今日はネタ切れにつき、手抜き更新させて頂きます。

で、、シャツの復習です。(笑)



Kさんが最近オーダーされるシャツは、ほとんどクレリックです。

この襟型はKさんのオリジナルです。

英国製のacornの生地なので、雰囲気も英国風にしました。

背中のサイドダーツは取らずに、絞れる限界までビシッと絞っています。

襟腰が高目なので、少々イタリアの匂いはしますが、、

ちなみに、このシャツは1人の熟練した職人さんに丸縫いしてもらってます。







カテゴリーに新しく、『シャツ』を設定しました。

今までの内容も変更してあります。

カテゴリー分類はどうすれば見やすくなるのか、ほんと迷います。






今年、I さんにお選び頂いたコードレーンのスーツです。

ユーロテックスのポリ混なので、そう皺も気にせずガンガン着て頂けます。

前から何度もブログで書いてますが、

コードレーンでポリ混なんて邪道!って思われる方、以前の僕も含めてですが、

一度着てみると、その気楽さに病みつき!なのは歳のせい!?(苦笑)

というか、皺になり過ぎず、むしろエレガントな感じがします。







カチョッポリのコジモ氏曰く、

ナポリでは(イタリアでは?)ポリ混素材の方が一般的だとか、、

確かに、英国製やイタリア製の生地メーカーのほとんどが、

綿ポリのコレクション展開ですね。



そんなI さんのジャケットはナポリスタイルで、

垂れ綿を〝こんもり〟と盛った丸みのある〝ナポリ袖〟にしてあります。

着込んでいく内に、この袖がどんな表情に変わってゆくか、、

きっと着る人に馴染んだ表情に変わってゆくんでしょうね、、楽しみです。

選ばれた白蝶貝(マザーofパール)の釦も綺麗に納まってますね。

I さん、ダイアリーネタご協力ありがとうございます。






Hさんのこのシャツは、フィレンツェのブジェッリさんのシャツをお借りし、

マッセアトゥーラ流にフィッティングを昇華させていった物です。

まさにコラボレーション、フルオーダーです。(笑)

社章を取り入れてオーダーされた釦を頂き、それを袖口に縫い付けました。

どのシャツの袖口にも、Hさんはいつもこのボタンなのです。





フルオーダーと云っても、何を基準にするか、、

仮縫が付いている事をフルオーダーだと云う方もいらっしゃれば、

いちからパターンを起こしてこそフルオーダーと言う方もいらっしゃいます。

中には手縫いでありさえすれば、フルオーダーだと思ってらっしゃる方もおられます。



僕の考えは、着る人の意思がカタチにされているか?

手段はどうであれ、結果としてそれが果たせているかどうか、、

この仕事を続けてきて、、

今、行き着いているスタイル、それが今のマッセアトゥーラ流です。



日本では〝注文〟の事をORDERと言いますが、

英語では、それをBESPOKEと言います。

その語源は、『be+spoken』=『対話をすること、話をすること』です。
なるほど、、言葉の成り立ちって、深い意味がありますね。






大阪のKさんのアンコンジャケットです。
この裏地のセレクト、正解!
ネームの色も裏地に合わせました。




これは、本日の発送をお約束させて頂いていた東京のTさんの、
コードレーンのスーツ、綿素材にポリ混で快適♪




もう1着、東京のOさんのスーツがあったのですが、
先程のKさんに、その発送準備の間お待ち頂いて、何とか間に合いました。


今日は(も?)皆様に、ご迷惑をお掛けしました。
もう少し、ゆとりのあるスケジュールで仕事を進めるよう心がけます。
今後とも、今回の皆様の寛大なお気持ちに甘える事なく、
心がけますので、宜しくお願い致します。





acornのシャツ地から、2種類のピンクのストライプを各1着ずつご注文され、
襟とカフを入れ替えて2枚のシャツをオーダーされました。






1枚はボタンダウンカラーで、
身頃には太目のストライプを、そして襟&カフには細目を配し、
もう1着は、セミワイドスプレッドにし、
そして、身頃と襟&カフの組み合わせを逆にしました。


この2種類の生地を使ったシャツは、
遠くから見ても同じトーンになるようなストライプを選びましたから、
パッと見は無地のピンクのシャツに仕上がっています。
あえて目立たさないYさんの遊び心です♪






ちなみに画像の釦は真珠の母貝である〝白蝶貝〟から削り出したボタンです。





イタリアの老舗カンクリーニCANCLINIのシャツ地です。
このカンクリーニの本社は、ミラノから北へ50キロの所に位置する、
避暑地として有名なコモ湖の近くにあります。

高品質なエジプト綿の極細コンパクトヤーンを高密度に織り上げるので、
独特のハリとコシがあるのがカンクリーニの特徴です。
イタリアらしい鮮やかな発色に目を奪われるブランドも多いようで、
エルメス、グッチ、ルイヴィトン、ディオールなどが顧客に名を連ねているそうです。
今までにも、カンクリーニのシャツ地は取り扱っていましたが、
それはシャツ地屋さんのセレクトしたものでしたから、
フルコレクションを見るのは初めてです。
僕が着ている、大好きなパープルのロンドンストライプも、
もうないのかと思っていたら、フルコレクションの中では健在でした。

同色系で柄違いが多く、見ていて楽しいですね。
人気の白シャツも、複雑で独特なドビー柄が多く、目を引きます。
今回この中から15色ほど注文しましたので、お楽しみに!
茶やパープルって少ないので、必見です。

【2005年1月】
出張の際に訪れたコモ湖。
夏の避暑地も、真冬には極寒の地に、、
ヨーロッパの貴族や芸術家たちが、
バカンスを過ごしてきた風光明媚な場所、コモ湖。
美しい別荘が立ち並ぶコモ湖畔の風景も、冬にはこんなんです。(笑)
この向こう側、もう少し行けばスイスです。


これからの季節、シャツ1枚で着る機会も多いと思いますが、
こんなカラフルなシャツ地ってどうですか?
オーダーシャツの生地って、
ネクタイを締めて着るようなベーシックなものが多いので、
こういったバリエーションは珍しいです。


どうですか、見てるだけでウキウキしてきませんか!(笑)




綿麻素材や、ボイル素材、鹿の子素材と、
色ばかりか、組織的にも面白い素材が多いのも特徴です。




カラフルな色が目立ちますが、
スケスケのボイル素材の真っ黒の織り柄や、
鹿の子の濃茶色とか、結構渋め系?ゲイファッション系?の(笑)
個性的で上品な生地もありますよ~




一旦、今週末には手元から離れてゆきますので、
ご興味のある方は、お早めにお願いします。





今日お渡しのAさんのスーツです!
せっかくご協力を頂いたのに、僕の写真のせいで、雰囲気が伝わりません。
華やかなナス紺地に、パープルのピンストライプが入ったスーツです。
合わせられたシャツは、ストライプとほぼ同色のソリッドタイプ。
極めつけはパープルグラデーションのレジメンタルタイ!!
全身を、紺~パープルのグラデーションでまとめられていて、とても綺麗です。


で、、今日の話題はそういう事ではなくて(笑)
この、フロントカットです。




これはAさん自ら線を引かれたラインを使っています。
更にそのラインを、Aさんのお好み通り〝逃がさず〟ストレートに落としています。
ちなみにパンツは、Aさんご定番のフルフレアータイプで、
膝23cm、裾28cmです。


そして次ぎ、今日の2着目で~す♪
Yさんお気に入りの、
自前の『ストラネス』のテーラードジャケットのフロントカットを
そのまんま、コピーしてしまいした。(笑)
ほぼ直角に近い独特のフロントカットは〝逃がさず〟ストンと落としています。


それとは対照的に、バストラインは、よりグラマラスに見せるため、
ラペルの返り線が外側に開くよう細部を調整しています。
女性の場合、逆に、、
ラインを隠して欲しい方もいらっしゃると思いますので、ご相談下さいね。




蛇足ですが、、
第二ボタンからバストのアウトラインに沿って、脇から肩先を目掛けて、
ボリューム感のある、綺麗なドレープが出ていますね♪


Aさん、Yさん、
ご協力、どうもありがとうございました!





Mさん、いつもありがとうございます。
今回も、かな~り個性的な生地をお選び頂きました。
普通のチョークストライプのように見えますが、
なんと!線の1本1本がマーブル模様?になっているんです!(笑)




押し出し感も満点です!
僕もこんな生地、初めて見ました。(笑)
お帰りの際に、「また面白い生地が見付かったら連絡下さいね~」とMさん。
季節や必要性の有無に関係のない、こんなオーダーの仕方って、
いかにもオーダーらしいですね。







昨日、今日、そして今までにも、何人もの方から、
「シャツの仮縫って出来ますか?」とご質問を頂いてきましたが、
申し訳ありません、マッセアトゥーラのシャツは仮縫をお付けしておりません
というか、僕は経験上、必要ないと思います。


シルエットをイメージする為に、皆さまと色々と打ち合わせをしますので、
仮縫がなくても最初の1枚目で大抵はご満足頂けているようです。
そう言って頂くので、そう信じています。(笑)
仮に仮縫いをしても、正直なところ、
皆さんイメージ湧きますか?着心地が分かりますか?






微妙な調整は2着目以降で行ないますが、それも大体はミリ単位。
初回の採寸で、イメージに近いシャツがあれば、
それを着て頂いて、ピンを打って、お好みのフィット感に近づけますので、
その作業が仮縫の代わりだと思って頂ければと思います。
もちろんイメージに近いシャツがなくても、ご心配はご無用です。




今日採寸のTさん、撮影ご協力ありがとうございます!

僕は自分の経験上、
仮縫をしても、それほど意味はないと思っているのですが、
仮縫いを経験された皆さまは如何ですか?


これ、自慢ですが(笑)、
先週の土曜日にスーツをお渡しのFさんから頂いた言葉、、
「期待はしていましたが、まさか1着目でここまで合うとは思ってませんでした。
今までの仮縫って何だったのって、正直驚いてます。」
ここからが更に自慢ですが!(爆)
Fさんは今まで、オーダー界をリードする某超有名店で8年間もの間、
フルオーダーをしてこられたそうです。
こればかりは、たまらなく嬉しかったですね、、
Fさん、ありがとうございます!


ただ、その結果は僕だけの力ではなく、Fさんのご協力があったからです。
オーダースーツは着る側と作る側のコラボレートでしか生まない、、
既製服のように、現物確認で手に入れるものではなく、
自らが、自らの意思で着るスーツですから。