今日はご予約もなく、独りぼっちで寂しかったです。

なので、ネタはありません。(笑)



唯一のネタとして、先週〝最小の建築物〟の中で書いたオイル、

オセダーポリッシュについてのお問い合わせが3件も?あったことくらいでしょうか。(笑)







Kさん曰く、「柳瀬さん、珍しくリンク貼ってくれてないから調べたんだけど、

検索に引っかからなくって、、」、「どんなオイルなの?」

「どんなのか、画像送ってよ」って事ですので、ちょうど今日のネタができました。(笑)



箱のデザインや、裏書の文面も、かなり?アンティークなので、(失礼!)

ずっと売れ続けている、飾らないロングセラーなんだと思います。

詳しい情報があれば、情報お待ちしております♪

とりあえず、よく効く!メンテ剤ですよ。




皆さまには店ではなく、僕の部屋に寛ぎに来てもらいたい。

そんな思いから、ウインドゥには家具とハンガーラックを置いています。

その日着ている僕のジャケットや

お越し下さった方のジャケットを掛けたりしています。

そのスペースに置いてある椅子の話で、今日はFさんと盛り上がったので、その話題を、、







チェストはハンスJウェグナーの作品で、1954年に作られたものです。

オーク材とチーク材のコントラストが綺麗で、

見付けた時は、ひと目惚れ状態で、かなり気に入っています。

それに、この鍵穴がウェグナーらしさ、なんですよね♪



椅子の方は2人の建築家、ピーター・ヴィッツとオーラ・ミュルガード・ニールセンの共作で、

ビーチ材と、これまたチーク材のプライウッド(成型合板)が使われており、

チェストの色合いと、まるでお揃いで作られたかのようですね♪

あっ!ちなみにAXチェア(1950年)と云って、フリッツハンセン社で作られたものです。



椅子は最も小さな建築物と云われますが、

この椅子は、さすが建築家がデザインしただけあると感心します。

道具としてみると、見た目からは想像できない最高の座り心地を提供してくれますし、

オブジェとしての、見た目の美しさも完璧なまでに最高です。



自分の部屋の家具だからこそ、皆さまに見て頂きたいお気に入りだからこそ、、

英国製のオセダーポリッシュで、せっせと磨いています。(笑)



それにアンティークと云う、これまで半世紀も生きながらえてきた物だけに、

僕の手で台無しにしてしまったら申し訳ないですからね。

アンティークって、自分の所有物ではなく、人類の遺産として、

たまたま自分が一時お預かりしているものという思いで大切にしないと、、




ウランガラスと聞くと、みなさん「放射能大丈夫?」って驚かれるのですが、

ウランガラスに使用されている〝ウラニウム〟の放出放射能量は

テレビやパソコンの画面とほぼ同じ程度と微量なので、

特に気にする必要はないそうです。



それどころかウラニウムは、

『勇者・栄光・冒険』を石言葉に持つパワーストーンと云われていたり、

他にも、肝臓や胆嚢を強化する力があったり、

体内にたまった毒素を排出する働きがあるそうですよ。

それにしてもこのウランガラスって、幻想的で神秘的な色を放っています。







ちなみにこのグラスは、アールデコ時代のアメリカのアンティークで、

ウランガラスの周りには、シルバーコーティングによる装飾(オーバーレイ)があります。

ウランガラスについて知ろうとすると、どんどん深みにハマるのでご注意を!(笑)



他にも色々とアンティークのグラスを取り揃えておりますので、

お気に入りのグラスで、透明のスピリッツなんかをストレートでいかがですか?

って、ウチはBarかいな!?(笑)

待望の!ベスパP/PXファイルが出ました!







これはP系のベスパに特化した本で、いつも公私共にお世話になっている

モトリーノデルベントの寺田さんが、

出版社からの依頼で、メンテナンスに関する殆どの特集記事を担当されています。

自分が乗っているスクーターのメンテ本という事で、

せっかくなら、自分が登場している本の方が楽しいな~♪なんて、、、

僕も、年甲斐もなく登場させて頂きました。(笑)







登場されている年齢層も10代から60代の方までですが、

年齢層の高い方の中には、永く乗り続けている方が多く、20年以上と云う方もザラです。

それだけ長く乗り続けられる物に出逢えた喜び、それを所有できる喜び、

そして、それを使い続けられる幸せ、、

今のような使い捨ての世の中も、最近そんな風潮が再燃してきた感じがします。






鋏ケースを作ってもらうのに、革サンプルを送ってもらいました。

左から2色、英国産のブライドルレザーは

染み込ませた蝋の塗膜が、馴染ませるぞぉ~って気分にさせてくれます。(笑)

時間はかかりますが、牛革本来の自然で素朴な表情になります。

最初は固いけれど、段々自分の体型に馴染む英国の生地と共通点を感じさせられます。



真ん中のヌメ革は、ルイヴィトンが使ってるのと同じ革(NTR)ですが、

これは感触の変化と、日焼けによる表情の変化を楽しめます。



最後の2枚は、伊ブッテーロ(ワルピエ社)の植物タンニンなめし・天然染料仕上げの牛革で、

比較的馴染み易いのが特徴です。

この革も、着た瞬間から身に纏わり付くような、イタリアの生地との共通点を感じますね。



こうしてみると革も、生地と同じようにお国柄が出ていますね。



ニヤニヤ創造しながらデザイン画を描いているのですが、

どんな鋏ケースが出来てくるのか楽しみです♪

永く使い続けたい鋏なので、

同じように、永く使いたいと思えるケースをイメージして頼みます。

となると、最後の2枚は外れるなぁ~




僕の鬼嫁さん(笑)が、誕生日にプレゼントしてくれた、壁掛け時計です。

今まで〝ワザと時計を置いてなかった〟のですが、これを機に掛けてみます。(苦笑)



ちなみにこの時計、

いつも皆さまにお座り頂いている、プライウッドチーク材の椅子をデザインした

アルネヤコブセンが68歳の時(1970年)に、

デンマーク国立銀行のためにデザインしたものです。



機能的にもデザイン的にも、全てが高密度に凝縮されたミニマルデザインって

いつの時代にも、新鮮で普遍的ですね。




幼少の頃、電卓が不思議でたまりませんでした。

その小さな箱の中身は、いったいどうなっているの?なんて。

その頃から分解グセのあった僕は、裏のネジを外しては戻らなくなって、、(苦笑)

でも、電卓は分解し甲斐がなくて、

緑色の板に細かい部品がチョコッと付いてるだけで、ガックリしたのを覚えています。

それも既に、30年以上も昔の話になってしまいました、、

その頃の電卓を引っ張り出してきて改めて見ると、今とは全然違います。



今の電卓で言うと、例えばシャープの計算ドリル付き電卓なんて、

打ち易くて機能的なのに、異常に安い!

でもデザイン性なんて皆無だし、安っぽいし、ダサい!(←ごめんなさい、シャープさん!)



そんな中、今現在入手可能なデザイン秀逸な電卓となると限られてしまうんですよね。

このブラウンのETS77も、間違いなくそのうちの1つだと思います。

これは1981年発売の、MoMAのパーマネントコレクションにも選ばれたET55をベースに、

生みの親であるディートリッヒ・ルブスが、更に改良を加えてデザインしたものです。

しかし今となっては、いくらデザイン的に秀逸であっても、

使い易さでは、シャープの計算ドリル付き電卓に軍杯があがりそうです(笑)。







日本だと、いくら優れたものがあっても、すぐにモデルチェンジしてしまいます。

国産車のモデルチェンジが、いい例だと思います。

フルモデルチェンジすると、同じ名前でも、全く別物(苦笑)。

このETS77、キーを押した時の操作感など、機能的な部分が改良されたとしても、

アイデンティティーを失うことなく、

ブラウン電卓の歴史を積み上げていって欲しいですね。


最近、よく雨が降りますね。

僕はこのブリッグの折り畳み傘をいつも鞄に入れてあります。

ハンドルは、よく見かけるラウンドタイプではなく

ストレート(素材はチェスナット=栗)でオーダーしましたので、鞄の中で邪魔になりません。







それに、このシェイプも個性的なんですよね♪

コウモリのシルエットを表現しているような、何とも云えない〝味〟を感じます。







黒はあと2本、チェック柄も1本ずつ在庫あります。

ご希望の方が多ければ、受注会形式にして、

好きな柄やハンドルの材質もお選び頂ける様にすると面白いんですけどね、、






羅紗屋のB君が手に入れてくれた〝アクァスキュータム〟の〝アクア5〟です。

幸運なことに、僕のジャストサイズ♪

ラテン語のアクア(水)と、スキュータム(楯)の2語から成り立つ造語、

アクアスキュータム(完全防水)を冠するこのブランドは、

英国の気候風土に適した全天候型の〝aqua5〟という生地素材を生み出し、

このコートは、その中でも最もシンプルなデザインで作られたステンカラータイプです。





昨年、現在ライセンス生産をしているレナウン(といっても現在では、

アクアスキュータム自体がレナウンの子会社です)が、このAqua5を復活させたのですが、

これは正真正銘!レナウンが買収する前の、それも英国製の本チャンです。

このタグは、恐らく僕の高校時代に見たものと同じですから、

20年前、もしくはそれ以上前のデッドストックです。

大阪の年間降水量の約半分、それも梅雨の時期に集中する日本に比べ、

ロンドンは粒子の細かい霧雨が年中降り続き、

おまけに風も強いので、

傘を差すよりも、こんな防水性の高いコートの方が理に適っているんですね。





今のAqua5とは比べ物にならない上質の光沢が、圧倒的な存在感を醸し出しています。

昔のモノが良いのではなく、昔は良い物がありましたね。

まぁいつの時代になっても、過去は良く見えるのかもしれませんが(苦笑)。





余談ですが(蛇足?)、フォックスの傘がステッキのように細いのも、

いつ降るか分からない霧雨に、普段はステッキとして使えるようにとの考えからです。

まぁ、少々の霧雨なら傘は開かれませんが、、笑。






何も考えずにドカドカ入れられる〝genten〟の財布、楽チンです♪

今回の東京出張の際、表参道ヒルズにあるgentenのメンズショップに行った時の話です。



凄く感じのいい、色々と教えて下さる方がおられて、

gentenの〝モノ創り〟に対する熱い思いが、ビシバシと伝わってきました。

ここのお店はメンズが主で工房を併設しており、その場でモノ創りの現場が見えるし、

少々のお修理なら、その場でちょいちょい!って感じです。

いいですね、こんなアトリエ感覚のお店。



このスタイル、実はマッセアトゥーラを始めた時から僕の考える最終形であり、夢なんです。

僕の伝える感性を〝カタチ〟に翻訳して下さる、感性の似た職人さんがおられたら、

是非ご連絡をお願いします!←急募!(笑)







使いはじめて2年近くになる、お店用の財布ですが、

革の持つ油分だけ?(手の脂も、笑)でこれだけ艶が出ます。

gentenの製品は、イタリアのトスカーナ地方にあるバラダッシの革を使っているそうです。

複雑な工程を必要とする植物タンニン鞣しの革は、

見た目にも、手で触れた感触にも、味わい深い何かを感じさせてくれます。

gentenのプロダクツは、モノ創りの〝原点〟に立ち、

素材も、創り手の深い思いも、あくまでナチュラルに表現されていると思います。

モノを手に入れる事は、創り手の〝想い〟そのものを手に入れる事だと、僕は思うんです。

特にオーダーの場合、その想いとは、着る方の想いに他ならないと思うのです。

それをどう形に落とし込むのか、それが僕たちの仕事だと思っています。