今日、スカートのお渡しがあったOさんが着てこられたコート。

Oさんが大学生の頃、20年以上前にご購入されたアクアスキュータムのトレンチです。

思わず、写真撮影をお願いしました。(笑)





トレンチのオリジンを辿ると、軍服に辿り着きます。





以前にも、アクアスキュータムについて書いていますので、こちらもご覧下さい。

アクア5につい調べるだけでも、ハマります。(笑)










クチュールによる違い、、今日もご質問を頂きました。

ラインは、どれも注文者と僕で決めるもの。

なのでパッと見た目には、どのクチュールも注文者が同じなら、

同じようなシルエットになります。



では、どこが違うのか?

例えば音楽を例に考えてみるなら、、

コンパクトディスクで聴くのかレコードなのか、、

レコードでも、真空管アンプで聴く場合とそうでない場合があります。



耳が慣れていないと聞き分けられないかもしれません。

でも、分かる人には分かるんですよね、この差!

良いか悪いかではなく、好きか嫌いか。



CDを知らないと、レコードとの違いが分からないし、

レコードを知らないと、CDとの違いも分かりません。



マッキントッシュの真空管アンプとデジタルアンプの違い、、

同じ音楽でも聞こえ方が全く異なります。

そんな感じでしょうか。(笑)







詳しくは、直接お問い合わせ下さいませ






写真家『谷角靖』氏

2008年度版オーロラカレンダーが20部届きました。








次のS/S生地の仕込み。

寒さも本格化してくる時期ですが、

僕達にとっては、そんな時期になります。

今日はカチョッポリの来シーズン物の初めての内覧でしたが、

ここ数年の傾向に引き続き、英国らしいタッチの生地が目立ちました。

話し込んで、画像を撮り忘れました、ごめんなさい。






Millet(ミレー)のフジダウンです。

素材は22デニールの超軽量リップストップナイロンなので、

軽いうえに丈夫なのでガンガン着れます。

以前はアノ店に行くと欲しい物が沢山あり過ぎて困ったりしたものです。

最近、そんなお店が少なくなってきた気がしますが、

ミレーに行くと、シルエットと色使いで結構気に入るものがあったりします。

数年前まで、デザインはパッとしませんでしたが、

優秀なデザイナーが入ったそうで、

なんともフランスっぽい色使いを愉しませてくれます。












Sさんのチェスターフィールドコート。

このコートは、コートの中で最もドレッシーな存在でありながら、

どんな場にも溶け込むだけのキャパも備えています。



とは云うものの、今年ご注文下さる皆さまは、

普段はラベンハムなどを着られていますが、ここぞという時の為のようです。





コートもTPOをわきまえて使い分けをする、、

贅沢なようですが、良いものを永く使うための秘訣でもあります。










【2007年1月16~17日】

ブライアン氏とFさんと共に昼食を摂ってから、ホーランド&シェリーの総本山へ!
この繊細でエレガントなヴィクトリアン様式の建物も、
100年以上経っているそうです。
廊下に書かれたメモ書き、、
ミーティングルームのブライアン氏。
このミーティングルームは、わざと建物の北側に作られ、
変化のある南側の明かりではなく、北側の安定した明るさを取り入れてくれます。
来シーズンのサンプルです。
この中からセレクトされた生地がバンチとなって、
この、英国にあるピーブルスの町から、皆さまのお手元に届けられるのです。
希望の生地を伝えると、ブライアン氏が探してくれました。
まずは、バンチSAMPLEを作っている現場です。
ホーランド&シェリー社では、自社でバンチを作成しています。
以前は外注だったそうですが、あらゆる面において、自社作成にメリットがあるとか。
ホーランド&シェリーグループが抱えるネームとしては、
日本には3銘柄が入っています。(ホーランドシェリーNAME、ジョンクーパーNAME、
そして、マッセアトゥーラで取り扱っているインネスチャンバースNAME)
ほら、まるで印刷屋さんです。(笑)
バンチに綴じられている生地は、全て品番ごとにストックされています。
オーダーが入ると、こうしてカットされます。
カットされた生地は重量が測られ、明細と共にまとめられ、
出荷先(各国の代理店)ごとに梱包されます。
時差があるので、1日中フル稼働です。
日本の窓口はこの女性、ジャネット・ブラウンさん。
日本からのオーダーは全て彼女が処理し、彼女の指示で現場が動きます。
残念ながらこの後、彼女は2007年3月でリタイアされ、現在の担当は、男性に変わっています。
またいずれ、ご紹介できればと思っています。
過去のサンプルは、アーカイブとして全てストックされています。
右から極東担当マネージャー、ブライアン氏
ホーランドシェリー社チェアーマン(会長)、チャールズ・スチュワート氏。
この時は痩せていたのですが、何故かパンパンの僕。(爆)

そして、、ヘンリープールのMDを40年近く務めているFさん(以前の会社の大先輩です)
僕だけこんな格好で、ごめんなさいっ!
夜は、ブライアンの奥様もご一緒に食事を楽しみました。
日本だと、仕事に奥様もご一緒になんて事は少ないと思うのですが、、素敵ですよね。
ほんっと、楽しくて知的な奥様でした。
典型的なスコティッシュパブです。
アイリッシュパブとの違いが分からなかったので聞くと、
アイリッシュは、もっとごちゃごちゃしてるとか、、そんなもんなんですね(笑。
ホント、それが理由ですか?(爆)
散々飲んだ翌早朝、夜も覚めやらぬ間にホテルを出て、
世界遺産の街エジンバラを素通りして(涙)、激安キャリアEasyJetで、ロンドンのホテルへと戻りました。
これで、年始の2週間に渡る遠征報告は終わりです。
1年越しでしたね、、ごめんなさい。
こうして自分と関わりを持ってもらっている現場を見ておくと、
ただ単に、生地が手元に届いたり、頼んだ仕事が出来上がってきたりするだけではなく、
日々、全てを見渡せているような気持ちで仕事ができるから楽しいですね。お世話になった皆さん、ありがとうございました!



【2007年1月16~17日】



昨夜は、ロンドン郊外のスタンステッド空港脇のホテルに深夜のチェックインをし、

今朝は今朝で、夜が明ける前にスタンステッドにチェックイン!

そして、早朝にスコットランドのグラスゴーに到着。

※ちなみに、この空港は、僕の友人の奥さんのお父さんが初代社長を務めたそうです。





空港には、ホーランド&シェリーの方が出迎えて下さり、

さながらラリードライバーの如く、ピーブルスに向かって車を飛ばされました。

聞くところによると、こちらの人は皆さん、、

ぶっ飛ばされるようです。(苦笑)



ホーランド&シェリー本社のあるピーブルスを

目前に控えたところで、ツイード(Tweed)川を撮影しました。

これがツイード川です、、永年の夢だっただけに感慨深いものがありますね。





ちなみにツイードという名前ですが、

ツイード川流域で織られる生地だから、その名前がついたと思っていたのですが、

ホーランド&シェリーのブライアン氏から聞いた話だと、

綾織〝Twill〟のことを、スコットランドでは〝Tweel〟と書くそうですが、

それをロンドンの、某ウールンマーチャント(毛織物商社)が、

最後の〝l〟を〝d〝と間違えたせいで、Tweedと呼ばれるようになったそうです。



眼下に見えるのがピーブルスの町です。

羊の数はマダラですが、

シーズンになると、この牧草地が一面真っ白になるそうです。





ツイード川に架かった橋を渡って、ピーブルスの町へ、、





ここが、今夜のホテルです。

築150年以上の時を経て、趣深い雰囲気でした。





ホテルで少し休み、ブライアンが迎えに来てくれました。

Tweed川のほとりを、色々(沢山!)質問しながら、散歩しました。

画像は、ブライアン(右)と、ヘンリープールのMDを40年近く務めているFさんです。





ピーブルスの町の唯一の繁華街?ピーブルス銀座だそうです。(笑)





ツイード川と並流するこの川こそ、むしろこちらがメインで、

かつてピーブルスが栄華を極めた時代に機屋が集まっていたそうです。





どの建物を見ても味わい深いですね。

長い年月をかけて手入れされ、濃厚な表情になっています。





次回は、いよいよ、ホーランド&シェリーへ侵入です。








今年も残すところ、1ヶ月を切りました。

クリスマスが過ぎればあっという間にお正月、、と思えば今度は、

卒園式に入学式、、ご準備はお早めに!!(笑)



マッセアトゥーラの子供用オーダースーツ。

お父さんやお母さんとお揃えの生地で仕立てるなんて、洒落てますね!












松阪市のYさんは、このコートで3着目!

撥水加工の効いた、バーバリーコットンのような素材です。





最初にカシミア、、続いてベージュのコットン素材で、、

そして今回は、明るい色じゃなく、ダークな色合い(NAVY)でのご注文。

生地はご自身で見られず、お任せ下さいました。

マッセアトゥーラでの、1人のコートの受注数としては現在の最高記録です!(笑)



着易いように袖付けはシャツ袖(マニカカミーチャ)にしてあります。

実際に着ていただくと、皺はここまで目立たなくなって、

逆に膨らんで、丸い雰囲気になります。





こういった保温性の低いコートは、

カシミアを着るほどでもない時期に重宝するとの事です。

春先はベージュがいいけど、寒い時期にはダークな色が良いなぁということで、、