実家の部屋の整理していたら、当時の海外の通販カタログが出てきて、

整理には至らず、今回のネタに至りました。(笑)



僕が中学生の頃に始めた個人輸入は、

最初は英語の勉強もかねて?物珍しさで始めたのですが、

高校時代に、ある雑誌で見つけた、ブルックスブラザースの日本未販売のシャツ、

それを個人輸入で手に入れた事をきっかけにブレイクしました。(笑)



当時は今のようにインターネットが普及しておらず、

情報は雑誌か足で稼ぎ、購入先とのやり取りも、全て手紙でした。

個人輸入を始めて10年経った頃、家庭用ファックスが登場して便利になりましたが、

それでも今から思うと、手間と時間がかかってましたね。

ちなみに、会社に入った頃に買ったキャノンの家庭用FAXは15万!(’92年?)





そんな手間をかけて届いたパッケージを解けば、、外国の香りが♪

簡単には手に入らない物を手に入れる満足感というか、優越感すらありました。



★バナナリパブリックの’88年当時のカタログ。





★ブルックスブラザースの’87年当時のカタログ。





★他にも、英国からボーンチャイナの磁器を輸入したり、

昔の映画のポスター(アンティーク)、ミリタリーウェアや、Momaまで。

この後、趣味が高じて通関士資格まで!





★このカタログが、初めて個人輸入したハーバード大学生協のカタログです。

’82年となっていますから、中学2年生?の時ですね。

チャンピオンのスウェットを輸入しました。





★NYのコーチ・レザーウェアの’87年当時のカタログです。

直接コーチに連絡して、僕が日本の総代理店になれないかを交渉したら、

翌年に三越との契約を控えているとの事でした。

身のほど知らずでしたね(爆。





インポート製品も、その情報も、今ほど溢れていない時代でしたが、

それはそれで、今とは違う豊かさがありました。






今までずっと、純英国産のシャツ地〝acorn〟からお選び頂いてたIさんですが、

今日、ナポリのカチョッポリのシャツ地を見て頂いたところ、

I さん、かなり気に入って頂けたご様子です。

acornのシャツ地の色柄にハマる方も多いですが、事実カチョッポリの発色はそれ以上!

acornの英国らしい、張り感の強い素材感を優先されなければ、

カチョッポリの方が、マーチャントだけあって、色柄のバリエーションは豊富です。





突然ですが、acornのシャツ地が昨冬に引き続き、値上がりしました。

お知らせが遅くなってしまいましたので、

2月9日迄のご注文に限りまして、価格据置にて承ります。



それにしても、1985年のプラザ合意後の円高で輸入品の価格が低下し、

それまで高嶺の花だったインポート商品の価格が、

一気に手の届く範囲まで下がりました。

しかし、最近の原油の高騰やユーロ高のお陰で、、いや、

そんな事は僕が言うまでもなく、皆さまご存知の事でしたね。(苦笑)



ここへきて、インポート品に手が届かない!

なんて事になったら、、考えただけで、ストレス溜まりそうです。

一括仕入れなどで仕入れコストを落とすなど、何とか努力しなければなりません。






今日、Yさんからご注文頂いた生地です。





生地マーチャントは、その多くがロンドンに集まっているのですが、

Bateman Ogden(ベイトマン)は、ヨークシャーに在住のコリンズ氏が、

趣味でやってるような(失礼!笑)小さなマーチャントです。

趣味でやられているだけに(失礼!笑)、個性的な色柄やクオリティーの生地が豊富です。



英国サヴィルローの老舗、ヘンリープールと同等同数のラインナップを誇る

インネスチャンバースのフルラインナップ展開でも見ないような

日本未入荷のマニアックな生地が多いです。

(マニアックと云えばスペインのGIMTEXもそうですね)



今回の生地も55%Trevira+31%Wool+14%Kid Mohair(340g)という混率です。
同じバンチ(生地見本帳)に、ブレンドが微妙に違う生地がたくさんあって、

その光沢感や質感、手触りを見ているだけでも楽しいですよ。



COMPOSITION For Example >>>

・70%Wool     +30%Kid Mohair(240g)
・70%100’S Wool+30%Kid Mohair(230g)
・70%Wool      +30%Mohair (360g)
・80%Wool      +20%Mohair (340g)
・90%Wool      +10%Kid Mohair(280g)





画像は、トルコ産のワインです。

今日、『華麗なる一族スーツ』のお渡しのあった笑、Oさんから頂きました。







イスラムの国というと禁酒のイメージですが、

トルコはソフトイスラムの国ですから、許されるようですね。

知らなかったのですが、トルコは世界で最も古いワインの産地だそうですね。



本当は、Oさんが新婚旅行で行かれた時に飲まれて気に入られたという、

コジャバーという銘柄のワインを探されているようですが、

残念ながら、まだ手に入ってないようです。

きっと見付かりますように、、「インシャアッラー」。



このワイン、3月の東京展示会の時にお披露目しますので、

東京の皆さま、一緒に愉しみましょうね♪

Oさん、そして奥さま、ありがとうございました。

大切に飲ませて頂きます。






2008年S/S東京展示会の案内をさせて頂く運びとなりました。

今回も新宿PACOスタジオにて開催させて頂きます。

3月1日(土)と2日(日)の2日間です。



PACOスタジオは、お世話になっている写真家高橋和幸さんのスタジオ。

前回は展示会に合わせて、『時計と阿波紙』と題するミニ写真展が開催されました。

極めつけは、鳴門金時を使った芋焼酎の試飲会も開催。(笑)

今回はどんな会になるのか、今から待ち遠しいです。







お越しの際には、事前にご連絡を頂けますよう、ご協力をお願い致します。

詳しくはマッセアトゥーラまで、直接お問い合わせ下さい。

それでは皆さま、宜しくお願い致します。






ワインに産地があるように、
コットンにもたくさんの産地があります。
産地ごとにクオリティーも違い、長繊維、超長繊維が高品質とされます。

コットンの中でも、最もクオリティーが高いものは
カリブ海の島々で栽培されるシーアイランドコットン(海島綿)ですが、
そのシーアイランドコットンに次いで最上級とされているのが、
エジプトのカイロの近く、3大ピラミッドで知られるナイル川流域のギザ地区で穫れる、
今日のタイトルである、ギザ(GIZA)コットンです。
クオリティ分けがないシーアイランドコットンに対し、
ギザコットンには、ギザ45、70、77、88などの銘柄(クオリティ)があり、
その中で最も繊維長が長いギザ45が、シーアイランドコットンに匹敵する繊維長を誇ります。

ただ、そのクオリティは、
まるでワインのように収穫年度によって品質にバラつきがあり、
毎年同じクオリティとは限らないようです。

ギザの後の数字は、スーパー120’Sのような品質を表す数字ではなく、
ワインで云う銘柄のようなものらしく、その数が少ないほうが高品質とも取れますが、
クオリティーによって数字が逆転してるものもあるようです。

シャツ地のメーカーさんと、そんな話をウダウダしながら辿り着いた答え?は、
特に意味のない単なる数字じゃないかな?という程度でした。(笑)
詳しい事が分かれば、改めてお伝えします。
それより先に、ご存知の方がいらっしゃれば教えて下さい。

ちなみにマッセアトゥーラの型紙付きフルオーダーシャツに使うギザコットンは、
140番/2PLYはギザ45、100番/2PLYは70です。
洗うほどにしなやかになるのですが、不思議とヘタリません。
是非とも素肌で愉しんで下さいね。



昨日一昨日と潜入してきたヘンリープールの日本縫製の現場から中継です。

早速ですが、クイズです。(笑)
どちらが英国製ヘンリープールのタグでしょうか?
日本製のタグは、5回のサンプル出しを経て完成したのですが、
日本と英国では、使ってる織機からして違うので、再現するには限界がありました。
ロンドンから「織り込む表記方法を変えなさい」と指示があったり、これ1枚にも僕には思い出いっぱい。
グラマラスなバストボリュームから、
シェイプされたウエストラインまでのカーブが効いたイングリッシュドレープスタイル。
このスーツの場合、結構ヤンチャな効き方してます。(笑)
Cカップはありそうですもんね。(爆)
ヘンリープールのボタンは2つ穴(made of HORN)ですが、
日本で展開されるコレクションモデル(最上級ライン)も同じ2穴ボタンを使います。
細かな手作業を〝味〟ととるか〝雑〟と捉えるか、、感性の領域ですね。
しかし手縫いの方が、着込んでいった時にその差は歴然とします。
顔の皺のように、その人の生き様を表す洋服になります。
こちらが、これから新たに展開される日本仕立てのヘンリープールのサンプルです。
ヘンリープールは本国製と、本国の監修のもと日本で生産されるものがあります。
さらに本国製は、ご自身でロンドンに出向いてご注文頂くパターンと、
トランクショーにてご注文頂くパターンに分かれます。
後者2つのパターンは、同じクオリティー。

英語が苦手な方は、
トランクショーなら通訳が入りますので、
ご希望のイメージも伝わりやすく、結果的には
渡航費用を考慮してもメリットの方が多いように思います。

ちなみにトランクショーとは、
ロンドン本店のカッターが日本に出向き採寸し、
英国に持ち帰って仮縫し、それを再度の来日でフィッティングし、
さらにそれを持ち帰って英国で縫い上げられるもので、完成まで1年以上かかります。




新年明けましておめでとうございます!

本年も宜しくお願い致します。



そして、嬉しいコメント付きのお年賀を下さった皆さま方に、

この場をお借りして、心から御礼申し上げます。



「たっぷりと、1年分の栄養を頂きました!今年も1年頑張りま~す!」



でもくれぐれもお気遣いなきようお願いします。

普段、DMすら書いてないですから、せめてお年賀だけでも書かせて下さい。(笑)



それでは最後になりましたが、

皆様のご健康とご発展を心からお祈り申し上げます。



Masse Attura

柳瀬 博克



で、、早速で誠に申し訳ありませんが、

明日と明後日(8~9日)、ヘンリープール関連で出張のため、お休みを頂きます。