1級建築士のTさんが、
竣工式用にと、オーダー頂いたスーツです。
より立体的なお洋服をお望みとの事で、工房で作らせて頂きました。
気が付けば製作過程を全く紹介してなかったのですが、気に入って頂けて良かったです。
Tさん、ご自身で引かれた図面が大きな公共物となって、竣工式の時、その中に自分がいるって最高ですね!
僕達が生み出す1着1着も、毎回ご試着頂く時、そんな思いです。




モクソン織機(低速織機)で織られたモクソンの生地に
船場のOさんが一目惚れされてオーダーを頂き、完成したコートです。
生地の長さが足りずに、ピエゴーネ(インバーテッド)仕様には出来ませんでしたが、
技術の中山君と僕とで喧々諤々しながら何度も打ち合わせ(笑、とても雰囲気のあるコートに仕上がりました。
船場のOさんの狙いやお好み分かっているのですが、
仰ってるそのスポルベリーノっぽさを、如何に毛芯仕立で表現するかの折り合いが大変でした。
スポルベリーノを毛芯で、、と提案はしてみたものの
言われるままスポルベリーノにしておけば良かったと少し後悔したり(笑、、

ちなみにスポルベリーノとはイタリア語の『spolverare』(英:dust)を由来としています。
dustと聞いてアッと思った方は洋服好きですね! そう、、ダスターコートをイタリア人が作るとこうなります!(笑


シッカリ、それでいて肉厚でしなやかな生地が、柔らかく仕立てあがりました。
今回の出来栄えは気に入って頂けたでしょうか。毛芯仕立なので型崩れせず味わい深くなります。
前端を薄く仕上げるために毛抜き合わせにしましたが、ダブルステッチで内側も押さましたので、大丈夫ですよ!!
船場のOさん、いつもありがとうございます!!



この仮縫、フィッティングの為の仮縫いではありません(笑。
このような良い生地がどんどん織られなくなっている、貴重な生地です。
釦位置やラペルの返り位置、シェイプなど、意匠面をご確認頂く為のものですので、
以前のNさんのコートの型紙をベースに調整して、いきなり実際の生地で仮縫いをさせて頂きました。


右側が当初の指定バランスですが、
結局、左側のバランスに変えることになりました。
こっちを優先するとあちらを我慢。あちらを優先するとこちらを我慢。
シルエットも微調整しながら、ご納得頂ける良いバランスが取れたんじゃないかと思います。
今回コート2着目のNさんですが、前回はカジュアル、今回はフォーマルなので、全体的にゆとり量を増やします。
ゆとり量が変われば、見せ方も変えましょうという事で、今回の仮縫に至りました。
Nさん、いつもありがとうございます。お疲れさまでした。



Hさん、長らくお待たせしました!
Hさんを引き立たせるコートに仕立てあがりました。喜んで頂け、
僕たちも本当に嬉しいです。喜んで頂けた時の笑顔を糧に、「また頑張ろう!」って思うんですよ。
素敵です!

後姿もエレガントです。あまり絞り過ぎずに正解ですね!
春のワンピース、70年代風で(笑。本当にありがとうございました。
技術の中山共々、心から感謝いたします。
後姿もエレガント!

中山君「嫁がせる気分やぁ~」って言いながら、最後に記念写真を(笑。
素敵なオート、ありがとうございました!



Mさんにいつも着て頂いている
スーツのデザイン・シルエットと同じデザインで
今回はコートをオーダー下さいました。(ご着用時の写真、、ごめんなさい)
フレア袖、絞りまくったウエストライン、更にフレアーをかけた裾周り、、物凄いシルエットです!
Mさん、いつも『パンチの効いた!』紳士服、ありがとうございます。
作り手側としても、楽しませて頂いております。
また次回、写真お願い致しますね!
パンチの効いたコート

同じシルエットの生地違いで2着ご注文頂きました!
先に1着目を作らせて頂いてから微調整し、
ご確認頂いた上で、2着目へ、、
ちなみにMさん率いるブランドも、、パンチがあります(笑!


この冬、多くの方からご好評を頂きました『イニシャルを入れて、マイストール』ですが、
春物として、リネン(30%)×カシミア(70%)素材の取り扱いを始めます。
無彩色のみ5色の展開ですが、春らしいお洋服と合わせて頂く場合、
色が喧嘩せずにまとまりますので、色を気にせず何色の
お洋服にでも、合わせて頂けるので便利です。
こちらも、英国でイニシャルを入れてお手元にお届け出来るまで2週間頂きます。
ご自分用ばかりか、プレゼントにもご利用頂けます
Joshua Ellis



以前ご紹介させて頂きました、フィレンツェのチェレリーの別モデルです。
こちらは特大サイズのケリーTypeの旅行鞄です。
ビッグサイズの旅行鞄

横から。
ゆうに20センチは超えるマチ

この革は、厚みがあるのに、とてもしなやかでソフトな表情です。
芯を入れずに作ると、ふっくらいい感じに仕上がります。
僕なら本体とキーホルダーは別の色ですね!
表革:ALCE(18色)



15年ほど前に購入されたジルサンダーのコートをベースに、
Hさんのご希望のサイズ感、ディーテールを調整してコートを作っています。
2度目の仮縫も終わって、作業はどんどん進んでいて、ここまでくれば完成までの道程も6割完了。
20130110_1

ジルサンダーのコートは接着芯すら使わずに、テロンテロンな雰囲気なのですが、
もう少しシッカリした感じをご希望され、へニャヘニャの?スティレラティーノの芯の使い方を真似て(笑、
こちらも手で作らせて頂き、へニャヘニャな中にもペランペランな感じにならないようにします!
Hさん、難しいご注文ですが、その方が、こちらも燃えます!(萌えます?笑)
ペランペランとか、、擬態語ばかりでごめんなさい(汗。
20130110_7

ポケットにも、暖かいように表地(ALLカシミア)を使います。
20130110_2

縁も、綺麗にかがっておきます。
20130110_3

ここだけは譲れないとおっしゃる特徴的な部分、スクウェアネック。
ただし、襟の大きさや角度、それに微妙な部分は打ち合わせの上、変更しています。
20130110_6

どうですか?
この画像を見て気付きますか?
もし気付かれた方は、オーダーの世界に是非どうぞ(笑。
是非、この空気感の違いを感じて下さい(笑!
20130110_5

Hさん、あと10日程で完成する予定です。
もうしばらくお時間下さいね、、
楽しみです!!
20130110_4



Nさん、最近ちょっとハマっていらっしゃるようです(笑。
ホワイトボードを使われる時、ちょい見せで話も広がるとか、、ナイスです(笑!


ホント、いい色です。
打ち込みのシッカリした男臭い生地です。
着ていくほどに、よい雰囲気に変わってくるのが楽しみですね、Kさん!
いつもありがとうございます。