今シーズン、目を引いた生地の1つがコレです。
僕の貧困なボキャブラリーでは、何と伝えてよいか分かりません!
到着して間もなく、今日Kさんが決めて下さいました。到着する前から話してたので、
Kさんも、興味津々で楽しみにして下さってたんです。クラシックなツイードにはない独特の色気があります。
ここ数年、英国ブームですが、チェルッティが考える英国は、こんな感じになるんですね!って云う
チェルッティ独特の感性が、サンプルの中にいっぱい詰まっているので見ていて楽しいです。




Kさんの、お気に入りのワンピースを
調整したり、リデザインして、型紙から作ったワンピースです。
夏も終わりに近づき、スデにあまり着ていただけない季節になってきましたが(冷汗、
必要に迫られてオーダーしたわけじゃないから大丈夫!と言ってもらえて、
こちらもホッとしました。打ち合わせその他、色々と時間が
かかってしまって、申し訳ありませんでした。


低速織機でゆっくりと織り上げられたコットンリネン素材なので、
このように洗いっぱなしの状態で、良い風合いです。
着ているうちにしんなりなってきて、
洗うと、また張りが出る。
どんどん洗って馴染んでくる、、まるでデニムみたいです。

あっ!このワンピースをデニムで作ってもいい感じになりそうですね!
自分で書いてて、勝手に妄想してしまいました(笑。
Kさん、ありがとうございました!




服を格好良く着るのに、どーでもええことですが(笑、
コートの上襟の裏は、構造上こうして真ん中で切り替えるんですけど、
厚くなってゴロつかないように、生地と生地を重ねずに、付き合わせで縫い合わせてくれています。
これは、先日のサルトリアクレセント(ミラノ)のオーダー会の、コートの仮縫状態です。


拡大してみます、、分かりますか?
こんな技、日本では見たことも聞いた事もありません。
日本の目指すところは耐久性だとしても、これでも全く問題ないと思います。
実用上、問題がなければ、この方が柔らかく仕上がりますからね。
国が変わると縫い方も変わるし、縫い方が変われば出来上がる洋服の雰囲気も変わります。
こんなちょっとした部分の集合体が、洋服の持つ雰囲気になるんですよね。
マニアックなネタ、失礼しました。コートの完成が楽しみです!




昨日と今日は、この前の春に、
採寸をさせた頂いた皆さまの仮縫の着せつけでした。
タイトなスケジュールの中、お時間を頂き、ありがとうございました。
ご了承頂けた方だけになりますが、この2日間の着せつけ風景をご紹介させて頂きます。

もう10年近いお付き合いになるTさん。
世界中で、色々なアイテムをオーダーされている方です。


ここ5年ほど、絞った洋服から遠のかれ、パンツも2タックばかりです。
皆さん、色々と着てみて、結局は自分自身のスタイルを確立されてゆくんですよね。。
まさに『着るか着られるか』『着られるためのスーツは作らない』『あなたがあなたの意思で着るスーツ』です。


典型的なミラノクラシックを、とのオーダーです。
基本はWアルスターですが、バックスタイルはピエゴーネ仕様とし、
全体的に、もっともイタリアらしいコートに仕上げますので、生地もそのスタイルに
似合うように、英国のヴィンテージ素材を探しました。ピエゴーネ仕様には一般的なコート素材は似合いません。


仮縫をご覧頂き、出来上がりが更に楽しみになったと言って頂きました。


色気のある紺ジャケとのご希望です。
バスト106、ウエスト99から、色に負けないくらい、
シルエットで、どれだけボディーラインを再構築できるか!が勝負です。
出来上がりは1月末辺りを予定しておりますので、それまで大きな体型の変化がないように、
皆さま、楽しみにお待ち頂けますよう、よろしくお願いいたします。




最近、真夏はスーツどころか、ジャケットも着なくなたと仰るYさん。
夏はもっぱら、シャツとパンツのオーダーばかりです。
今年4本目のパンツは、コットンのソラーロ。
ビジネスシーンではベージュやブルー系が多くなりますので、
少しずつ変化のある生地をお勧めする中、特にこれは気に入って頂けました!


秋口に向けてスーツでお勧めしたのですが、真夏にパンツばかり着ると上下で色が変わるからと、
秋は秋で、改めてコットンスーツをオーダーしたいと言ってもらいました。
もう少し、ウエイトのある生地を探しておきますね!!

ちなみに、コットンパンツといっても、ドレスとカジュアルがあります。
汗をかいたり皺が入ったからといって毎回洗っていると、
どんどん白っぽくなって光沢感もなくなり
カジュアル化?してきます(笑。

カジュアルで着るコットンはザックリした雰囲気ですが、
ドレスタイプはサラッとした雰囲気で、ビジネスで着るこちらのタイプは
あまり洗わないようお勧めします。かといってドライじゃ汗は抜けませんから、やっぱり水洗い!
上のベージュ部分の文章をクリックして頂くと、
過去に書いた『ナチュラルクリーン訪問記』をご覧いただけます。
同じように色の変わっている文章をクリックして頂くと、どんどん飛ぶように設定しています。


じゃあ、どうするか、、ステテコです(笑。パンツのラインが崩れるといわれそうですが、
ここまで不快な日本の夏には、これしかないのでは?と思うくらい、
穿かないより穿いた方が快適だし、汗もブロック!

子供の頃、ステテコって「おじさん」のイメージがありましたが、
いま思うと理にかなってるし、スーツは初任給の2~3か月分していた時代なので、
スーツを大切にする意味もあったんだろうなって思いつつ、自分も《おじさん化》したのか、、微妙です(笑。



大坂です。
「オーダースーツができるまで」を追ってご紹介するブログ、3回目です。

今日の工房では、生地と芯地が縫い合わされ、「芯据え」の状態になっていました!
さすがオーダースーツ、接着芯ではなく「毛芯」です。
「毛芯」の方がシルエットが美しく、着心地良く仕上がります。


こんなかんじに「ハ差し」が細かく施されています。
これを「すね毛」みたい、、と思うのは私だけでしょうか(笑)


ポケットなどの付属品もほとんどついていますが、
今回レディースにはほとんど見かけない「内ポケット」を追加で付けてもらう事にしました。
既製服だと内ポケットがないので、女性は名刺入れやペンを入れるところがなく、
鞄の中で、いつも迷子になっていましたが、これで解決です!
出来上がりはもうすぐです!楽しみです!!


Sさんのお嬢さまが結婚され、
そのご主人、Hさんからオーダーを頂きました。
実はこの前に、SさんからHさんにハウスクチュールのスーツを
プレゼントして頂いておりまして、そちらも以前にご紹介させていただきました


お写真と共にお手紙まで頂き、ほんとうにありがとうございます。
ご了承を頂きましたので、お写真ご紹介させて頂きます。
Hさん、この度はご結婚おめでとうございます。
またご一緒に遊びにきて下さいね。
楽しみにしてます!




大坂です。

さて、「オーダースーツのできるまで」を追ってご紹介するブログその2です。
前回は反物をパーツ状態にしたところまでをご紹介しました。
次はいよいよ仮縫!「着せつけ」と呼ばれます。

あたりまえですが、、、
採寸してイメージを伝えるだけで、作業はどんどん進んじゃいます(笑)
あっという間に、「できたよ~、着せ付けするよ」と呼ばれ、こんな感じに「カタチ」になりました。


いかがですか?私は小柄なので、
ショートジャケットにしてスタイル美人に誤魔化すのが好みです。
こだわったのはスカートで、椅子に座ってお尻にシワができるのが嫌なので、
ふんわりとさせたスカートながら、後ろにプリーツは入れないで!とワガママを言いました。

さすが中山君!ふんわりしながら
後ろはプリーツなし且つギャザーじゃない!と満足しながら、もっとワガママ言っちゃいますよー。
(仮縫いの段階では、細かな補正を加えるチャンスなのです)

今回は肩が丸めのラインだったので、(イメージを伝えたときに着てたスーツの肩が丸かったのです)
肩を少しコンケーブ(上がり気味)してもらうことにしました。(即ハサミで肩のしつけを切るのでビックリしちゃいます)

さらにオーナー柳瀬さんからも、
あっちつままれ、こっちにピンを刺されながら(笑)補正が始まります。
さて、、どんな風にあがってくるか、楽しみです!!



サルトリアクレセントの河合君に頼んでいた僕のジャケット
今から、大切にガンガン着てゆくと、どんどん表情が変わってくるので楽しみです。
どれだけ変わるか、またご紹介させて頂きますね!

今月の24日25日の両日がオーダー会です。
前回にオーダー下さった皆さん、お待たせしました!




以前、こちらでご紹介させて頂いたワンピースを一目見て
スカートをオーダー下さいましたNさん、柄の出し方まで打ち合わせをして完成しました。


お待ち頂いてた間に、色々なコーディネートを想像しながら、とっても楽しい時間だったそうです。
ご試着のあいだ、そんな話を聞かせて頂けて僕たちも幸せです。
着て、また遊びに来てくださいね!