昨夜からお湯に浸け置きしていたシャツ地をアイロン掛けしました。
このお2人は、身長が190cmあるので要尺も長いです。




シャツ地の洗濯ネタは、飽きた方もおられると思いますが、
このブログを、初めて見に来て頂く方に向けて、
シツコク発信し続けますよ~♪(笑)


こうして洗うことで糊が落ち、
綿素材本来の柔らかな風合いを取り戻します。


ちなみに単糸を使った場合だと、
生産工程上、糸に強度を持たせる為に糊を使って織るので、
織り終わってから洗い流す(糊抜き)のですが、
それでも洗ってみると、何となくまだ残っているような感じです。
浸け置いた水が白く濁ったりする時もありますからね。
※画像のシャツ地は全て双糸です。


ちなみに、、
Kさんがお選びの生地は、英国製acorn社の同じ配色のものですが、
片方はチェック、もう片方はストライプです。
この生地を使って、いずれもクレリックでのご注文です。
お洒落ですね~♪


もう1人のKさんはいつも白いシャツですが、色々な白を楽しまれる方です。
200番手の超々細番手から、3プライなどの特殊?な生地だったり、
色も微妙に〝白の色違い〟を選ばれたりします。


ここ最近のポンドの高騰は、
1985年のプラザ合意以前の為替相場に近づいています。
3月~承り分のacornにつきましては、若干の値上げをさせて頂きます。
どうか、ご了承願います。
ユーロも2002年の通貨導入依頼の最高値で、
ヨーロッパ方面からの生地の仕入れに打撃を与えており、
ここ数年、生地は値上がりしています。



このブラックスーツは、Yさんが喪服用にと作られたものです。




画像では判りにくいですが、光沢の抑えられたマットな生地を選んでいます。
お葬式では色々な決まり(=マナー)がありますので、
最低限は押さえておかれた方が良いです。


いつも派手な裏地を選ばれるYさんなのですが、
今回はお任せ頂きましたので、色味とトーンを抑えました。
この裏地に黒糸でネームを入れ、袖の裏地にも真っ黒を選んで引き締めました。




ご不明な点はお問い合わせ下さいね。
今日お渡しするまで店内にかけておいたのですが、
これが評判良くって、、同じ配色でご注文を頂きました。(笑)



今日は、以前ご紹介させて頂いたテイラー&ロッジの
ヴィンテージfabricで仕立てたスーツのお渡しがありました。


Kさんは、根っからの服好きで、
流行に流されない自分自身のスタイルをお持ちです。


私服姿のKさんから受ける、Kさんのイメージ像を持っていたのですが、
出来上がったスーツを見た瞬間、Kさんの匂いを感じました。
「これはきっと気に入って頂けるな♪」と、
こちらも、ご試着頂ける日を楽しみに待っていました。


真っ先に、朱っぽい色に目を奪われがちですが、
実際に見ると、とても落ち着いた色調で、「流石は当時の高級品!」
と思わせる雰囲気が漂っています。
太陽光が当たると、微妙に渋~く色が変わるんですよ。


シルエットも普遍的なものにして、
Kさんらしさを引き出すようなものにしました。
Kさん、ダイアリーネタのご協力ありがとうございました!







今日はYさんから、新たな着こなしを発見させて頂きました♪
冠婚葬祭用にと、ブラックスーツとダークスーツ(紺やグレー)をご希望の方には、
コストパフォーマンスの高さとその格式の違いで、
ディレクターズスーツをお勧めします。


まずブラックスーツをお作り頂き、それにコールパンツを追加します。
そして正式には、それにシルバーべストを組み合わせます。
ブラックスーツとダークスーツの2着を買うよりは安いし、格式もグッと上ります。


昨年Yさんにも同じ提案をしたところ、その提案に乗って頂いたのですが、
シルバーベストだけ、その時は見送られました。


そして今回、シルバースーツを3ピースとしてご注文下さったのです。




今回のスーツに、昨年の3Pブラックスーツのジャケットだけを合わせると
こんな感じになります。
ディレクターズだとちょっと大層かな?なんて思う時に
お役に立ててもらえそうですね。(笑)




こんな合わせ方をすると、タキシードに代わる昼間の準礼装、
ディレクターズスーツになります。




そして、ベストだけをブラックに替えると、
ディレクターズなので、夜のご着用は無理ですが、
昼間の御葬儀なら、格式の高い御葬儀でも、お使い頂けます。
※シルバーベスト/冠婚用 ※ブラックベスト/葬祭用 って感じでしょうか。




今までの僕の提案は、コストパフォーマンスは高い!ですが(笑)、
Yさんのように時期をずらして、ブラック&シルバーで3ピースを作っておかれると、
着こなしの巾が、比べ物にならない程広がりますよ!
これは、新しい提案方法になりそう♪


Yさん!写真を撮るために、何度も何度も着替えていただいて、
ありがとうございました&お疲れ様でした。


そんなYさんですが、今日はお父さんが30年ほど前に仕立てられたと仰る、
手縫いのコートを着てお越し下さいました。
こういうのって、コートも幸せだなって、、胸が熱くなります。

今日は(今日も?笑)、小ネタです。(笑)
襟巾も狭く、腰ポケットのフラップも細く、全体をスッキリまとめてみました。
たった5mm細くしただけですが、随分とスッキリした印象になります。


それよりもこの生地は、スーツとしてはもちろん、
ジャケットにも使え、パンツだけでも使い回せるようなスーツを!
Fさんのそんな贅沢な?ご希望でセレクトしたものです。
というか、マッセアトゥーラでよくご提案させて頂く方法です。


Fさんのいつものスーツをベースにして、
生地の素材感や色はもちろん、サイズやシルエットをチューニング!
お渡し時のフィッティングも、
普段穿かれるジーンズにジャケットを合わせてみたり、、
ほんとこのスーツ、凄く便利です♪






Tシャツの上に着てもらったので少し大きそうに見えますが、結構タイト!
ウエストのゆとり量一桁で、ドロップ8です。
Fさん、眩しい中での撮影、ご協力ありがとうございました!







帰国して、いきなり現実に引き戻されました。
今日は朝から洗濯おじさん。(笑)


ちなみに今回の生地は2着が英国製のacorn社、もう1着がイタリア製のalbini社のもの。
洗っていると、明らかに英国製の生地とイタリア製では違います。
この差が着心地の差となるばかりか、着た時のドレープ感の差となります。
やはり、シャツ地を選ぶ時は色や柄ばかりではなく、
選ばれるスーツ地の特性に合わせた方が全体としては綺麗にまとまるように思います。




色物と白生地を一緒に洗っていますが、色移りが起こらない事は確認済みです。

今回は少なめですが、ナポリのマリネッラで、ソリッドタイを買って来ました。
プリントタイも良いですが、僕はこのソリッド(無地)も、雰囲気や締め心地が良くて好きです。
来店時に希望の色がなく、後日送ってもらう事にしました。





年明けの出張の為に、自分用に仕立てたコートです。
コートの代わりに、今までバーブァービデイルを着て行っていたのですが、
「少しくらいは、お洒落していかんとなぁ~」という気持ちから。(爆)
とはいうものの、最優先事項はデザインではなく、
ビデイルと同じ〝収納機能〟です。
ジャケット+12cmの着丈は中途半端のようですが、
背の低い僕には、ギリギリのラインです。




ハンドウォーマーを兼ねるバスト下の縦型箱ポケットは、
変なところに付いているようですが、ビデイルと同じ位置にしてあるんですよ。
ポケットの中は、綿のシャモアクロスを張っているので暖かいです♪




バックベルトも、高い位置に設定する事で、
足の短い僕でも、ごま、、かせ、、、ると良いのですが。(爆)




裏地はALLキュプラ素材に、住友スリーエムの『ジェネサーモNEO』の40gmを
1インチ巾のストライプでキルト加工してあるので、
汗かき、寒がりの僕にはピッタリです♪







ドラッパーズの生地で仕立てたジャケットですが、かなりのインパクトです。
〝楽しんで創りましたよぉ~〟オーラがムンムンです♪




フロントカットのカーブも大きめに。
そして、腰ポケットフラップの、前側のカーブだけを大きく、
フロントのカーブ全体にイメージの統一感を持たせ、
柄の色に合わせて、ボタンホールも同色にし、
ボタンはイタリア製ガレッシのアイボリーナット(コロッツォ)です。
あっ、そうそう、、袖口のカットはフレアーにしています。




背中をなぞるラインも、凄いimpactですね。
ちょっと絞り過ぎでしょうか?(笑)




Oさん、今回もかなり愉しませて頂きました。
いつもありがとうございます!



初めて創らせて頂いたMさんのスーツです。
そのMさんから、「思っていた通りのスーツが出来てきましたよ!」と
言って頂けた事は、僕にとっては最高のご褒美です。
更に追加でもう1着ご注文頂きました。
そんな事言ってもらえた日にゃあ、もっともっとカッチョええスーツ作りましょうよ!って
どんどん調子にのっちゃいますからね~♪(笑)


フロントカーブも大きなアールをつけないで直線的なラインにし、
あまり逃がし過ぎないようにしてあります。
画像では分かりにくいですが、
袖口は切羽側を長くしフレアカットにしてあります。
肩巾も広く取り、肩パッドも厚目に設定し、ウエストは絞っています。
でもボリューム的には、全体的にかなりゆとりを持たせました。




膝に対して裾巾は+3.5cmフレアーですが、
このパンツは、膝巾自体もそう細くしていないので、
全体的に見て、すごく迫力のあるシルエットになっています。
ポケットに手を突っ込んだ時に、深めにとったサイドベンツがいいですね。




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Mさん!あのハラコのベルト、お願いしますね♪