今朝は開店前に カラーコーディネートの勉強会を開きました。

お越し頂いたコーディネーターは3人です。

カラーの勉強は毎回発見があって楽しいですね。



肌の色によって 似合う色と似合わない色がありますが、

僕にとって 服は ウキウキしたり、楽しかったり、気合が入ったり、

そんな感情の部分が大切だと思うのです。

それが基本です。



でも同じ着るなら 最低限のルールを知っていた方がいいですよね。

赤を着たくても似合う赤と似合わない赤がある。

そんな簡単なルールでも十分だと思います。




今年2月に見に行った 洋服職人を描いた舞台のビデオが届きました。

舞台は文明開化の頃の大阪。

明治5年に、明治天皇が日本の正装を和服から洋服に改める勅語を出した、

その時代です。







親しくお付き合いして下さっている大阪で4代続く名門

テーラーヒライワさんが資料を提供されていますから、実話さながらです。



ここ数年、オーダースーツがブームで、最近ではNHKでも、

テーラーを題材にした連続ドラマが放送されています。







使い捨て大国ニッポンでは 職人が育つ土壌に乏しく後継者が育たず、

職人の世界は廃れていく一方です。

そんな中、例えこのようなブームが一過性であっても、

若い世代で、職人を志願する人が増えるキッカケになればいいのですが、、

今まで4個ボタンの重ね付けが主流だった袖口のデザイン。

最近バラエティーに富んでいます。





画像1)

主流の 4個ボタン重ね付け (ナポリ掛け)。

ボタンの材質は本水牛 (リアルホーン)のダークブラウンです。





画像2)

最近急に増え始めた4個ボタンの並列付け。

これも本水牛のミディアムブラウンです。





画像3)

これはレディースですが、3個ボタンの並列付けで軽めにアッサリと。

これはイタリア製のコロッツォ(象牙椰子の種)です。





画像4)

4個ボタンの重ね付けですが ボタン穴 1ヶ所だけ色を変えてみたり。

これは2年前にお創り頂いたスーツです。

ボタンは、これもオリジナルでオーダーした日本製のナット

(エクアドル産の象牙椰子の種)です。



シルエットでは 最近フレアーも人気です。

今日出来上がったお直しは、 肘巾を4cmも絞って

よりフレアー感を強めたりしています。

袖口ひとつ取っても、色々な表情がありますね。

名古屋のOさん、今日は雨の中 わざわざ有難うございました。

高額当選が多い事で知られ また全国約1万5千カ所の売場の中での

販売枚数は「日本一」と言われる大阪駅前第4ビル前の特設売場での

年末ジャンボ 購入できて良かったですね。

きっと今回の宝くじ 当たる予感♪♪♪



今日はスーツではなく、画像の ジャケットを着て雨にも負けず?

自転車で、店まで来ました(笑)。







よく皆さんから「柳瀬さん休みの日はどんな格好をしてるの?」 と聞かれます。

「はい!バックパック旅行好きの僕の普段着は

アウトドア系が多いです!」 というか手抜き系かも(笑)。

機能性抜群のプロユース仕様が格好いい~♪

型紙改良の打ち合せで、本日 お休みを頂きました。

画像は 肩の傾斜角を検討している所です。

オーダーでもこのように基本パターンを作っておくと

格好の良いスタイルが生まれます。







体に合った服は着心地は良いですが、合わせ過ぎると全体のバランスが崩れて

綺麗なシルエットは生まれません。

着心地とシルエットのバランスを調和させて、

いかに見映えのする線を引くかが僕の腕の見せ処です(笑)。







僕が線を引けても それが職人さんの縫えない線であれば

スーツにはなりません。

その線を引くには皆さんも、ご自身がどのような服を着たいのかを

伝えて頂かなくてはなりません。

このように スーツは着手と創り手、そして、縫い手の

三位一体で生まれます。



こうして 言葉にすると大層ですが、これからお越し頂ける方は、

どうぞお気楽にご来店下さい。

そして後は 安心して僕にお任せ下さい。

今日届いたスーツのパンツは 何れも膝から裾までほぼストレートです。

そして膝の位置は通常より 3cm高くして

より足が長く見えるような工夫がしてあります。







こうして画像で見ると若干フレアーっぽく見えますが、

カカト側を1cm強長くしてある(モーニングカット)事も

理由の1つです。



今日頂いたご注文のうち、1着は とても変わったデザインです。

出来上がれば また紹介させて頂きますね♪

最近 更新出来てませんね(苦笑)。

今年はジャケット人気。

特にツイードは着込む程に味わいを増しますが、今日のお客様と話している中で、

仕立てる前に生地を洗ってしまおうという話になりました。







画像は20年ほど前に僕が高校時代に買ったツイードのハンチングです。

これ、何度も自分で水洗いをしているのですが

凄くいい風合いに育っています。

これを見たYさん、即決めでした(笑)。



ウール物のニットや織物を洗うには、ちょっとした要領がありますから、

ご注意くださいね。

今日ご注文頂いた 紫の妖艶な レーヨンベルベットです。







お選び頂いたのは 女性のお客様ですが、こんなジャケットを、

大人っぽくサラリと着て似合うような男になりたいものです(笑)。

ちょっと重い内容かも、、気合を入れて読んで下さいね!







今日は毛芯のセミナーでした。

台場や本開きといったディーテールにばかりこだわっても

中身の伴わないスーツでは本末転倒。

やはり芯地(中身)にこだわる事こそが良いスーツの条件です。

美しい バストドレープは芯地で決まると言っても言い過ぎではありません。







上の画像左側は 馬のタテガミを糸で撚って作った芯で、

これをベースに フエルト等を何重にも重ねて使用します。

そして肩にだけは 画像右側の肩バス(本バス毛芯)を加えます。

この本バス毛芯は馬の尻っぽの一本毛を使った 張りのあるものです。

この組み合わせは一般的なもので 使う生地に応じて芯を足したり抜いたりします。

また柔らか過ぎる繊細な生地にはリネンとキャメルを混紡した毛芯などを

使う場合もあります。



他にも、価格的に抑えられたスーツでは、人髪を使ったものや 化繊を使って

毛芯に見立てた量産向けの物まで、毛芯の種類は様々です。







僕がいつも着終えたスーツは 厚手のハンガーに掛けて

クローゼットに入れる前には陰干しをしてから!とか、

続けて着ないように!と 言いますが生地だけではなく、

芯地が水分を吸収した状態で 型崩れを起こさないようにするためです。

靴にシュートゥリーを入れるのと同じですね。



マッセアトゥーラのスーツは たまに肩やバスト周りから

硬い針のようなものが チクチクと出てきますが、

これは このバス毛芯が折れて出てきています。

引っこ抜かずに出ている分だけ爪切りなどで切って下さいね。

『スーツは胸で着る!』

肩と胸のフィッティングがスーツの命です。

この新ラインのスーツは 抜群のフィット感を体感できます。

ナポリのサルトリアのスーツと勘違いするほどです。







冬に ここまで白いと 寒々しいと 思われる方もおられますが、

そこは使う生地の素材感で冬らしさを演出し、

敢えて 冬に白っぽい色を使うのがマッセアトゥーラ流です♪