今までずっと、純英国産のシャツ地〝acorn〟からお選び頂いてたIさんですが、

今日、ナポリのカチョッポリのシャツ地を見て頂いたところ、

I さん、かなり気に入って頂けたご様子です。

acornのシャツ地の色柄にハマる方も多いですが、事実カチョッポリの発色はそれ以上!

acornの英国らしい、張り感の強い素材感を優先されなければ、

カチョッポリの方が、マーチャントだけあって、色柄のバリエーションは豊富です。





突然ですが、acornのシャツ地が昨冬に引き続き、値上がりしました。

お知らせが遅くなってしまいましたので、

2月9日迄のご注文に限りまして、価格据置にて承ります。



それにしても、1985年のプラザ合意後の円高で輸入品の価格が低下し、

それまで高嶺の花だったインポート商品の価格が、

一気に手の届く範囲まで下がりました。

しかし、最近の原油の高騰やユーロ高のお陰で、、いや、

そんな事は僕が言うまでもなく、皆さまご存知の事でしたね。(苦笑)



ここへきて、インポート品に手が届かない!

なんて事になったら、、考えただけで、ストレス溜まりそうです。

一括仕入れなどで仕入れコストを落とすなど、何とか努力しなければなりません。






ワインに産地があるように、
コットンにもたくさんの産地があります。
産地ごとにクオリティーも違い、長繊維、超長繊維が高品質とされます。

コットンの中でも、最もクオリティーが高いものは
カリブ海の島々で栽培されるシーアイランドコットン(海島綿)ですが、
そのシーアイランドコットンに次いで最上級とされているのが、
エジプトのカイロの近く、3大ピラミッドで知られるナイル川流域のギザ地区で穫れる、
今日のタイトルである、ギザ(GIZA)コットンです。
クオリティ分けがないシーアイランドコットンに対し、
ギザコットンには、ギザ45、70、77、88などの銘柄(クオリティ)があり、
その中で最も繊維長が長いギザ45が、シーアイランドコットンに匹敵する繊維長を誇ります。

ただ、そのクオリティは、
まるでワインのように収穫年度によって品質にバラつきがあり、
毎年同じクオリティとは限らないようです。

ギザの後の数字は、スーパー120’Sのような品質を表す数字ではなく、
ワインで云う銘柄のようなものらしく、その数が少ないほうが高品質とも取れますが、
クオリティーによって数字が逆転してるものもあるようです。

シャツ地のメーカーさんと、そんな話をウダウダしながら辿り着いた答え?は、
特に意味のない単なる数字じゃないかな?という程度でした。(笑)
詳しい事が分かれば、改めてお伝えします。
それより先に、ご存知の方がいらっしゃれば教えて下さい。

ちなみにマッセアトゥーラの型紙付きフルオーダーシャツに使うギザコットンは、
140番/2PLYはギザ45、100番/2PLYは70です。
洗うほどにしなやかになるのですが、不思議とヘタリません。
是非とも素肌で愉しんで下さいね。



4年のお付き合いになるNさんのスーツ、今回の生地も半ばお任せ状態で選ばせて頂き、

スタイルはいつもと同じですが、それ以外の仕様も全てお任せ下さいます。

裏地は、寒色系の生地と大きくコントラストをつけることなく、

暖色系の優しい色合いを選ばせて頂きました。

袖裏は若干明るい色に、グラデーションをつけました。

裏地選びも密やかな愉しみです。(笑)












Sさんのチェスターフィールドコート。

このコートは、コートの中で最もドレッシーな存在でありながら、

どんな場にも溶け込むだけのキャパも備えています。



とは云うものの、今年ご注文下さる皆さまは、

普段はラベンハムなどを着られていますが、ここぞという時の為のようです。





コートもTPOをわきまえて使い分けをする、、

贅沢なようですが、良いものを永く使うための秘訣でもあります。










松阪市のYさんは、このコートで3着目!

撥水加工の効いた、バーバリーコットンのような素材です。





最初にカシミア、、続いてベージュのコットン素材で、、

そして今回は、明るい色じゃなく、ダークな色合い(NAVY)でのご注文。

生地はご自身で見られず、お任せ下さいました。

マッセアトゥーラでの、1人のコートの受注数としては現在の最高記録です!(笑)



着易いように袖付けはシャツ袖(マニカカミーチャ)にしてあります。

実際に着ていただくと、皺はここまで目立たなくなって、

逆に膨らんで、丸い雰囲気になります。





こういった保温性の低いコートは、

カシミアを着るほどでもない時期に重宝するとの事です。

春先はベージュがいいけど、寒い時期にはダークな色が良いなぁということで、、






Fさんのスーツは、いつもオリジナルのカーブです。

3度目に引いた線でリピートして頂いてます。

それが今回のスーツ、微妙にカーブが違うんです、、ごめんなさい。



たったこれだけの差ですが、見えるんですよね、その違いが。

着て頂いた瞬間、違う!

前回のスーツと合わせてみると、僅か5mm出ている以外は全く同じラインです。

恐らく気付かない方が大半だと思います。



僕も最近感じていたのですが、Fさんも「最近選べる物が少なくなってきて、、」

ちょっとした質感なんかにも目がいってしまって、、

良く言うと目利きですが、これって幸せなのか、不幸な事なのか、、

知らなくって良い事、感じなくって良い事まで感じてしまっているのでしょうか?

Fさんも僕も、たまにしんどくなる時が、、

皆さん、そんな事、考えた事ってありませんか?(苦笑)












遊び用と仕事用を分けて作られるTさんですが、

今回の〝遊び用〟は、3cmの極太ピッチの、極太チョークストライプです。

スタイルも、タイトフィットな6×3釦スタイルと、モードな雰囲気。

Tさん、いつも愉しいスーツをありがとうございます!!












最近、3ピースのご注文が多いです。

当然、ベルトレスのブレイシーズ仕様でのご注文。



これによって、ベストの前裾にベルトのバックルが突き出すことなく、

体の自然なラインが、上から下まで全身に貫かれます。

更には、、パンツのクリースも、綺麗なストレートでビシッと決まります。



話題は、3ピースからブレイシーズにそれましたが(笑)、

Nさんのこのスーツは、女性(奥様!)をエスコートする為の装い(正装)です。



オンシーンでは、ご自身の仕事(グラフィック)をクライアントまでエスコートされるとか、、、

めちゃくちゃ格好良すぎるじゃないですか!



これぞユニフォームではなく〝スーツ〟ですね。





ベストは、ミニマムタイトな方が格好良いですよね!










パンツが先に傷むという理由で、スペアパンツをご注文されようとしたFさんですが、

傷みやすい部分に補強布を当ててスペアは止めにしました。

その分、次のスーツに残しておいて下さい。(笑)

実用主義が理由なら、こうして補強する事でスペアパンツをを止めて、

数を作る方が楽しいじゃないですか!

スペアパンツ3本作れば、スーツ1着分くらい出ますからね。(爆)












今年これで5着目のディレクターズ!

当初、モーニングのレンタルを考えられていたKさんでしたが、

少々追加を払っても、形の残る記念にもなるオーダーを!と考えられました。

先ず基本に、ブラックスーツの上下をご注文頂き、

下は後々使いやすいようにと千鳥柄。

その代わりに、シャツを比翼のウイングカラーでご注文頂き、ドレスアップされます。





これが記念の〝証〟です!

ジャケットの襟を立てると、お2人のお名前の入った記念の文字と、

結婚式の日付(結婚記念日)が刺繍されています。

「こんなの自己満足ですけどね、、」と、はにかみながら仰ってましたが、

いえいえ、、その気持ちが大切です!





大切な記念のスーツをお任せ頂きまして、ありがとうございました。

末永くお幸せに!!!!!!

・・・お客さま登場、期待しております!(笑)