今日ご注文頂いた 4PLY (糸を4本撚り合わせて作った糸で織った

腰のある生地)スーツは、昔の雰囲気を再現した、

質感も見た目にもクラシカルなドブクロスです。



ドブクロスとは英国のドブクロス村に由来する織機の名称で

クロスは CLOTHではなくてCROSSですから、

生地という意味ではありません。

よく間違われて解釈されるのでこの場を借りて詳しく説明させて頂きました。







上の画像は、ドブクロスだけを使って生地を織っている

英国ハダスフィールドにあるイングリッシュオークミルズです。

映画 「嵐が丘」の舞台になった所です。

ちなみに日本では北海道の美瑛の風景と似ています。







下の画像にあるような 木製のシャトルを左右に走らせながら

ゆっくり手間暇かけて織っていきます。

ちなみに、現在の最速織機と比べると、実に6倍近い時間がかかります。



まさしくずっと僕が主張し続けている「時間と効率の現代に逆らって」 ですね。




英国とイタリアの生地は、概して生地の性格が異なります。

簡単に言うと、着た瞬間から馴染むイタリアの柔かい生地に対して、

英国の生地は堅くて質実剛健だけれど、着るほどに馴染んで

愛着の湧いてくる生地と言えるでしょう。

国民性を表しているようです。



お客様にそれぞれの特徴をお伝えし実際にご自身のスーツを仕立てられると

皆さん確実にお好みは分かれます。

今日のお客様はドイツの生地を選ばれました。

ドイツってどんな生地なんでしょうね(笑)。




僕が前の会社で携わっていた ヘンリープールのパンフレットが出来上がったので

持ってきて下さいました。







来週はヘンリープールの社長カンディーさんの来日♪ 

背広の語源は著名テーラーが軒を連ねるロンドンのサヴィル・ロー通り

言われています。

明治維新から3年後 英国にある日本大使館 初代大使の岩倉具視が

西洋式の洋服を仕立てたのが、サヴィル・ロー(せびろ=背広)に店を構えていた

ヘンリープールだったのです。

昭和天皇が顧客になった2年後には宮内省御用達となり、

その後も 白州次郎氏や吉田茂氏と 早々たる顔ぶれが顧客として

名を連ねるようになる。



また背広説には 他にもフランス革命以降の市民服=シヴィルクローズ から

来ているという説もあります。



画像は 以前の店舗にカンディーさんが来て下さった時の写真です。 (2002年・秋)




今日ご来店下さったTさんが履いておられた黒いサドルシューズは

7年程前に大阪府守口市にある普通の町の靴屋さんで

3万円程度でオーダーされたとか。



足のサイズが同じなので 履かせてもらうと 吸い付くようにピッタリ。

ズングリ見えるシルエットも コバが張っていないせいか

履くと細く見えます。

Tさん いつも大切にお手入れをされていて、輝いています。







今日はイタリアから ネクタイが沢山届きました。

素材、仕立、全てに渡って吟味し、

ハンドメイドで入念に仕上げられたものです。

芯がしっかりしてノットも大き過ぎず小さ過ぎず、

締め心地のいいネクタイです。

最近 あまり見かけない色柄(ドット模様、フォーマルなシルバータイ、

無地、ジャガードのペイズリーなど) をセレクトしてありますので、

とっても新鮮に映ります。







荷物を出して すぐ新潟のKさんが1本お買い上げ下さいました♪

自分が締めたいと思って仕入れたネクタイです。

今朝お客様のご要望でレーヨン100%のベルベットの見本を仕入れてきました。

今年はベルベット人気です。 

ひと言にベルベットと言っても、その混紡率は色々で、

オールコットンやオールレーヨン、コットン素材にカシミア混や

キュプラにシルク混までと 様々です。

そのドレープ感や 落ち感でお好みをお選び下さい。



面白いのはコットン素材で先に水洗いをして風合いを変えてから

縫製というのもカジュアルで味あります。



ちなみに ベルベット、別珍、ベロアは似て比なりです。




勉強の為にと、お客様が25年程前にお誂えされたスーツを

プレゼントして下さいました。



とても重くてハンガーに掛けなくても、そのまま立ってしまいそうです。

しかし驚く事に 着た瞬間 重さも硬さも感じなくなるのです。

まるで 肩にゴムでも入っているのかと思うほど、

腕が前に回るから不思議です。

昔のいいスーツはこんなでした。



これを いよいよ今回のモデルチェンジで分解します。

基本スタイルを変えずに、軽いと言われているマッセアトゥーラの

着心地の本質(肩囲り胸囲り)をさらに高めます!!




リネンは綿の4倍ほどの勢いで水を吸い、綿の半分程度の時間で乾いてしまいます。

また、リネンは濡れた時に強度が増すので、天然繊維の中では、

最もハンカチに適した素材だと言えるでしょう。

実際、僕も1年中リネンのハンカチーフを使っています。





色々な色を使ってきましたが、麻は染色性が低いので、

濃い色より、麻本来の明るい色目の方が、長く楽しめるように思います。

いちばんのお気に入りは、白い麻に白い刺繍でイニシャルを入れてもらったものです。

オールシーズンTYPEの生地のウエイトは目安として250~300gですが、

今日福岡のTさんが選んで下さった生地は超ヘビーウエイト級400gです。



嵐が丘の舞台になった英国西ヨークシャー地区ハダスフィールド産で、

その名もオイスターというバンチ見本からのセレクトです。

こんなしっかりした生地は 柔らかな仕立てをしても 仕立て栄えします。

そのズッシリ感は画像を見てもお分かり頂ける?と思うのですが、、




云わずと知れた独のビルケンシュトック

初めて購入して20年近くなります。







当時は本革製ばかりで高価なサンダルでした。

大学時代に行ったインドで会うヨーロピアンの足元はビルケンシュトックが多く、

現地で手に入れた100円の草履を履いていた僕には、

彼らがとても贅沢に映った思い出があります。

でも既に健康への関心が違ったんでしょうね。



快適な健康靴ですが、サイズの合った物を履かないと逆効果をもたらしますので、

お店できちんとフィッティングしてもらいましょう!



今日サドルソープで洗って仕舞います。

メーカー表示では洗わないで下さいという事ですが、、笑。





上の画像は 今年人気のベルベット素材です。

これは 独のニーディック社のコットン93%&カシミヤ7%の混紡ですが、

他にも レーヨン100% とかコットン&モダール

(キュプラのような物)の混紡コットン100%など色々ありますから、

作りたいジャケットの雰囲気によって選んで頂けます。



実は僕も2年前に作ったスーツがあるのですが、結構重宝します。

白シャツ&古着っぽいジーンズに、ジャケットだけ合わせたりすると、

すっごく粋に決まったりします。



そんな時には靴も思いっきり上品に、エナメルの靴なんてどうですか?







この黒エナメルの 艶っぽい靴は 3年ほど前、自分用にと

ロンドンのクロケット&ジョーンズで購入した物です。

でも、ジーンズには 紺色エナメルのローファーの方が 似合うんですよねー。

スウェード素材を合わせそうな組み合わせですが、

僕なら迷わずエナメルです!