Kさんの選ばれたライトグレーは、ヘリンボーンの
太目のパターンに、白黒のコントラストがハッキリした珍しいタイプです。
同じ生地で2着目ですから、
Kさん、かなり!気に入って頂いているようです。(笑)




学生時代にラグビーで鍛えられた110cmに迫るバスト、
そして、最近少し出てこられたお腹も(笑)、
膨張色の明るい色なのに、そのコントラストのお陰でスッキリ見せてくれます。
ほんと、ライトグレーと云っても色々な表情があって面白いですよね。




袖のシルエットも、フレアーパンツ(膝と裾の差寸が2.5cm)に合わせて、
袖丈の切羽側が1.5cmも長いフレアーカットにしてあります。
(写真では解りにくいですね、、)
シルエットも、肘と袖口の寸法はほぼ同じにし、フレアーに見えるようにしてあります。
全体のシルエットは、かなりエキサイティングです。(笑)




これは、ご参考までに、、、
同じライトグレーでも、染め方や織り方によって色調も変わります。
例えば純白と黒に先染めされた糸、その白を多めに使って織られた生地は、
コントラストのハッキリしたライトグレーになりますし、
純白とミディアムグレーの先染めの糸を半分ずつ使ってできたライトグレーですと、
コントラストの弱い、優しい雰囲気のライトグレーになります。
また、生地になってから染められた(後染め)ライトグレーは、のっぺりした雰囲気になります。
他にも、織り方によっても全然違う表情になるので、
今年人気のあるライトグレーですが、
その辺りも考えて、自分のお気に入りのライトグレーを見付けて下さいね。









以前、お客様登場でもご登場頂いたOさんですが、
今回のシャツは完全オリジナルです。
襟型も特別に作ったものだし、
着丈にしても、出しても入れても綺麗なように、
長さばかりか、ヒップ周りのゆとりも考えて作ってあります。
それに何と言っても今回は、生地がOさんお気に入りのスペシャルなモノ。
スイス製アルモ社の透け透けボイル素材を、ご自身でブラックに染め上げられました。
透けたブラックって、ほんとセクシーですよね♪


※1着目から綺麗なバストラインを創る事ができました。




最初はOさん、「真っ黒なシャツを!」との事だったのですが、
ボイルは糸の撚りが強い(ハイツイスト)事と、黒という色が染まりにくいと云う理由で、
思ったような黒には染まらなかったのですが、
仕立て上がってみると、逆にこの絶妙な色合いを気に入って下さいました。


本来は夏物素材のボイルですが、その〝透け感〟に惚れて、
最近は、冬でもリクエストのある素材です。

Oさんのお気に入りのスカートのシルエットを再現してみました。
このシルエットが気に入っておられるそうですが、
そのブランドに行っても、もう今は作っていないと言われ、それなら作ってみよう!
という事で、作らせて頂いたのが昨シーズン。
気に入って頂けたようで、紺色のアンゴラビーバー素材に引き続いて、
今回2着目のミディアムグレーのフラノ素材となりました。






元々お持ちのスカートより、股上を少し浅くしている分だけ、
お尻が、更に上がって小さく見えるんですよ。






プレタポルテは、毎年デザインが変わるものがほとんどですから、
同じものが欲しいという時には困りますよね。


オーダーされる方には色々な理由をお持ちの方がおられますが、
Oさんのようなケースも多いです。
ただ、生地ばかりか、芯地や糸といった附属類も違いますし、使うミシンも違います。
全く同じというわけにはいきませんので、
その点だけご納得頂ける方には、こんな楽しみ方もあります。

Oさんのシングルチェスターフィールドコートです。
ボタンの隠れた、この地味な佇まいを、Oさんは狙われたのです。
偉そうじゃない、シンプルで上質なコート。
かといって、気にせずにガンガン着れるようにと、
あえてカシミア100%ではなく、カシミア混で上質な素材を、、
そして選ばれた素材は、
英国八ダースフィールドにある名門、スコフィールド&スミスのものです。




腰のスランティッドポケットの角度、位置、そして、
チェンジポケットとの間隔、バランスも全て指定されています。
それにしても、静かな佇まいと云えど、
シルエット的には、かなりインパクトありませんか?(爆)




余談ですが、、
そんなOさんから頂いた裏情報?です。
来年の3月に、六本木に東京ミッドタウンという新名所?がオープンするそうです。
都庁を抜いて、都内で一番高いビルになるそうです。
リッツカールトンも入るらしいですよ。


そんなビルに、Oさんの会社も移転予定とかで入手できた裏情報でしょうか、
何と!ナポリのマリネッラが入るそうなんです。
マリネッラ情報は、過去のダイアリーをご覧になって下さい。





今回のナイトキングさんの作品は、E・ゼニアの銀ラメピンストライプ。
画像から、その光り具合は伝わっていますか?
2つボタンで、低めのボタン位置設定。




袖ボタンは、ナイトキングさん定番の7個重ねボタンで、
おまけに、フレアカットしています。
そしてボタンも通常の水牛製ではなく、銀ギラのメタル調を特別ご用意させて頂きました。
腰ポケットも片玉のフラップなしと、これまたナイトキングさんの定番です。




ループなしの帯巾4cm、持ち出しスクエアにして迫力満点です。
それに股上も22cmのローライズドなTypeです。
ファスナーの短いこと短いこと。(笑)




裏地も英国製ペイズリーで迫力満点。
袖の裏地は通常のALLキュプラ製に切り替えています。
着てても派手だし、脱いだらもっと派手!(笑)




今日採寸のFさんも、この裏地に即決でした!
確かにインパクトありますよね。
Fさん、林檎パイのお土産、どうもありがとうございました。
パリッと焼きたて、しっとり熟成、、両方楽しませて頂きますね♪





僕のジャケットなので、ずんぐりシルエット。(笑)
背が低い上に、着丈をいつものジャケットより2cm短くしたので余計です。
でもこれが、不思議と僕が着ると、スッキリ痩せて見えるんです。
「ほんまかいな!?」って疑ってる、そこのあなたーっ!
AB体がY体になるんですから、不思議です♪
今回は、いつもよりボタン位置を3.5cm高くしたので、
どうもカジュアルな感じになったというか、エレガントさに欠けるというか、、
まぁ着丈を短くした時点で、そもそもエレガントではないですね。







メンズ仕立てのレディース、
ベルベットジャケットの仮縫です。
コットンや麻、ベルベットといった生地は
仮縫をすると針穴が残ってしまうので、シーチングを使います。




Aさん「イメージ通り♪このままで!」と仰って下さいました。
確かに服は、細部こだわるより、
全体のイメージを最優先した方がいいと思います。


↓↓↓生地も昨日ギリギリ、英国より届きました↓↓↓




今日もまたまた、『うさぎや』さんのどら焼き、
前回よりもボリュームアップして頂きまして、ありがとうございます。
この前、「美味しい♪」を連発して、催促したみたいで、、
ごめんなさい、、、(苦笑)
でも、Aさんの後に来られたOさんも連発されてましたよ!(笑)


それに今回はこんなものまで、、




いつもはリッツにクリームチーズを塗って頂いてましたが、、
このリッツは手軽で美味しくて、お勧めですよ。
Aさん、日本で発売される前からずっと海外に行くたびに買い占めて、、
かなりの好き者ですね。(爆)







今日お渡しのAさんは、

経験から辿り着かれた自分スタイルをお持ちです。

膝23cmに対して裾巾27cmというパンツのシルエットも、

今までの経験の中で生まれたスタイルです。

ですので、今日のスーツも随所にAさん流が取り入れられています。





ボタン位置(高さ)を意識した上での、ジャケットのフロントカーブは小さめですし、

腰ポケットの位置ばかりか、斜め角度も長年の経験によるもの。

襟巾も全体のバランスを考えた上でのAさん流です。





画像からは、パンツ全体のシルエットは分かりづらいですが、

Aさんの体型ばかりか、雰囲気までを最大限に際立たせたシルエットになっています。





マッセアトゥーラの通常14mmサイズの袖口のボタンも15mmを使い、

ボタンとボタンとの間隔も2mmの指定です。

それを撮ったつもりが、、

鏡に映ったパンツのシルエットを見ると、

上の画像より、そのエレガントなシルエットが良く判ります。

ちなみに、、サイドベンツも深めの28cmです!



今日のタイトルである、〝着るか、着られるか〟ですが、

Aさんは、まさしく自分の意思〝自分の想いで着るスーツ〟を創られる方です。








バジーレの今年のバンチからお選び頂いた艶のある生地は、

寒色系のダークグレーに、暖色系の焦げ茶のストライプが色っぽいです。

光沢具合からも、その色っぽさが伝わってきます。

デザインも、ボタン位置を低めに設定した2ボタンスタイルにし、

パンツは膝下をほぼストレートに設定。

そしてヒップから膝にかけても強く絞らずに、緩やかなカーブを描き、

全体のシルエットは、大人っぽい色気のあるコンテンポラリースタイルに仕上げました。

繊細でパリッとした生地が生み出すシャープなドレープも、

こんなコンポラスタイルに貢献しています。





この生地はバジーレではありませんが、

冬に、こんな白い色調のコートって、映えますね♪

色は明るくても、素材感がしっかり冬仕様になっています。

僕は、涼しげな〝真夏の黒〟と、暖ったかそうな〝真冬の白〟を

凄く粋に感じるのですが、みなさんはどう思いますか?

実は僕も、これと同じ生地を使って、ニュースタイルのコートの試作、、

成功するかどうか、改めてご紹介させて頂きます。


ラペル(襟)のシルエットを替えて下さいとのご希望、、



ビスポクチュール以上のお仕立てでは、

ラペルの巾は、ノッチドラペルで6~11cm、

更に、ゴージラインの高さも上げ下げできますが、

最初から、全てご自身でデザインしたラペルを付けるとなると、

ハンドクチュール仕立て以上での承りとなってしまいます。







ビスポクチュールのフィッティングは、

フルオーダー、もしくはそれ以上のレベルの実現を可能とします。



それでもラペルだけは、こちらで準備させて頂いた数種類のラペルデザインから、

巾を変えたり、ゴージの高さを調整したり、、

でも、巾と高さを変えるだけでも、雰囲気はガラリと変わりますよ。



ビスポクチュールの調整の範囲内でも、

かなり楽しんで頂けると思うのですが如何でしょうか、、



画像は、今日お渡しのAさんのカシミア&コットンのジャケットです。