最近、モクソンMyBoomの船場のOさんですが(笑、
モクソンの杢糸を使ったカルゼ調のコート地を店内で見つけられ、
スポルベリーノみたいに軽く軽く、毛芯を使って仕立てて欲しいとのご希望です。
隠してたでしょ~って言われたのですが、このド級の生地は、ず~っと置いてましたって!(笑


着心地だけじゃなく、見た目も軽快感を出すために、向かって右側のシルエットにしますね!
左側だと、重たい印象になってしまいますから、肩も詰めて、上前の印象にします。
それに合わせて、着丈も膝ちょい上丈にくして、ボタン位置も上げましょう!
袖付けは、、僕は左の雰囲気が好みなんですけどね~(笑。
楽しいですね、こうして色々と考えるのって!





いつもパンチのあるスーツをオーダーされるMさんですが、
コートも、凄いフレアー袖に、ウエストシェイプから裾の広がりにもパンチを効かせました!
極力、芯を省いてドレープ感を重視したので、着用時のその佇まいは、めちゃくちゃパンチが効いています。
動画アップできれば、その雰囲気は存分に伝わると思うのですが、、
いつも個性的なオーダー、ありがとうございます!





イタリア仕立てのお好きなお父さまと、英国仕立てがお好きな、大学生の息子さん。
今回は、お父さまのコートを、息子さんがディレクションして
英国風に仕立てて!とご依頼頂きました。
とても面白い試みですね!


ピーク襟の角度も、息子さんのご希望を汲み取りつつ、
バランスの良い辺りで調整させて頂きます。


胸のポケット位置や角度、大きさもご希望を汲み取りつつ、、


一度目の仮縫いでしたが、
ディーテールや意匠線といったお好み次第な部分以外、
フィッティングはパーフェクトでしたので、着用感について、ほんの少し調整させて頂く事に。
それも調整不要な範囲ですが、気持ち、しておきましょう!と云うことで(笑。
見た目は英国調で、着用感はイタリア調、う~ん難しいです!(笑


出来上がったら、とってもインパクトのあるコートになります。
それは出来てからのお楽しみという事で、、Sさん、その時また紹介させて下さいね!




キューナ混のカシミア地で、
Wチェスターフィールドコートをオーダー下さったSさん。
ナポリから生地が届くまでの間、Sさんのお好みの襟型を検証させて頂きました。
Sさん、お付き合い頂き、ありがとうございました!





Nさんのレディースコート。
ご希望は、シンプルでシュパッとしたイメージ(笑。
普通のチェスターに、バックベルトを加えることで、より締まりました。
Nさん、気に入って頂き有難とうございました。釦位置はシーズンオフに再調整させて下さい。




Kさんは、個性的なカセンティーノを、
シンプルで、スポーティーなチェスターコート仕立てに。

生地が在庫切れだったため、
長らくお待ち頂き、ありがとうございました。
おまけに出来上がってきた生地は、サンプルとは随分と違う色でした。
今回の場合、もともとKさんがご希望されていた色に近く、いい意味での色ブレでしたが、
ここまで違うと、「品番違いやろ~」ってレベルで、イタリア人のいい加減さを再認識させられましたね~。
結果オ~ライで、Kさんには喜んで頂けましたが、
途中何度も、打ち合わせにお付き合い頂きまして、ほんとにありがとうございました。
カールも弱めに仕上がっているので、日々のブラッシングは、しっかりゴシゴシとお願いします。



マローネのカセンティーノは、
フィレンツェのサルトでは一般的な色のようです。
袖口はターンナップにされず、本開本切羽の3個ボタンにされました。
それ以外は、いたってクラシックなコートですが、実は、、隠しダネがあるんです!(笑)


じゃ~ん♪
チャームポイントに
オレンジのカセンティーノ!
モコモコとオレンジ色が溢れ出ています。
 



Fさんのカセンティーノは、「シンプル」がご希望でした。
But!見えない部分(裏地・バックベルト裏・ターンナップカフ裏、Pフラップ裏)は
全てオレンジでまとめてあります!


カジュアルだけでしか着ないとの事で、
かなりタイトなフィッティングをさせて頂きました。
今年の冬は、ホワイトの「トーンonトーン」を楽しんで下さいね!





Mさんのカセンティーノは、フレームドパッチポケットですが、
袖はターンナップカフにはせず、敢えて本開の本切羽にしてあります。
これ、最年長のプロサッカー選手として有名なKさんと同じ仕様だそうです。


バックスタイルも同じ仕様でオーダーされました。




坂東玉三郎さんが舞台で着ていらっしゃったと言う着物から
インスパイアされてオーダーに至ったという配色のカセンティーノです。
肝心の裏地を撮影させて頂くのを忘れましたが、真っ赤な裏地が、まさに玉三郎style! 


色使いだけでなく、styleにもMさんのご希望が生かされています。
背中全体を1枚の生地で、プレスもそこそこ軽く仕立てあげ、歩くたびにフワフワとなびきます。


仮縫いでタックの分量や位置を調整させて頂いたおかげで、バランスよくまとまりました。
色々と細かな調整にお付き合い頂いたMさん、職人さん、
どうもありがとうございました!