羅紗屋のB君が手に入れてくれた〝アクァスキュータム〟の〝アクア5〟です。
幸運なことに、僕のジャストサイズ♪
ラテン語のアクア(水)と、スキュータム(楯)の2語から成り立つ造語、
アクアスキュータム(完全防水)を冠するこのブランドは、
英国の気候風土に適した全天候型の〝aqua5〟という生地素材を生み出し、
このコートは、その中でも最もシンプルなデザインで作られたステンカラータイプです。
昨年、現在ライセンス生産をしているレナウン(といっても現在では、
アクアスキュータム自体がレナウンの子会社です)が、このAqua5を復活させたのですが、
これは正真正銘!レナウンが買収する前の、それも英国製の本チャンです。
このタグは、恐らく僕の高校時代に見たものと同じですから、
20年前、もしくはそれ以上前のデッドストックです。
大阪の年間降水量の約半分、それも梅雨の時期に集中する日本に比べ、
ロンドンは粒子の細かい霧雨が年中降り続き、
おまけに風も強いので、
傘を差すよりも、こんな防水性の高いコートの方が理に適っているんですね。
今のAqua5とは比べ物にならない上質の光沢が、圧倒的な存在感を醸し出しています。
昔のモノが良いのではなく、昔は良い物がありましたね。
まぁいつの時代になっても、過去は良く見えるのかもしれませんが(苦笑)。
余談ですが(蛇足?)、フォックスの傘がステッキのように細いのも、
いつ降るか分からない霧雨に、普段はステッキとして使えるようにとの考えからです。
まぁ、少々の霧雨なら傘は開かれませんが、、笑。