このジャケット、何とも表現しがたい表情があります。


それには、
生地の織り方に理由があります。
それともう1つ、染色方法にも理由があるんです。


綾織り、、リネンには珍しい織り方です。
しっかり織り上げられた美しい生地なのに、リネン特有の
ゴワッとしたハリ感とは程遠い、滑らかな落ち着き(落ち感ドレープ感)があります。
一方、技術者泣かせの生地でもあります。何せ動くんです。グニュグニュと、、裁断し難いし縫い難い!
でも完成品は、、何とも『ニクい!』ジャケットに仕立て上がるんです!(笑

あと染め方も、リネンには少ない
糸を作る前のワタの段階で染める『ばら毛染め』という、
手の込んだ先染め方法を用い、紡績工程(糸を作る)で異色を混ぜ合わせ、
色に深みのある糸を作り、この糸を使って、さらに経糸と緯糸の色を変えて織り上げていますから、
通常は、平織りで後染めの多い、表情に乏しくなりがちなリネンのジャケット素材ですが、
この生地は、とても奥深い表情に織りあがっています。

この生地に一目惚れされたKさん、即決め状態でオーダー頂きました。
今からシーズンオフですが、生地を見付けた時がオーダーのタイミングだそうです!
確かに今年は、昨年に気に入っておられた生地でコートのオーダーを入れようとされたお客さまで、
既に今シーズンに入って売り切れていたという事が2件起きました。
皆さんも気に入った生地があれば、是非!
即決めをお勧めします(笑。


昨年に引き続き、今年もオーダーストールをご紹介させて頂きます。


昨年からスタートしたのですが、
贈られる人には、とっても喜ばれるようですよ。


3種類の素材、各々20色前後の色からストール本体をお選び頂き、
そこにイニシャルと、色をお選び頂いて英国で刺繍。
それを輸入して、皆さまにお届けします。
ちょっとしたオーダー感覚で、

贈る相手に、「私のために」という特別感を感じて頂けるという、
気持ちのこもったプレゼントになると思います。

受注~お渡しまで約3週間です。
クリスマスのプレゼントをお探しの方は、候補の1つに加えて頂けると幸いです。
今年は大判(70×190cm)も登場し、ますますパワーアップ!


今日は3人の方からオーダー頂きました。
皆さん、早くから、ちゃんと準備されるんですね。
毎年バタバタするので、今年は僕も早く準備しておきます汗。


マイスターファクトリーのS君にコートをお任せ下さったHさんのコートの仮縫い風景です。
任せきるのではなく、中山君がサポートに入りますから全く問題はありません。
こうしてお客様の大切なお洋服を、対価を頂いて縫わせて頂く事で、
プロとしての、自覚と責任感を養う訓練にもなります。


5年来お付き合い頂いているHさんは、
この趣旨をご理解頂き、S君にご依頼をして下さいました。
今回のコートは、体に合わせるのは当然、Hさんの意図を存分に汲み取る必要があります。
そういう意味でもこの度Hさんには、有意義で、とても貴重な経験ができる機会を頂いた事に心から感謝いたします。


ちなみにSくんは、入学前まで修理工房で10年間もの間、正社員として働いてきたエキスパートです。
敢えて正社員と書いたのは、修理工房はパートタイムが多いからです。
その彼がマイスターファクトリーに入ったのは、
フォーマルの最高峰、モーニングが縫えるようになるため。
モーニングを縫うには、世界一の精度と言われる日本の紳士服縫製技術ですが、
フォーマルは、紳士服縫製でもトップクラスの技術が必要となりますので、とても神経を使います。
フォーマルには、『アジ』では済まされない緊張感を漂わさなければなりませんから(笑。


胸ポケットの位置って、いつも悩みます。
バストの大きな方だと、外の方についてしまうので、
襟がポケットにかからなくなりますし、襟にかけようとすると、
袖からの距離が開いて、内側に寄ったみたいになりますし、かといって、
巨大なポケットにする訳にもいかないですし、、
それに2釦ならまだしも、3釦だと、
襟が上の方で返るので、ますます襟がポケットに掛かりません。
あ~、悩ましいです。



サイドアジャスターをご希望されたので、
フロントの打ち合いを、ちょっと変わったデザインにしてみました。



Pitti Imagine Uomo の会場を颯爽と歩かれる
Lanificio Ermenegildo Zegna(ゼニア生地部門)のCEO、フランコ氏。
このコート地、90年代に見たCantarelli(カンタレッリ)のコートに使われていた生地で、
とても印象に残っていて、どこの生地かも分からず、何の素材かも分からず、頼んで探してもらいました。


で、見付け出して下さったのが、コチラです!
そうそう、まさにこの生地、めちゃくちゃゴージャスなんです!
バブル期まで位は見かけたそうですが、その後ほとんど見なくなったそうです。
久々に見たせいか、生地屋さんも気合が入って、コートのサンプルまで準備して下さいました!


今はゼニア傘下、アニオナ社アルパカ素材です。
とても毛足が長くて、ゴージャス感たっぷりな表情をしています。
ダークな色より明るめの方が、メッシュ感があって、ゴージャスな雰囲気になります。


ゴールド!


シルバー


グレージュ!


派手じゃない?と思われる方は、
ゴージャス感を抑えた黒やネイビーにされても、
パット見は普通の黒やネイビーでも、醸し出す空気感、オーラが違いますよ(笑。


この生地、際モノの皆さんに人気です(爆。
僕が普通に着てしまうと似合わないので、わざとカジュアルにして、
ショーツに合わせようかなと、3ボタンにしてアウトポケットやサイドベンツ仕様にしました。

京都のOさんは、
1ボタンに袖ボタンは5個、
上襟のブラックカシミアベルベットと
ボタンにもシャイニーなブラックボタンを使って、
MBS課程の卒業式用にと、完全フォーマル仕様にされました!


ディーテールは
Oさんのいつもの専用型です。
やっぱり、この生地には正当フォーマルが
似合うように思ってきましたが、やっぱり僕には似合わない!
僕は3ボタン段返り、アウトポケットのサイドベンツ仕様で頑張りMasse!(笑
Oさん、おめでとうございます! 記念すべき機会のオーダー、本当にありがとうございました!!


ローマから、荷物が届きました。
さて、何でしょう! ワクワクしますね~♪


ん?カセンティーノ!?


ジャーン!やっと出来上がってきました!
1904年創業の英国ステッド社のスウェードなんですが、
毛足が長くて滑らかな、極上の毛並みで、見た瞬間一目惚れしました。
底材はイタリアのRocca社だそうで、僕は靴には詳しくないのですが良いそうです(笑。
これからしっかり手入れして、大切に履きこんでいきますね!

カセンティーノは、靴袋だったんですね(笑。
チャーミングな靴に、チャーミングな靴袋を作って下さったYさんは、
もっとチャーミングです♪Yさん有り難うございました!
カセンティーノのコートは、こちらで13番まで
紹介させてもらってます
ので是非。


アメリカミシガン州にお住まいのFさんのスーツ&シャツです。
最近のアメリカで「パワースーツ」と呼ばれるものは、そのほとんどが2つボタンだそうですが、
その中で今あえて3つボタンで勝負したいと、今までの2ボタンから3ボタンに変更してオーダーいただいたスーツです。


Fさんから色々と伺いました。
50代から、それ以上のアメリカ人の男性は
やっぱりブルックスやそれに類似のスーツを着てる人が多いそうですが、
それでもデザインは全体的に、昔よりも、やや幾分かはスリムになっている傾向があるそうです。
でも、、日本や所謂ブランドもので流行っているような着丈の短い、パツンパツンのスーツはアメリカでは殆ど見ないとか。

あと、、
日本人は色に関しては保守的ですが
服のデザインに関しては結構、流行り物をすぐに取り入れる一方、
アメリカ人は色に関しては結構自由ですが、デザインに関しては非常に保守的な感じがすると聞き、
僕が最後にアメリカに行ってから15年近くなりますが、何となく分かる気がします。

日本人が器用な反面、悪く言うと「流され過ぎ」な気がします。
着物を「捨てた」時代から、そうなったのか、、詳しく調べた事も考えた事もないですが、
こんな事を話題に、ある程度の識者?を交えながら、お酒を飲む会を開いても、楽しいのかもしれませんね(笑!

Fさん、いつもありがとうございます!
サイズが大きくてボディーに着せる事ができませんので、
机に置いて撮らせて頂きました。ハンガーもいつもの大きなサイズを準備して
シャツも畳み皺を伸ばしてハンガーに掛けて一緒に送らせていただきますので、掛け替えお願いします!



Kさんの、お気に入りのワンピースを
調整したり、リデザインして、型紙から作ったワンピースです。
夏も終わりに近づき、スデにあまり着ていただけない季節になってきましたが(冷汗、
必要に迫られてオーダーしたわけじゃないから大丈夫!と言ってもらえて、
こちらもホッとしました。打ち合わせその他、色々と時間が
かかってしまって、申し訳ありませんでした。


低速織機でゆっくりと織り上げられたコットンリネン素材なので、
このように洗いっぱなしの状態で、良い風合いです。
着ているうちにしんなりなってきて、
洗うと、また張りが出る。
どんどん洗って馴染んでくる、、まるでデニムみたいです。

あっ!このワンピースをデニムで作ってもいい感じになりそうですね!
自分で書いてて、勝手に妄想してしまいました(笑。
Kさん、ありがとうございました!



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