。かといってドライじゃ汗は抜けませんから、やっぱり水洗い!
上のベージュ部分の文章をクリックして頂くと、
過去に書いた『ナチュラルクリーン訪問記』をご覧いただけます。
同じように色の変わっている文章をクリックして頂くと、どんどん飛ぶように設定しています。


じゃあ、どうするか、、ステテコです(笑。パンツのラインが崩れるといわれそうですが、
ここまで不快な日本の夏には、これしかないのでは?と思うくらい、
穿かないより穿いた方が快適だし、汗もブロック!

子供の頃、ステテコって「おじさん」のイメージがありましたが、
いま思うと理にかなってるし、スーツは初任給の2~3か月分していた時代なので、
スーツを大切にする意味もあったんだろうなって思いつつ、自分も《おじさん化》したのか、、微妙です(笑。



サルトリアクレセントの河合君に頼んでいた僕のジャケット
今から、大切にガンガン着てゆくと、どんどん表情が変わってくるので楽しみです。
どれだけ変わるか、またご紹介させて頂きますね!

今月の24日25日の両日がオーダー会です。
前回にオーダー下さった皆さん、お待たせしました!




以前、レディースでオーダーいただいたナポレオンコート
今回は、Yさんからメンズでのオーダーです。
かなり襟も高く、迫力満点ですね。
下襟は改良の余地あり!


生地はゴージャス感満載のポッサム。
ウールとの混紡で、低速織機(シャトル織機)で織られています
毛足が長く光沢があって、ミンク(毛皮)のような雰囲気で、一目惚れの方も多いです。
繊維自体が中空で軽く、空気を多く含むので、着用感も軽い感じになります。

ポッサムの毛の繊維は「KOHA(コハ)」と呼ばれ、ポッサムの織ネームにも記載されています。
コハは、ニュージランドのマオリ族の言葉で「贈り物」を意味します。

型紙はフルオーダーなんですけど、
縫製はプレタ(既製服)仕立てで雰囲気を表現しました。
着て欲しかったんですけどね~、お子さんが車で寝ておられて、、撮影は断念!!


以前、こちらでもご紹介させて頂いておりますが、
照明を強く当てると、ラメでキラキラ光っているのが見えますか?
袖もセミフレアーの金ボタン5個! フロントボタンも金ボタン1個で、かなりローポジション!


Kさん、このジャケットで
サタデーナイトヒーバーですね!(ヒ~バ~ ヒ~バ~!!笑
ごめんなさい、オッサンの戯言と聞き流して下さい。



気に入ったフィッティング、気に入ったカッティングのTシャツがないとの事で、何と!
デザイン~型紙を作って、ファーストサンプルが完成しました。
少し修正して、セカンドサンプルを作ります。
Kさん、スゴい格好いいです!


生地は、極上のカリビアンコットンです。
シーアイランドコットン(海島綿)の種をカリブ諸島で栽培し、
シルクのような光沢と極上の肌触りが、ストレッチ製の効いた生地で堪能できます。
某高級メゾンで5万弱で販売されていたTシャツにも使われた生地で、その2年物を見せて頂いたのですが、
少し光沢感はなくなるものの、目が詰まってシッカリ、それでいてふんわりとした風合いでした。
この生地を、カシミアのニットに例えてみますと、、
極細のカシミア繊維を、極太の毛糸にして編んだニット、そんな感じです(笑。