昨年、コットンソラーロでスーツをオーダーされたFさんですが、
そのスーツをとても気に入って下さって、今年も色違いでオーダーして下さいました。
 

仕立て方は、昨年と変えてみましたので、またご感想をお聞かせ下さい。


ソラーロは、英国では『SunCloth』と呼ばれ、経糸と緯糸を補色使いにし、
光の当り方によって、玉虫のような変化を楽しめる生地です。
SunCloth=太陽の生地と呼ばれるだけあって、
ソラーロで有名なオリーブとオレンジの組み合わせは、夏の燃え盛る太陽そのもの。

今回、Fさんがお選びになられた配色は、
ウルトラライトなベージュとパープルの組み合わせ。
これから真夏のピークに向け、強い日差しに「爽やかに」映える色です。

せっかくの裏の色を見せるため、
いつも総裏で仕立てる事が多いのですが、今回は背抜き。
どうしてアンコン(広身返し・大身返し)じゃないの?と思われる方も多いと思いますが、
見た目に涼し気なアンコンですが、実際の着用感は、アンコンと同じく芯のない、こちらが涼しいです。
実際に手に持ってみても、こちらの方が軽いですよ。



クールビズ用にとのことで、
サテンストライプのチャーミングな生地を選ばせて頂きました。
Fさん、いつもありがとうございます。





前回、ご紹介させて頂いてから好評のイタリア国旗。
その後、フランスバージョンもありましたが、
写真に収め忘れました、、(涙。




Sさん、お見事な生地のセレクトです!
コットン100%のボディーに、襟やポケットの玉縁には、
シルク×リネンの異素材を、タキシードと同じ仕立て方で使ってあります。


このジャケット、着て馴染んでくるのが楽しみですね!
またいつか、この場でご紹介させて頂ける機会を楽しみにしています。
Sさん、いつもありがとうございます! こんなジャケット、多分、、売ってないと思います♪


この発想方法で、色々なバリエーションが楽しめそうですね。
もう2~3、思い浮かんでいます!(笑



襟とカフの取り替え、3着。
それに追加で新品2着。全てブルーのシャツ。
Tさんは大学時代にアメリカンフットボールをされていた大柄な方。
生地が足りないシャツもありますので、襟とカフ用に生地を追加して取り替えました。
クレリックにせず同じ生地で取り替えるので、退色のせいで色が異なってしまいますが、気にしない!
見えない襟の裏とかには、似た質感の色違いを使ったり。
それよりむしろ、物を大切に使うという、その意識が素敵だと思います。
スーツもシャツも、いつも大切に着て頂き、心から感謝です、Tさんありがとうございます!





購入を考えている物と同じ修理品が入ったと聞き、
朝から、アイロン用のボイラーを確認しに行ってきました。
設置スペースの都合上(狭い)、微妙な寸法や形状が知りたくて(汗。
アイロン台は、吸い込み(バキューム)だけでなく、吹き上げ機能も付いてます。
吸い込みは当たり前なんですけどね、この吹き上げ機能の効果が期待できるんですよね~


技術者のN君と一緒に、
他にも、織りネーム屋さんや附属屋さん、生地屋さんと、
市内を6~7件、自転車で走り回りました。
市内は、駐車違反のミドリムシのおっちゃんで溢れているので
自動車でも、バイクでもなく、自転車移動が一番!
今日は店舗は休みなので、お昼ご飯(15時~)2人でプレモル大瓶6本飲みました。
汗だくで走り回ったあとの昼飲みサイコー! ご馳走さまでした(笑。


スマートフォン全盛の今、
携帯端末の種類がどんどん減ってます。
以前使っていた携帯を予備機にもう1台、買い貯めしました!
どこまでスマートフォンを使わずに、時代の流れに逆らえるんでしょうね(笑。



左がLINEN100%のシャツ
右がスイスのアルモ社のボイル地。
Yさんのお気に入りは、どちらになるでしょう。
三重のYさん、いつもお任せ頂き、ありがとうございます。




今朝の朝刊に、シリアのパルミラ遺跡のことが書かれていました。
チュニジアに始まったアラブの春はシリアにも及んで、
国内は混乱の一途をたどり、内戦に発展する勢いで事態は悪化しているようです。
今まで僕が、バックパックを背負って旅した国の中で、シリアは、その人柄に印象が残っています。

以前、イランについて書きましたが、
イスラムの国の人々は旅人に親切で、それまでのアラブのイメージを覆されました。
僕は2000年の冬、真夜中のダマスカス空港に到着し、
その古びた空港の片隅にダンボールを敷いて、一夜を明かしました。
早朝、タクシーに乗り込んで、200kmほど離れたパルミラ(遺跡)へと向かいました。
シルクロードの時代に、キャラバンサライの都市として繁栄したパルミラは、
シリア砂漠の中央に位置し、、世界遺産になっています。
その町のホテルや土産物屋が、今は全て閉められているそうです。
民衆の暴徒化で、遺産が盗掘されないようにとのこと。
遺跡のあらゆる展示場、展示品も封鎖されているそうです。
他にもアレッポを初めとする地中海沿岸の遺跡でも、同様の事が起きているとか。
それらの地は、当然、観光客どころか、誰一人として人影はないようです。
世界遺産を見たことより、人柄の思い出ばかりが残る国、シリア。
どこに行っても親切にしてもらった、あの彼らの国で、
そんな事が起きていると想像できません。

その歴史的背景から、頭では理解できるのですが、
実際に彼らと触れ合った僕としては、感情がついてこないんです。
彼らの将来はどうなるのか、、観光で経済が成り立っているこれらの町々。
そこに住む彼らが、彼らの観光資源である遺跡や文化財を破壊されてしまうと、
将来、治安が回復・安定しても、その後の生活基盤がなくなります。
それよりも、先ずはこれ以上、犠牲者が出ないことを祈るばかりですが、、
このブログを読まれた皆さんに、
報道されていないシリアについて、少しでも知ってもらえればとの思いです。

10日という短い期間でしたが、
彼らの国を、彼らの優しさやもてなしに包まれながら気ままに旅をさせてもらった思い出は、
目に見えた世界遺産より、彼らの気持ちそのものとして、僕の心に刻まれています。
今、特に治安の乱れが報道されている『ハマ』の町。
ここで食べた(おごってもらった!)ショワルマスーリー(サンドイッチ)は最高でした!
地中海側の町や、ヨルダン(アンマン)にも行ったので、他の写真も、またいつかアップしますね!!



2010年1月、出張中の週末はシチリア島に行きました

パレルモから、バスでカターニャまで移動。
朝、起きると、昨夜降り続いた雨は、嘘のように止んでいました。
バスは、イタリア国鉄のパレルモ駅の裏にあるターミナルから1時間に1本出ています。


途中、バスは、シチリア島のほぼ中央に位置するエンナの町を通過。
エンナは、「シチリアのへそ」と呼ばれる、標高約1000mの山の上にあります。
エンナを眺めながら、3時間弱でカターニャに到着です。


町の中に、普通に遺跡があります。
ほぼ歩いて回れるところに見所は集中しています。


大好きな、アランチーニ!
オレンジ(アランチャ)に似ていることから、
小さなオンレンジ「アランチーニ」と名付けられたそうです。
リゾットがふんだんに詰め込まれたライスコロッケで、ここのものは、
少し高めの設定だけど、さすが元祖と云うだけあって、味は今までの物と違って
洗練されています。つまみ食いのつもりが、歩きながら、ビール片手に食べたら満腹になりました。



国鉄カターニャ駅前の外れに出ていたレモン屋さん。
なんだか、ほのぼのするのは、僕だけ?


BARのおじさん。


シチリア第2の都市と云っても、人口は30万人。
30万人とは思えない、人々の活気ある生活が溢れていました。
この町を歩いて感じるのは、「このカオス(喧騒)は何!?」って云う、まさにアジア!
人波が凄過ぎ、やっと写真が撮れたのは、マーケットが終わってからです。カターニャ満喫しました!!