以前 創って頂いたスーツと同じ生地で、スタイルを変えて

スペアパンツを作って欲しいとTさんから連絡を頂きました。

この時の注意点があります。



同じ品番の生地でも、染める時の釜が違う (ロット違い) と

微妙に色が違ってくる可能性があります。

例え同じロットが残っていたとしても、以前のスーツが、

クリーニングや日焼けによる色褪せについても考慮しておかなければなりません。

そういった意味だけで考えると 「最初から2パンツ」というのがお勧めです。








上のボタンはマッセアトゥーラのオリジナル。

エクアドル産の象牙椰子の種を削り出した別注で、厚みのある皿型は、

大19mm・小14mmと、一般的なボタン(大20mm・小15mm)と比べて小さく作っています。

エッジも大胆にカットし、穴もわざと大きめに開けてあります。

シンプルなボタンが流行る中、こんな無骨で存在感のあるボタンも

目を引きます。







このボタンの素材は水牛で、その削り出しです。

これも少し小振りな、19mm・14mmの皿型で厚みのあるフォルムですが、

こちらはエッジもシンプルで穴も小さく、上品な雰囲気です。







次はイタリア製のコロッツォボタンです。

これは20mm・15mmと一般的なサイズで、穴も大き目ですが、

中の釦と同じく、上品でシャープな雰囲気があります。



経年変化により、味わい深くなる天然ボタンは良質な服に欠かせません。

たかがボタン、されどボタン。

ボタンが決める、スーツの表情もあります。

冬物のご注文でご来店下さった京都のHさんが今日着てこられた、

超高級サバ系(笑)の〝光りモノ〟スーツは、

この春に創って下さいました。

馴染んでいい感じでしたので、お借りしてパチリ♪







モヘアを初め、カシミア、シルバーミンク、チンチラ等

獣毛系素材のオンパレード。

ピックステッチをエッジから8mm の位置に入れ、

襟も ゴージラインを高く少し広めにしています。

袖付けもマニカカミーチャと、結構コッテリ作っています。

こんなレトロモダンな生地には、とっても新鮮なディーテールですし、

こんな超高級素材を、こうしてカジュアルに仕立てる遊び心も

オーダーならではの上級技〝メトロセクシュアル〟今年のハマリ言葉です。



画像、巧く撮れずにごめんなさい。

高級な素材で光りすぎてますので、渦巻いて目が回らないようにして下さいね。








上の画像は 15年前のネクタイです。

ピッティでは毎年プリント柄も出ていますが、

ここ10年は、ジャガードネクタイが人気ですから、

久々に、こんな大胆なプリント柄を見ると新鮮ですよね。



僕はペイズリー柄が大好きで、デニムシャツなどにも合わせたりします。

「ファッションは繰り返す」と言いますが、結局は、、

見慣れると飽きるのかもしれません。



流行に流されず、それでいて時代遅れにならないように、

適度にニュアンスを取り入れながら、いかにバランスを取れるかがセンス。





今日出来上がってきた7枚のシャツのうち、5枚が白です。

最近は上質な白シャツが大人気。ジーンズの上に、

光沢あるエレガントな白シャツ、というのもメトロセクシーですね♪






これは糸の縫い目を解くリッパーという洋裁道具です。

この道具があれば面倒な糸解きも簡単です。

一般の方は 使う機会などないと思いますが

マッセアトゥーラのお客様には、割れた釦を外す時や、

不要な 織りマークを取ったり、シャツの胸ポケットを外す時などに

紹介して、重宝がられています。

でも、マッセアトゥーラの織りマークは外さないで下さいね(苦笑)。




最近何故か人気のこの裏地。

その理由は、最近の紺色スーツや白シャツと、シンプルなものが人気なので、

裏地だけセクシーに!です。

これ、メトロセクシーなノリですね♪







それとこのフラノ地のネイビースーツ、どこか普通のスーツと違ってませんか?

気付いた方には粗品進呈!ウソ。

新潟のKさんは 左利きなのです。

だから見返しのポケット類が全部逆に。

これオーダーならではの左利き仕様ですね。



誠に勝手乍ら、13~17日迄、お休みを頂きます。

白いジャケットがずらり。

これは広島にある病院の制服で、白衣の代わりに着て頂くジャケットです。







スーツを仕事着、遊び着、ステータスシンボルとして着る人、

シチュエーションは様々ですが、いずれにせよ

「自分にさらに自信をつける為に着ている」という声を、

お客様から戴きます。

そんな「勝負服」を創らせて頂ける事にテーラーとしての誇りと喜びを感じます。



話は変わりますが、今日は地元の町内会の盆踊り に行ってきました。

太鼓と三味線の 魂の音色が、夏の風情を漂わせていました。

中でも河内音頭に合わせて踊る、独特のマンボ踊りは

夏の気分を さらに高揚させてくれます。







音頭取り(歌い手)によって踊りやすかったり、踊りにくかったり、

という 相性もあるとか。

それにしても 河内音頭は テンポが速く、動きも激しく、

何とも 大阪らしいなと思います。





この書籍は僕の生まれる前、1965年に発行された初版物です。

内容はアメリカ東部の名門アイビーリーグ8校のキャンパス風景を撮影したもの。

ずっと探していて、やっと見つけました。







今から25年前、僕は11歳でした。

インディアナマドラスのパッチワークのパイプドステムパンツ、

ナイキのコルテッツやワッフルトレーナー、

コンバースのオールスター、アディダスのロッドレーバー、

アイゾットのポロシャツにアイクベーハーのシャツ、

L.L.Beanのガムシュー、

第2次サーフィンブームにBMX、

コールマンのキャンプ道具。

流行りましたね、憧れましたね。

そう、僕はアメリカに憧れた世代です。







その頃タイムリーに、この大きなムーヴメントは

雑誌ポパイの第1号創刊号と同時にビッグウェーブになりました。

時代の何もかもに、アメリカという存在がありました。

その後すぐにフィラのビヨンボルグモデルやフレンチラコステが流行り、

時代はヨーロッパに流れ(され!)ました。(笑)







アメリカに踊らされた大量生産大量消費から今、時代はスローライフに。

魚はスーパーで買うより市場で買う時代、

そしてスーツはプレタを買うより、オーダーを買う時代です。(笑)






今日は久し振りに「お客様登場」 を更新できました。

Nさん、ご協力ありがとうございます!

記念すべき女性の初登場、とっても嬉しいです。

マッセアトゥーラにも春がやってきました(笑)。







Nさん2着目のこのスーツ、素材感豊かなサマーツイードですから

(麻・絹・モヘアの混紡) 下にオフホワイトの 麻のパンツを合わせたり、

ウールのベージュパンツを合わせたり、色のグループさえ外さなければ、

どんな素材にも違和感なく合わせて頂けます。

またこのパンツだけ使って、トップにニットを合わせたりと、

凄く便利に着まわして頂けますね。







こんなテイストのスーツを着ることが出来るのは女性ならではの特権。

このスーツを着て、オンでバリバリ、オフでもバンバン ご活用下さいね♪

目を引く大振りのパーツや 太いステッチ糸が目を引く デザインのいい

トゥルーリリジョンのジーンズ。

立体裁断による 洗練されたシルエットと、軽い穿き心地は最高です。

このジーンズはスタイルのいい人が履くより、

僕のような悪い人の方がスタイルアップ効果絶大のような気がします。







もともと このタイプは好んで穿かないのですが、

穿いてみると新鮮で、新たな自分発見!? 

自分流のスタイルを持つ事も大切ですが、

単に流行に流されるのではなく、

自分に似合うと思えば素直に新しいムーヴメントを

取り入れる柔軟さも必要ですね。







写真は無いですが、今日は大阪の 淀川の花火大会でした。

7階にある自宅マンションのリビングの小さな窓!

去年は気付かなかったのですが、ここから大輪の花火が切れることなく

スッポリ納まるのです。

ちょっとしたアートでした♪

部屋の電気を消してビールと冷酒を飲みながら

至福の時間を過ごしました。

この日だけでも大阪の街がもっと暗ければ、と思います。

そしたら花火はもっと綺麗だろうに。