今日のAさんの生地選びの中で、

Aさんが、「生地も仕立ても良かったら長く着れるし、

サイズがちょっとぐらい変わっても、サイズ直して、また着れるからね~」と。



それを聞いて、凄っく嬉しくなりました。

いつも僕が皆さんにお伝えしている事なのですが、

僕の伝え方が悪いのか、その時はなかなか解って頂けなくって、、



そういう買い方をすれば、買う時にも本当に気に入った良質のものを選べるようになるし、

その方が大事にするんじゃないかなって、、

それって洋服だけでなく、何にでも言える事だと思うんです。



使い捨てずに使い続けている間に、段々と好きな物に囲まれるようになります。

価格やブランドに惑わされず、そういった物を見抜ける視力(選別力)を養いましょう!(笑)






画像は、Aさんが散々迷われたサマーカシミア50%&リネン50%のジャケット素材です。




エルメネジルド・ゼニアの秋冬のサンプルです。



ここ数年、タンパク質系と繊維系の混紡(麻とカシミアのように)が目立ちますが、

今回も斬新な混紡モノが目に付きました。

キッドモヘアは夏の代表素材でシャリ感が好まれますが、

それが今シーズン目立ってました。

ドーメルでも似たような素材が、『アイス』と云うシリーズで展開されています。



シャリ感は微妙にしか感じられませんが、僕としてはその感触よりも、

モヘア特有の微妙な光沢が面白いなぁ~って思うのですが、皆さんはどうでしょうか?












マッセアトゥーラで使っているハンガーは、出来上がりの肩巾に応じて2種類あります。

1つは肩巾広めのタイプで、発泡プラスティックを使った茶系色。





もう1つは肩巾狭めのもので、プラスティック製の無彩色のタイプです。





どちらのハンガーも厚手で、しっかり前肩に形成されたものです。

こうして実際に採用するまでに、何種類ものハンガーを実際に1ヶ月程使ってみて、

型崩れが起きないかどうか、テストしています。

そしてそのハンガーを、お渡しの時には、そのままお付けしております。



ハンガーはシューキーパーと同じく、プラスティックよりも木製を好まれる方も多いですが、

その場合は無塗装のタイプにしないと、

1日着て含んだ湿気を吸い取らず、意味がありませんのでご注意下さいね。

またクローゼットの中で洋服を選ぶ際に、木製ハンガーは重い分だけ勢いがついて、

隣同士の洋服、それも肩の部分がぶつかり合うと、知らず知らず肩先が傷み易くなります。

なので、軽いプラスティック製を使う時よりもご注意下さいね。



Wさん、「こんな事こそダイアリーネタにしないと!」とアドバイスまで頂き、

ありがとうございました!(笑)

それと、今日は粋なアズーロの生地をご注文頂き有難うございます。

僕が作ろうと思って仕入れていた生地なので(爆)、きっと素敵なスーツになりますよ♪










サンプルでお預かりしたシャツはバストダーツがなく、

男性的なイメージが強かったのですが、

今回はそれを基本に、全体のサイズを調整し、バストダーツを加えることで、

サンプルシャツよりは、少し女性的なラインに変更しております。


今日は、ある勉強会に参加してきました。

その後の2次会会場の中華料理店で目にしたこの看板の正体は、、







海鮮中華を売りにしたこのお店には大きな水槽で魚が泳ぎまわっているのですが、

その水槽の中に、何と!

ドチザメが泳いでいるんですよ!!



僕のダイビングのホームグラウンドの串本では、サメを味噌仕立てで食べますが、

流石にドチザメを食べると云う話は聞いた事がありません。

でも、もしかして食べるのかも!?



聞くと、このお店では見世物だそうです。

海での姿を見ているだけに、少し可愛そうになりました。

今日は雨足が強く、電車のダイアも乱れていたようなので、

嫁さんに迎えに来てもらったんです。

そしたら店の直ぐ前でタクシーに追突されてしまい、警察のお世話になる事に、、

嫁さんと子供の体に別状はなくて良かったのですが、

それでも事故って、気分悪いもんですよね。



マッセアトゥーラの目の前は、一方通行の4車線道路です。

国道1号線に出るまで数十mの所なので、その信号待ちで昼間は混み合います。



混み合うだけに、大きな事故にはならないのですが、

しょっちゅう追突事故が起きてますので、平日の昼間にお車でお越しの方は、

くれぐれも気をつけて下さいね。

平日の20時以降や、土日はガラガラなのに、、

今日ジャケットのお渡しの際、シャツの2着目をオーダーを下さいました。

画像は、1着目のお仕立てシャツを着て頂いたところです。







この1着目をお渡した時に、「2着目も頼みます」との事でしたが、

特に急いでおられなかったので、

「一度着て頂いてから2着目にかかりませんか?」と提案させて頂きました。



実際に1日でも着て頂くと、気に入らないところが見えたりする事があるからです。

今回のケースでは、特にKさんからのご要望はありませんでしたが、

アーム付け根に少し皺が出てる事と、右肩下がりのせいで右脇腹に皺が出ている程度で、

肩周りから胸にかけての納まりは、かなり綺麗です。



1着目のオーダーの時に、「2着作って」と仰ったSさんですが、

一見無駄な事のようですが、こういう〝スロースタイル〟があってもいいかなって思います。



「俺は忙しいから早くしてくれ!」と云う方も結構いらっしゃいますから、

それはそれで、言って下さいね。(笑)

時間の流れまで、創り手の希望を叶えるのもビスポークですから。




今日Nさんが彼の為にとシャツをオーダーしに来て下さいました。

ビジネスの場を想定したものを、との事です。

僕はお2人とも知っていて、Nさんと彼(以後Kさん)のお好みが少し違う事も知っています。

今日のやり取りを、ブログネタとして暴露!させて頂くことをご快諾頂きました♪



(画像をランダムに差し込みますが、

    どれもホワイトonホワイトのドビー柄の中ではコッテリなものばかりです。)





Kさんは結構コッテリ系を好まれますが、Nさんはその逆です。

僕も結構コッテリ系ですが(笑)、今回のKさんにはアッサリ系をお勧めしたいんです。







何故か、、今回のようなビジネスの場では

身に付ける物を抑えた方が、Kさんご自身が引き立つから。

それだけ人間として存在感のあるKさんだからこそ、服で目立つのではなく、

逆に目立たないようにした方が、Kさんにとっては本当の意味でのお洒落だと思うから。

ディーテール(今回の場合はシャツの色柄)で目立つより、

さり気なく仕立ての良さ(=フィッティングの良さ)や、生地の良さを求めた方が、

ビジネスの場では、Kさんらしさを引き出せると思うからなんです。







本当に魅力的な人や真のビジネスマンは服装で主張せず、

一見普通に見えるけれど、自分に合ったスーツを綺麗に清潔に着こなしていると思います。

スーツで目立たなくても、きっちり着ているだけで充分に存在感があるハズです。

見る側の気持ちからすると、その人自身に魅力を感じれば、

その人が着ているスーツの仕立ても見るでしょうし、

その人の持ち物全てを気にかけると思います。







ただNさん曰く、

Kさんはまだまだガンガンお洒落を楽しみたい時期なので、

それはそれでKさんが自らそういう気持ちになるまでは押し付けはしたくないとの事。

この素晴らしい思いやり、僕も見習わなければ。(苦笑)







最後に僕の話で締めくくらせて頂きますが、

僕がアッサリ系な格好をすると、地味で野暮ったいオッサンになってしまいます。

そんな見た目を克服するくらい、人としての修行もしなくては。(苦笑)







人にはその人らしさがあり、その人がその洋服を着る場面を思い浮かべ、

どうすれば魅力的に見せる(魅せる)事ができるのか、、

今日も長くて、ごめんなさい。

ついつい熱くなってしまいました。(苦笑)




(2006年1月12日)

久々のイタリアレポートです♪でも、保存していたハズの画像が、、

朝ピッティー会場に入場してから、夕方退場少し前までの辺りがなくなっています。

ということは!お洒落な来場者の画像がほぼ全滅状態!



ということで画像はほとんどありませんが、

会場内を1日見て回って感じた事を簡単にお伝え致します。



まず、今年の色に関してですが、

どのブースも昨年に引き続き、昨年の注目色、グリーンやパープルが目立ちましたが、

全体的に昨年より落ち着いた色調に変化していました。

オレンジやピンクも、スモーキーな色調です。

柄で言うと、僕の知る限り3年連続で英国調のグレンチェックが目立ち、

既に定番化しているような印象です。



来場者の靴もそれと同じような傾向なのか、昨年は明る目の茶系が多かったのに、

今年はダークブラウンが目立ちました。

あっ!イタリア人が余り履かないと思っていた黒い靴を履いた人もチラホラ、、

もしかして、黒靴好きのフランス人バイヤーだったり、、(笑)



そして、クラシコイタリアのブースに関してですが、、

昨年にもまして、これでもかというほど超高級素材が使われ、

ラグジュアリー感がエスカレートしていました。

数年後はどんな風になっているのか、逆に楽しみになりました。(笑)

ただ〝クラシコ〟とは〝最高の〟を意味するイタリア語ですから、何年後でも

同じなのかもしれませんが、、



あと、僕の目に印象的に映ったのはルイジボレッリでした。

ナポリの本店が既にそうなっていますが、

今回の出展で総合アパレルメーカーかと思うほどアイテム数が増えていて、

ジーンズを見た時には、さすがに驚きましたよ!





それでは、データが残っていた貴重な?画像をご紹介致します。(笑)



◆甘い雰囲気の着こなしが印象的でした。

 全体に明る目グラデなのに、寒さを感じさせない素材感と知能犯的な色使いで、(笑)

 スッキリまとめ上げられており、かなり僕の好きな色使いです。

 デザインもシングルピークドラペルと、トレンドもしっかり意識されてました。





◆出口に向かう途中で寄った建物で〝オニツカタイガー〟のブースを見付けました。

 そう、、イタリアでは2年位前から、かなりブームみたいです。





◆出口に着く直前での1ショット。

 こんな大きな建物全体が、1社のブースでまとめられている事もあります。

 これは余談、クラシコブースで見る顔ぶれはほとんどオヤジですが、

 プレタ関係だと男女のカップルが多いんですよね。(笑) 

 



◆会場を後にし、もう1度全景を1ショット!

 この方、特に目立った感じでもないのに、日本人が同じ格好をすると、

 恐らく周りはビビるでしょうね。(笑)





◆上の↑1ショットの後、前を向いて歩き出した直後に1ショット!

 目が覚めるようなイタリアンレッド、そして綺麗なペールブルーのコートを

 何の抵抗もなくサラリと着こなしておられたお2人でした。

 その後お2人の前に回ったのですが、お2人とも50~60歳くらいな感じでした。







次回はいよいよナポリ編です!


今日はTさんと、アイビーの話題で盛り上がりました。

日本では1960年代、

アメリカ東海岸の名門私立大学8校で構成される

アイビーリーグの学生たちのキャンパスファッションが、故・石津謙介氏により紹介され、

お洒落な若者の間で瞬く間に広まり、空前のアイビーブームを迎えます。

そのバイブル的存在だった雑誌

◆僕が11歳の時のメンズクラブなので、カビ臭いです。(笑)



そんな時代背景があるのですが、

その頃のTさんは小学生ながら、Tさんのお兄さんたちの影響を受けてこられた世代です。

僕も幼稚園の頃に、親父の影響で?
VANの子供服『miniVAN』を着せられ、

その洗礼を受けました。(笑)

そんな僕のファッションの基本はアイビーにあり、

僕のその延長線上にはプレッピーがあり、

話し出すと止まらなくなるので、今日この場で話題にするのは止めておきます。(笑)



「センターベントは絶対フックですよね~」とか、

「3つボタンは段返りですよね~」とか、

「パンツのラインはパイプドステム以外は認めませんよね~」とか、、

そんなTさんの出来上がってくるコットンスーツ、どんなIVYルックになるか楽しみです♪