今日ジャケットのお渡しの際、シャツの2着目をオーダーを下さいました。

画像は、1着目のお仕立てシャツを着て頂いたところです。







この1着目をお渡した時に、「2着目も頼みます」との事でしたが、

特に急いでおられなかったので、

「一度着て頂いてから2着目にかかりませんか?」と提案させて頂きました。



実際に1日でも着て頂くと、気に入らないところが見えたりする事があるからです。

今回のケースでは、特にKさんからのご要望はありませんでしたが、

アーム付け根に少し皺が出てる事と、右肩下がりのせいで右脇腹に皺が出ている程度で、

肩周りから胸にかけての納まりは、かなり綺麗です。



1着目のオーダーの時に、「2着作って」と仰ったSさんですが、

一見無駄な事のようですが、こういう〝スロースタイル〟があってもいいかなって思います。



「俺は忙しいから早くしてくれ!」と云う方も結構いらっしゃいますから、

それはそれで、言って下さいね。(笑)

時間の流れまで、創り手の希望を叶えるのもビスポークですから。




今日Nさんが彼の為にとシャツをオーダーしに来て下さいました。

ビジネスの場を想定したものを、との事です。

僕はお2人とも知っていて、Nさんと彼(以後Kさん)のお好みが少し違う事も知っています。

今日のやり取りを、ブログネタとして暴露!させて頂くことをご快諾頂きました♪



(画像をランダムに差し込みますが、

    どれもホワイトonホワイトのドビー柄の中ではコッテリなものばかりです。)





Kさんは結構コッテリ系を好まれますが、Nさんはその逆です。

僕も結構コッテリ系ですが(笑)、今回のKさんにはアッサリ系をお勧めしたいんです。







何故か、、今回のようなビジネスの場では

身に付ける物を抑えた方が、Kさんご自身が引き立つから。

それだけ人間として存在感のあるKさんだからこそ、服で目立つのではなく、

逆に目立たないようにした方が、Kさんにとっては本当の意味でのお洒落だと思うから。

ディーテール(今回の場合はシャツの色柄)で目立つより、

さり気なく仕立ての良さ(=フィッティングの良さ)や、生地の良さを求めた方が、

ビジネスの場では、Kさんらしさを引き出せると思うからなんです。







本当に魅力的な人や真のビジネスマンは服装で主張せず、

一見普通に見えるけれど、自分に合ったスーツを綺麗に清潔に着こなしていると思います。

スーツで目立たなくても、きっちり着ているだけで充分に存在感があるハズです。

見る側の気持ちからすると、その人自身に魅力を感じれば、

その人が着ているスーツの仕立ても見るでしょうし、

その人の持ち物全てを気にかけると思います。







ただNさん曰く、

Kさんはまだまだガンガンお洒落を楽しみたい時期なので、

それはそれでKさんが自らそういう気持ちになるまでは押し付けはしたくないとの事。

この素晴らしい思いやり、僕も見習わなければ。(苦笑)







最後に僕の話で締めくくらせて頂きますが、

僕がアッサリ系な格好をすると、地味で野暮ったいオッサンになってしまいます。

そんな見た目を克服するくらい、人としての修行もしなくては。(苦笑)







人にはその人らしさがあり、その人がその洋服を着る場面を思い浮かべ、

どうすれば魅力的に見せる(魅せる)事ができるのか、、

今日も長くて、ごめんなさい。

ついつい熱くなってしまいました。(苦笑)




今日はTさんと、アイビーの話題で盛り上がりました。

日本では1960年代、

アメリカ東海岸の名門私立大学8校で構成される

アイビーリーグの学生たちのキャンパスファッションが、故・石津謙介氏により紹介され、

お洒落な若者の間で瞬く間に広まり、空前のアイビーブームを迎えます。

そのバイブル的存在だった雑誌

◆僕が11歳の時のメンズクラブなので、カビ臭いです。(笑)



そんな時代背景があるのですが、

その頃のTさんは小学生ながら、Tさんのお兄さんたちの影響を受けてこられた世代です。

僕も幼稚園の頃に、親父の影響で?
VANの子供服『miniVAN』を着せられ、

その洗礼を受けました。(笑)

そんな僕のファッションの基本はアイビーにあり、

僕のその延長線上にはプレッピーがあり、

話し出すと止まらなくなるので、今日この場で話題にするのは止めておきます。(笑)



「センターベントは絶対フックですよね~」とか、

「3つボタンは段返りですよね~」とか、

「パンツのラインはパイプドステム以外は認めませんよね~」とか、、

そんなTさんの出来上がってくるコットンスーツ、どんなIVYルックになるか楽しみです♪






今日、マッセアトゥーラで最初の1着目をお創り頂いたYさんは、

奥行き感のある、表情豊かなドラッパーズの英国製Super150’Sの生地を選ばれました。
選ばれた基準は、クオリティーでもブランドでもなく、純粋に色だけです。



色に拘る余り、価格やクオリティーを無視して、

結局は、店内にある全ての生地サンプルを3時間近くかけてチェックして頂きました。







最後は5色に絞り込んだのですが、かなり微妙な違いで、

このレベルだと目が慣れていないと、絶対違いには気付かないと思います。



色に妥協せず、Yさんが選ばれた150’Sと云う素材、、

ここまで繊維の細い素材だと、耐久性などの問題で、日々のご着用には不向きです。

ただ、お話を伺うと、月1程のご着用で、車の運転や椅子に長時間座るといった

ハードな?状況で着られる事も無いそうです。



最後まで残ったもう1着の方は英国製ハリソンズのSuper120’Sで、
しかも、色に慣れていない人が見ると、ほとんど差異を感じない程の酷似色でした。

選ばれた生地が、幾らYさんの理想とされていた色と云えど、

色だけで150’S を選ばれるのは、、とお節介にも思いましたので、

そちらをお勧めしようと、

両方の生地の、特性やお手入れについて詳しくお伝えしました。



150’Sと云う選択については諸論あると思いますが、

気に入った色柄を最優先事項として選ぶ、、

それはそれで、着手にとっては最良の選択だなぁ~って思いますし、

そんなに強い意志をもってこのスーツを着て下さる、

そんなYさんの気持ちが、嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。

そんな思いをもって生まれてくるスーツ、きっと末永く大切に着て頂ける事と思います。

これなんですよね、僕が皆さんに伝えたい気持ちって、、



今日は(も?)、長々と失礼しましたっ!




今朝、福岡のTさんから

急ぎでブルー系のストライプシャツが欲しいとご連絡を頂きました。



型紙が完成している方は生地の画像をメールで送らせて頂きますので、

その中で気に入ってもらえた生地がありましたら、現物を送らせて頂きます。

柄的には気に入ってもらえても、生地の質感やドレープ感までは伝わりませんし、

モニターによって、色味が違ったりもしますから、、

ご希望があれば、最初から現物を送らせて頂く場合もあります。

Tさん、いつもありがとうございます!7月、楽しみにお待ちしております♪



今日は宣伝ブログでした。(笑)




















最近レディースでは、気に入ったシャツを持ってこられ、

そのスタイルを、お気に入りの生地で再現されるケースがよくあります。





今回のOさんのケースでは、2枚のお気に入りシャツを持ってこられ、

シルエットはこちら、切り替えや襟型カフス等のデザイン的な部分はこちらで、と

好きな部分を、自分なりにミックスしてご注文されました。



今回は、フィッティングに少し改良の余地がありましたから、

その部分を調整して、型紙を引き直します。



そして、「春らしい雰囲気で~♪」という事で、英国リバティー百貨店

リバティープリント
を、個別手配させて頂きました。





スーツの場合は、使う芯地やその他いろいろな問題で、コピーは難しいのですが、

シャツの場合は、かなりのレベルで再現が可能です。

Oさん、楽しみにしてて下さいね♪

今日は夕方のご来店が重なり、バタバタして皆さまにはご迷惑をお掛けしました。

お待ち頂いて、ごめんなさい!&どうもありがとうございました!



その上GW前に、たまたまご注文が重なったシャツが

一気に15枚も出来上がってきて、ほとんどパニック状態です。(笑)



パッとお渡しするだけなら時間はかかりませんが、

型紙との検品作業や糸クズの処理やら、

手塩にかけた我が子を嫁がせる前の最後の作業があるので、、



ホント、これだけの数が同時に出来上がるなんて前代未聞です。(笑)

お渡しの際はバタバタしないように心がけ、

型紙調整は上手くいってるか、きっちりフィッティングをチェックさせて頂きますね。

さぁ、今から作業開始~♪

という事で、今日は手抜き更新でごめんなさい、、




ローンという透けた綿素材に、エンブロイダリー(刺繍)が入った生地を使って、

自分の盛夏用のシャツを仕立ててみました。

着丈も通常より短くし、出して着ることを前提にした長さです。

襟も通常のタイドアップ用ではなく、開けて着ることを前提に、シャープなラインに。

首元も高くせず、低く落としています。



ローンはボイルと似た透ける綿素材で、肌触りもサラサラで気持ちいい。

吸汗&速乾性にも優れているので、まさに盛夏素材!





拡大しても、その透け感までは伝わらないですね、、

やっぱり素肌に着た状態で撮らないと、透け感は無理なようです。(苦笑)





メンズプレタのシャツでは、まず出逢う事のない生地を使ってのオーダー。

この醍醐味に、着る前からワクワクしますね。

WakuWaku・ウキウキ・ドキドキ、何事に対しても、これ基本です。






シャツのボタン位置の変更をご希望されました。

首元のボタン1個だけを外すと窮屈な感じに見えるし、2個だと開き過ぎてしまうので、

ネクタイを外した時に「こんな感じに開くといいなぁ、」というご希望を伺いながら

鈴付マチ針で、ボタン位置を決めました。

前立てのボタンは基本は7個ですが、今日の結果だと6個にして、

着丈を4cm短くすると丁度良いバランスになります。

ちょうどIさんも「もう少し着丈も短い方がいいかなって思ってたんです」と

上手い具合にバランスが取れました。

でもボタンの間隔って、ほんとバランス取るの難しいんですよね(苦笑)。



ちなみにIさん、昨年作って気に入って下さった麻と同じ素材で、

デザインを変えてのご注文でした。

ありがとうございます!




Nさん、白無地ばかりご注文下さいました。

双糸使いの200番~120番まで、5段階に分けて一気に5枚(笑)。

その理由をNさんに聞いたところ、

耐久性、着心地、アイロンの掛けやすさにどれほどの差があるのか、、

色々な角度から見て、コストパフォーマンスを決める!です。

研究熱心というか、いつも愉快なNさんなのでした。



Nさんのご期待に沿えるよう、洗濯による個体差が出ないよう

今朝、未だ夜が覚めやらぬ時間に起きて(笑)、

お風呂場で5枚同時に熱いお湯で揉み洗いし、乾く前に一気に5枚連続アイロン!



マッセアトゥーラのシャツ、何故裁断前に揉み洗いするのか、

その理由は、昨年12月27日のブログで紹介させて頂いておりますので、

是非ご覧になって下さい。