今朝、福岡のTさんから

急ぎでブルー系のストライプシャツが欲しいとご連絡を頂きました。



型紙が完成している方は生地の画像をメールで送らせて頂きますので、

その中で気に入ってもらえた生地がありましたら、現物を送らせて頂きます。

柄的には気に入ってもらえても、生地の質感やドレープ感までは伝わりませんし、

モニターによって、色味が違ったりもしますから、、

ご希望があれば、最初から現物を送らせて頂く場合もあります。

Tさん、いつもありがとうございます!7月、楽しみにお待ちしております♪



今日は宣伝ブログでした。(笑)




















前回でほぼ型紙が安定したFさんの今回の新作は〝スペンサーハート〟流です。

スペンサーハートのスタイルを、あれこれFさん流にアレンジしました。







スペンサーハートっぽく、着丈が長く見えるように全体のバランスを考えました。

ジャケットは、ウエストラインをしっかり絞ったブリティッシュラインに、

その絞りをより強調すべく、ボタン位置やポケット位置、その角度まで計算しています。

フロントカーブも、直線的なラインを強調すべく調整しましたが、

袖口は、フレアカットにしてあります。



サヴィルロゥの品格ある雰囲気に、モード感を兼ね備えたシルエットは、

シャープで細いラペル巾も相まって、

スペンサーハートの特徴を巧く再現出来たと思っているのですが、、







Fさんのこのスーツ、襟巾やディーティールこそ違えど、

YSL・リヴゴーシュ時代のトムフォードっぽい、シャープで色気のある雰囲気を感じます。

このスタイルは、体格のよい鍛えられたボディーで着てこそ

色気を放つんじゃないかな?と思います。(笑)



同じ細身のモードでも、以前マイケルタピアをさせて頂いた事がありますが、

同じモードでも、雰囲気は全く違いますね。




鋏ケースを作ってもらうのに、革サンプルを送ってもらいました。

左から2色、英国産のブライドルレザーは

染み込ませた蝋の塗膜が、馴染ませるぞぉ~って気分にさせてくれます。(笑)

時間はかかりますが、牛革本来の自然で素朴な表情になります。

最初は固いけれど、段々自分の体型に馴染む英国の生地と共通点を感じさせられます。



真ん中のヌメ革は、ルイヴィトンが使ってるのと同じ革(NTR)ですが、

これは感触の変化と、日焼けによる表情の変化を楽しめます。



最後の2枚は、伊ブッテーロ(ワルピエ社)の植物タンニンなめし・天然染料仕上げの牛革で、

比較的馴染み易いのが特徴です。

この革も、着た瞬間から身に纏わり付くような、イタリアの生地との共通点を感じますね。



こうしてみると革も、生地と同じようにお国柄が出ていますね。



ニヤニヤ創造しながらデザイン画を描いているのですが、

どんな鋏ケースが出来てくるのか楽しみです♪

永く使い続けたい鋏なので、

同じように、永く使いたいと思えるケースをイメージして頼みます。

となると、最後の2枚は外れるなぁ~




最近レディースでは、気に入ったシャツを持ってこられ、

そのスタイルを、お気に入りの生地で再現されるケースがよくあります。





今回のOさんのケースでは、2枚のお気に入りシャツを持ってこられ、

シルエットはこちら、切り替えや襟型カフス等のデザイン的な部分はこちらで、と

好きな部分を、自分なりにミックスしてご注文されました。



今回は、フィッティングに少し改良の余地がありましたから、

その部分を調整して、型紙を引き直します。



そして、「春らしい雰囲気で~♪」という事で、英国リバティー百貨店

リバティープリント
を、個別手配させて頂きました。





スーツの場合は、使う芯地やその他いろいろな問題で、コピーは難しいのですが、

シャツの場合は、かなりのレベルで再現が可能です。

Oさん、楽しみにしてて下さいね♪

Wさんのブラウンのアイリッシュリネンのスーツが仕立て上がりました。
ジャストサイズがお好みのWさん、ウエスト周りも8cmのゆとりしか取っていません。

下の2つの画像、どちらがスタイル良く見えますか?
*今回お仕立てさせて頂いたジャケット。
*数年前に他店様で作られたジャケット。
どちらも〝3ボタン中1ボタン掛け〟スタイルで、寸法もお腹周りを始め、ほぼ同じですが、
Wさんの姿勢に合ったフィッティングが出来ているかどうかで、
見え方(シルエット)はぜんぜん違ってきます。
もちろん好みはあると思いますが。

ここまでタイトにすると、着る方の体のクセがリアルに現れるために、
かなりシビアなフィッティングが要求されるのですが、
仮縫いなしでも見事に決まりました(自慢♪

フィッティングだけで考えると、
これはオーダーだから可能という事でもなく、
既製服からでも、自分の体に合ったものを見付け出す〝目〟
を持っていれば、充分可能な事だと思っています。
ただ僕の場合、身長163cmでバスト98cmなので、ほぼ不可能(苦笑。

Wさん、いつもブログネタのご提供ありがとうございます(笑!



シリアを旅した時に、唯一出逢った日本人であるY夫妻と、

ダマスカス空港から中東の3Pと呼ばれる1つ、パルミラ遺跡までタクシーをシェアしました。

Yご夫妻とは、そこから2泊ご一緒させて頂いた間に、

世界中を旅された経験から、色々な興味深いお話を伺ったのですが、

旅に対して、それまで僕が思っていたものとは違った価値観に気付かせて頂きました。



【パルミラに向かう途中で、チャーターした車が故障しました。(笑)】





でも、それより何よりも印象に残ったのは、

年をとっても(失礼!)、お2人が素敵なご夫婦だったって事です。

そのご夫妻から今朝、

ピースボートで4ヶ月間かけて地球一周してきました!というお手紙を頂きました。

勤続30年を区切りに、80歳のお母様と共に3人で乗船されたそうです。

これまた素敵じゃないですか!







様々な年齢・性別・職種・国籍の異なった大勢の人たちとの出会いを通して、

言葉で表現できない、涙の出る感動をたくさんもらったそうです。

Yご夫妻の言葉は、最後に「学びと出会いを大切にしながら、今まで以上に自分らしく、

心豊かに歩んでいきたいと思っています。」と結ばれています。



僕たちが50歳を越えても、そんな謙虚な気持ちを持ち続けたい、、

そしてご夫妻のように子供心を失わない冒険家でいたい。

あらためて、しみじみとそう思いました。



でもよく考えると、ありがたい事に、

僕は今の仕事でも、年齢・性別・職種・国籍の異なったお客様との出会いがあります。

毎日の生活の中で、謙虚な気持ちを忘れず、誠実な生き方を実践できます。

仕事をさせて下さっている皆さまに感謝ですね♪



【パルミラ遺跡を歩く、Y夫妻の後ろ姿】

Yさん!近々、久々に遊びに行かせて下さいね♪








今日はあるお店に対して、僕自身がクレーマーになったお話です。(笑)

今から思えば、クレームを言う時の心理なんて気持ち紙一重だなって思います。

今回も、最初に話をした時のお店の対応が誠実なものであれば、

また状況は変わっただろうなって思います。



クレームを言われている相手の気持ちを考えると辛いだろうなって思うし、

こちらとしても、言いたくて言ってるワケじゃないし、、

だからこそ、少しでもお互いが気持ちよく、

何かしら、解決策を見付けられればなって思うんですよね。



そう考えると、クレームを言う時の心理って、今回の件に関してもそうですが、

実際には、別のところに原因があるんじゃないかなって思うんです。

今回は、自分自身が消費者の目で客観的に見れたので、とても勉強になりました。



少し長いですが、今日はその経緯を書いてみたいと思います。

長い文章が嫌いな方は、ここまでにして下さいね。(笑)







履いた時の脚のラインが、とても綺麗なパンツを見つけました。

でもそのサイズは僕には1サイズ大きかったし、他の色柄がないのかも聞きました。

店員さんが言うには、最初から作ってないとか、、



初めから無いのであれば仕方ない、せっかく見つけた綺麗なラインなので、

ルーズに着てもいいかな?と自分を納得させて購入しました。



ところが買った翌日に分かったのですが、

同じパンツで1サイズダウンもあるし、僕の希望していた色柄もあるんです。



そのお店は、嫁さんがお世話になっているお店なので、

今後の為にも言うだけ言っておこうと、「サイズも色もあったよ」って伝えたんです。



すると店員さん、「バイヤーから聞いてなかったので、知りませんでした。」と、

謝ろうともせず、まるで他人事。

ここでちょっとムッとしたんですが、気持ちを抑えながらも

僕が、「今さら仕方ないですよね、、」と言うと、

お兄さん、「レングスもカットしてるので、どうしようもないですね。」と全く誠意なし。



この時、「すいません!バイヤーとの連携ミスで、、」なんて言ってくれていたら、

僕も店員さんの言葉を信用して、一度は自分で決めた事なので、

「これから気をつけて下さいね~。」なんて言って、済ませたんじゃないかと思います。

そう、今回の件では最初の事案ではなく、

最終的には、その後のお店の対応に対するクレームなのでした、、








今日は夕方のご来店が重なり、バタバタして皆さまにはご迷惑をお掛けしました。

お待ち頂いて、ごめんなさい!&どうもありがとうございました!



その上GW前に、たまたまご注文が重なったシャツが

一気に15枚も出来上がってきて、ほとんどパニック状態です。(笑)



パッとお渡しするだけなら時間はかかりませんが、

型紙との検品作業や糸クズの処理やら、

手塩にかけた我が子を嫁がせる前の最後の作業があるので、、



ホント、これだけの数が同時に出来上がるなんて前代未聞です。(笑)

お渡しの際はバタバタしないように心がけ、

型紙調整は上手くいってるか、きっちりフィッティングをチェックさせて頂きますね。

さぁ、今から作業開始~♪

という事で、今日は手抜き更新でごめんなさい、、




店内のこのリト、今日もお客様から話題にして頂きました。

今年の年初、フランスに行った時、

パリ郊外にある、クリニャンクールの蚤の市で手に入れたSEMのリトグラフ(1927年製)です。

SEM(1863~1934)は、マキシムドパリのポスターを描いた当時の風刺画家で、

そのポスターは今でも使われ続け、WebのTOPも飾っていたり、

お土産用コフレの缶にも使われています。



状態は最高とは云えませんが、

こんな希少な作品が安く買えたのでラッキーです。

どうですか?これだけでテーラーって感じがしませんか?(笑)

当時のオペラ歌手キャステランが登場するこの絵の、どこが風刺なのか?

パリのtakashiさんに分析してもらったので、ご興味のある方はお店でお尋ね下さいね♪







このリトグラフもさることながら、

帰国後に作ってもらった、この額も気に入っています。

純銀箔の箔押しなのですが、10cm間隔で均等に継ぎ目があるのが分かりますか?

金箔が押された京都の金閣寺も、その継ぎ目がチェックのように見えるあの状態と同じです。

絵とマット、この額の色合わせが我ながら巧くいったなって、

ナルシストに自画自賛してしまいます。(爆)

ローンという透けた綿素材に、エンブロイダリー(刺繍)が入った生地を使って、

自分の盛夏用のシャツを仕立ててみました。

着丈も通常より短くし、出して着ることを前提にした長さです。

襟も通常のタイドアップ用ではなく、開けて着ることを前提に、シャープなラインに。

首元も高くせず、低く落としています。



ローンはボイルと似た透ける綿素材で、肌触りもサラサラで気持ちいい。

吸汗&速乾性にも優れているので、まさに盛夏素材!





拡大しても、その透け感までは伝わらないですね、、

やっぱり素肌に着た状態で撮らないと、透け感は無理なようです。(苦笑)





メンズプレタのシャツでは、まず出逢う事のない生地を使ってのオーダー。

この醍醐味に、着る前からワクワクしますね。

WakuWaku・ウキウキ・ドキドキ、何事に対しても、これ基本です。