Sさんから、麻シャツのご注文を頂きました。

麻って、洗濯や手入れが大変でしょ?って言われますが、

僕はいつも、「ガンガン着て下さい! 多少の気遣いは必要ですが、、」と伝えます。





この画像、特に意味はありません。



麻は吸水性が良く、濡れても直ぐに乾くし、洗濯も簡単です。

それに濡れた時の方が強度が増しますから、以前麻のハンカチを紹介しましたが、

シャツ素材としても最高の素材です。

ただ吸水性が良いと言う事は、汚れも吸いやすいです。

特に白は、だんだんと黄ばみが出てきますから、僕はタマに釦を外して、

重曹に浸けます。それでも落ちない時には、薄めた青い染料に浸けて黄ばみを中和させます。



洗い込むうちに、麻本来の素材感が出てきます。

麻は、麻〝本来〟の味が出てくるまで時間がかかりますので、

準備期間としての着用が必要ですが、それが意外にも密かな愉しみだったり。(笑)



僕は何でも、無理に加工して味を出したものよりも、

その所有者と〝モノ〟が共に時間を過ごしながら、思い出を刻みながら

自分のものにしてゆくことが好きですが、麻のシャツは、まさにそんな感じですね。



スーツに合わせるのもいいですが、

それこそ同じように、自分で着込んだジーンズに、

麻の白いロングスリーブのシャツなんてシンプルな着こなしは、真夏の太陽に映えますね。

う~ん、オ・ト・ナ!(笑)



今回、画像はありませんが、Sさんには、8年ほど前に

ハンドクチュールで、アイリッシュリネンのスーツも作らせて頂きました。

そのスーツが着こまれて、実に良い表情が出ていますので、また何れかの機会に、

Sさんにお願いして撮影させて頂きます。