完成しました!!


これまで数回に渡って
ご紹介させて頂いてきたモーニングです。


Hさん、この度はお嬢様のご結婚、おめでとうございます!!




M65をベースに、
タウンユースにリメークしたデザイン。
8年前に某トップメゾンが発表したものを更にリメイク!!
生地をお選び頂き、サイズを合わせ、若干の体型補正も可能なオーダー生産。
製品洗いをして、完成になります。
ちなみにMa65の「a」は間違いではありません。
M65改「Masse65」では長ったらしいので、Ma65としました(爆。




フィレンツェのチェレリーニ
この時と外枠サイズは同じですが、
更に薄くするので、どんな仕上がりになるか、、


型紙、作ってもらってます。
Oさんのオーダーの為に作る型紙です!
これでチェレリーニに、また新たな品番が生まれます(笑。


今回のオーダー、
小さい事と、薄いという理由で、
形にはなっても、鞄としての機能に問題がないか、、
イメージだけじゃなく、実際に形になってみないと分からないので、
こうして型紙を作って造形してみて、構造的にも縫製的にも問題点がないか洗い出して、、


ちゃんと確認してスタート!
完成までは、まだ随分と先になりますが、
こういうオンリーワンの物作りって、嬉しいものですね♪


完成が待ち遠しい!
Oさん、楽しみにお待ち願います!
そしてアレッサンドラ、宜しくお願いいたしまーす!



スペンスブライソンのへヴィーウエイトな
アイリッシュリネンで仕立てたサファリジャケットです。
9月半ばにフランスに行く時に着て行きたいと440グラムを選ばれました。
このウエイトのアイリッシュリネンは春先と初秋に大活躍。着込んだ時の表情が最高です。


北アイルランドのスペンスブライソン社は、
英国王室御用達の最高品質リネンとして知られています。
アイリッシュリネンは、実はその紡績技術に定評があったのですが、
現在では、フラックスの生産や紡績はアイルランドで行われておらず、織りだけ。
アイルランドの紡績工場の保存に向け、ナショナル・トラストの動きもあるほどで心境は複雑。
地球温暖化の皺寄せが、フラックス栽培の緯度の限界線を南下させる事に、、

ちなみに、
リネンの原料はフラックスと呼ばれる一年草の植物で、
この原料が紡績によって糸になるとリネンと呼ばれるようになります。
リネンは吸水速乾性に優れた高機能な天然素材で、スペンスブライソンはその中でも最高峰です。

麻は大好きな素材で、よければこちらも読んでみて下さい。
麻シャツを着倒す!
麻ジャケを着倒す!
スペンスブライソン
アイリッシュリネン

これはちょっと違いますが、
シルエットの綺麗なアイリッシュリネンと云うことで(笑。




ドミニックフランスの「クール・ドゥ・ソワ」
ボルサリーノの「ファーフェルト」に合わせるというご希望。
どのように合わせるか、方向性は様々ですが、直球勝負でお勧めしました。
生地は国産ですが、低速織機でゆったりと織られた、シルクがたっぷり混紡された生地を、
光沢感や色味を考えて裏側を使いました。これだけのコーディネートに負けないよう勿論打ち合いはダブル。
フランスとイタリア、それに日本の最高品質のものでまとまりましたね♪
Tさん、いつもありがとうございます!!




モーニングの最大の特徴である、背中側の意匠、
腰から下部分、ころも(イタリアではファルダ/faldaと呼ぶ)の
流れ具合や落ち感などの「造形」を確認するため、袖丈や股下の最終調整の為の仮縫。


さて、、ネクタイはどちらにしましょうか。
こちらが一般的ですが、


シンプルに、こんなのも良いかも。
僕だったら、、ボルドーのソリッドタイかも!
でも家族写真で浮いちゃいますよね、、ダメよ~ だめだめ~(笑。




ビジネスでも使えて、夜にも映える。
そんなスーツをご希望されるお客様は多いです。


スポットが当たると、妖艶な表情に変わるんですよね(笑。
Sさんのデビュー戦はビジネスじゃなく、まず夜の世界だそうです(爆。




自分の着たいイメージをしっかりお持ちのNさん。
ジャケットは、ビスポークチュールで再現、これは成功です!
プレタクチュールでも(パターンオーダー)、イタリクチュールでも叶いません。


パンツのラインは独特ですから、ハウスクチュール(フルオーダー)で。
パンツって簡単そうで、簡単じゃないんですから!
ある意味ジャケットより難しいかも。


色々なラインを使い分けてご提案させて頂きます。
なので今回、パンツだけハウスクチュール(型紙フルオーダー&職人縫)
さすが、いい感じに収まりました♪


既に今までにもNさんの「お好きな!」パンツを何本か再現しているので、
これでお気に入りのシルエットは出揃いました。



いい感じです。
何も言いません。
言うほど野暮になる。


サマーツイード。
シルク×リネン×ウール素材。
着込めば着込むほど、味わい深くなります。
こちらのリンクに入ってもらうと、更にその先のリンクに、
サマーツイードについて、コメントしていますので、そちらも是非!!




先日開催のサルトリアクレセントのオーダー会
お渡しだったNさんのジャケットについて何件かお問い合わせ頂きました。
Giri(ジーリ)はアームホールの事で、rimboccati(リンボッカーティ)は折り込まれたという意味。


シャツ袖のようでシャツ袖でない、ナポリ仕立てのようでナポリ仕立てでない不思議な匂いの服。
サルトリアクレセント河合氏が考える美学の上に超絶技巧が盛り込まれています。
袖山を削らない男性的な袖付けがミラノの特徴ですが、この袖は、
垂れ綿などの附属などを一切使わずに表現され、フワッと優雅な造形になっています。


カジュアルだけど典雅なジャケット。
先に造形を決めてから生地を選んだことも成功要因です。
先にこの造形に似合う生地を数点セレクトしておいてからNさんにお選び頂きました。
まだ完成はしていません。このような手縫いの服は何年も着続けていただいてNさんの服に熟成されますから。
マッセアトゥーラのハウスクチュールラインも、同じくそのような洋服です。

この生地、ゆったりと低速織機で織られた生地、日本とイタリアが融合したモノづくりです。
他にも、機屋見学の様子を書いた内容がありますので、良かったら見て下さい。
文中に英国の低速織機工場のレポートもリンクしています。