盛夏のフォーマル
ホワイトリネンのジャケット。
袖を通せば、きっとあなたも虜です。
Tさんのこのジャケット、今年で5年目ですが、
お手入れも良く、汚れるどころか、良い味に変わっています。







milanoのsartino氏が、マテーラの画像を送ってきてくれました。
僕が「何度も行く機会を逃している」と言ったから、、
行くまで極力見ないようにしていたけど、、
ついに、、見てしまった。(汗)
ありがとう。(苦笑)
 

今までかなり?変り種ばかりオーダーされてきたKさんですが、
今回は、「フツ〜の紺色のスーツにします。」

との事でご注文を頂きました。
こちらの生地です。




せっかくですから、紺色の千鳥格子でスペアパンツを!

これで、ファンシーディレクターズのNAVYバージョンの完成です。




ループなしのサイドアジャスター仕様で。。







Tさんのゴルフ@沖縄仕様ウールリネン素材のジャケットです。




後でご注文いただいた

リネンシャツも間に合わせますから、
それまでに、いい感じに馴染ませておいて下さいね。







これで2枚目のストレッチシャツ!





追加で更に2着も、、
余程、お気に入りのご様子です。
1着買って気に入って、また買いに行っても、
プレタの場合、売り切りごめんですから、仕方ないですね。







今年も、こいつの季節がやってきました。
Kさん、着倒して下さいね〜♪








渡欧中の週末、シチリアに行きました。
夜も明けぬ5時前、ミラノのホテルを出て、7時過ぎにパレルモ到着。




市内に向かう幹線道路も氾濫状態で、渋滞です。
外を眺めていると、日本でも報道された、ある事件を思い出しました。
シチリアと云うと、ゴッドファーザーのようなマフィアを思い起こす方が多いと思いますが、
1992年、マフィア撲滅のため、精力的に活動をしていたファルコーネ判事が、
パレルモ空港から市内に続く高速道路を160kmで走行中、
道路下に仕掛けられたダイナマイトで、道路ごと吹っ飛ばされました

その3ヵ月後、ファルコーネ判事と共に頑張ってきたボルセリーノ判事も暗殺されたそうです。
それを機に、パレルモ市は両判事の死を悼み、
空港名を「パレルモ・ファルコーネ・ボルセリーノ空港」と改めたそうです。


そんな事件を思い出しつつ、味気ない新市街を通り過ぎると、
旧市街にあるパレルモ駅前にバスが到着しました。


チェックインまで6時間以上あったのですが、気持ちよく部屋に通して下さいました。




ホテルは18世紀に建てられたシシリアン建築の建物の2階全フロアが利用され、
経営者ご家族も、そこに一緒に住まれています。
天井には、当時のままの壁画が維持され、残されています。




直ぐに部屋を出て、旧市街を歩きました。




旧市街は、イタリア語とアラブ語が併記されています。
実際、アラビア語が聞こえてきたりします




地中海に浮かぶシチリア島は、アフリカ大陸に近く、
一時期(9〜10世紀)アラブ人によって征服されていた時代があり、
その時期に、州都パレルモが発展した、という経緯があるからなのでしょう。




お腹がすいて、地元の人たちが集まるパニーニ屋さんに参戦。
瓶ビール片手に、アンチョビが、た〜っぷり詰まったパニー二は最高でした!





ほろ酔いで海まで歩いて振り返ったところです。




街中をひたすら歩きました。




プレトーリア広場や、その直ぐ北側にあるベッリーニ広場。
オペラで有名なマッシモ劇場は撮り忘れました。




ごく日常的に往来のある、クアットロ・カンティ(四辻と云う意味)





ノルマン王宮の回廊に描かれたモザイクや、
パラティーナ礼拝堂のモザイクの凄さは、画像からは伝わりません。




偶像崇拝が禁止されていたイスラム教ですから、
今から900年もの昔、人々の手で埋め尽くされた金色のモザイクは、
幾何学模様と文字装飾の発達したアラブ風の装飾で、聖書のエピソードが表されています。




至るところにイスラム建築の特徴、玉ねぎが!(笑)





イタリアのサルトは、ナポリばかりか、
フィレンツェやミラノでも、シチリア出身の方が多いのですが、
歩いていて出会った人たちは、ソフィスティケートという言葉からは程遠い、
実に人懐っこい、まるでアラブ人のように感情にストレートな人たち(お節介!)ばかりでした。


10時間も歩き疲れ、
食い意地の張った僕なのですが、
晩ご飯を食べる気力もなく、早めにベッドに入りました。




綺麗な発色のMさんのジャケット。
ドッピオプンティーニ(Wステッチ)仕様です。
今週末のゴルフデビューのあと、仕事でも着て頂けるとか。
2年ほど前からの傾向ですが、スーツとジャケットのご注文割合が半々です。







2度目の仮縫補正後の衣装が、パリから戻ってきました






先週末、マイスターファクトリーの午前中の授業を終え、
生徒さんたちと、京都の一澤信三郎帆布さんの工房見学に伺いました。
作るものは違っても、モノづくりの姿勢として学ばせて頂ける点がとても多かったです。


温もりのあるモノづくりへの姿勢や環境が、
そのまま信三郎帆布のかばんに現れているなと感じました。
いつも信三郎社長がおっしゃる、「自分らの器があるさかいなぁ」という言葉、
今回の訪問で、その本当の意味が分かった気がします。




昔と変わらぬクオリティーで、今も作り続けられる信三郎帆布製品。
初めて買った30年近く前のかばんを引っ張り出してきて見たのですが、今と同じです。
世界の名だたるブランドのモノづくりは時代の流れに逆らえず、
どんどん品質が落ち、昔と同じようなモノづくりが出来ない状況になっています。
昔と今の製品を見比べれば、それは一目瞭然です。


物を作るには、まず職人さんを確保しなければなりません。
職人の育成をしないと、技術は継承されません。
技術で良い物が作れても、売れないと、
何ひとつ、始まりません。




単純なように思えることばかりですが、
これら全てを、同時進行させるって大変なことです。
工房見学を終え、その環境が出来上がっていることを目の当たりにし、
信三郎社長のモノづくりに対する姿勢、強い精神力の賜物ではないかと思いました。
信三郎社長をはじめ、工房の皆さま、
本日は長時間に渡って、どうもありがとうございました!





この画像は、僕のジャケットです。
何度か洗っていくうちに、どんどん表情が変わります。
ご注文頂いた方も、「どんどん愛着が湧きますね!」と喜んで下さいます。