先日開催のサルトリアクレセントのオーダー会
お渡しだったNさんのジャケットについて何件かお問い合わせ頂きました。
Giri(ジーリ)はアームホールの事で、rimboccati(リンボッカーティ)は折り込まれたという意味。


シャツ袖のようでシャツ袖でない、ナポリ仕立てのようでナポリ仕立てでない不思議な匂いの服。
サルトリアクレセント河合氏が考える美学の上に超絶技巧が盛り込まれています。
袖山を削らない男性的な袖付けがミラノの特徴ですが、この袖は、
垂れ綿などの附属などを一切使わずに表現され、フワッと優雅な造形になっています。


カジュアルだけど典雅なジャケット。
先に造形を決めてから生地を選んだことも成功要因です。
先にこの造形に似合う生地を数点セレクトしておいてからNさんにお選び頂きました。
まだ完成はしていません。このような手縫いの服は何年も着続けていただいてNさんの服に熟成されますから。
マッセアトゥーラのハウスクチュールラインも、同じくそのような洋服です。

この生地、ゆったりと低速織機で織られた生地、日本とイタリアが融合したモノづくりです。
他にも、機屋見学の様子を書いた内容がありますので、良かったら見て下さい。
文中に英国の低速織機工場のレポートもリンクしています。



1枚毛芯+毛芯パッドで、柔らかく軽く。
ジャケットの存在自体からも柔らかさが伝わってきます。
Fさんらしい、スッキリ優しい雰囲気のジャケットに仕上がって大満足です。

もう1着、NAVYベースに12cm×10cm程の白いウインドゥぺーンのジャケットも
オーダー頂いたのですが、こちらは画像を撮り忘れました(汗。Fさん、次回また撮らせて下さいね。



今年の春先に完成したジャケットを着て、襟とカフの取替えでOさんがご来店下さいました。
手作り感とモード感を併せ持つ、独特のオーラをまとったジャケットです。
懲ったカッティング、かなり捻られクシャッとした長めの袖、
パッチポケットも、とても凝った作りです。

Oさんご希望の仕上がりのイメージになるよう、
手で洗って自然乾燥させ、様子を伺いつつ洗濯機で洗ったり、
タンブラー乾燥したり、また手で洗ったりを繰り返してイメージに近づけました。。

完成までの経緯は、こちらからご覧いただけます。
味わい深い、総手縫のジャケット。(2014年3月8日)



エロロ♪
いい感じですね~
エトロじゃないです、エロロです(笑。
マッセアトゥーラのエトロっぽい洋服は、こう呼びます(爆。


やっぱり、いい感じです。
このジャケットに、濃紺ブルーのパンツ。
パンツはグレーを合わせず、濃紺のパンツでモードっぽく!


全体のパッケージングとして、このジャケット、ホント良い感じで大好きです♪
Iさん、素敵なジャケットを作らせて下さってありがとうございます!




おっとな~(大人の意味!笑)
かっこ良すぎ!アカンですって、これ!!


ものすっっっごい!


か・な・り
イカしてまーーーす!


シビれるぅ~ サイコーーー!!


スタイリーーーッシュ シュシュシュぅう~ いぇ~い♪
素肌にベスト!、特徴的なシャツ、ジャケットにパンツ、Tシャツまで!
こんな沢山のアイテムを、それも一気にオーダー下さった方は初めてですが、大成功!!
いろいろと、、「こ~でねぇ~と!」的なコーディネートをいっぱい愉しんで下さいマッセアトゥーラ!(笑

Jさん、アートおおさか2014、見に行きますね!



Yさん、お待たせ致しました!
シルク×リネン×ウールのサマーツイードです。
いい感じで起毛感(毛羽立ち)のある表情が、とても優しげなジャケットです。

ブルーグレーですが、とても柔らかな印象です。
Yさんに合わせて作った薄毛芯も、着るほどに柔らかく馴染みますから、
5年後10年後には更に柔らかな印象になり、造形的にも生地的にもYさんに馴染んできます。

世界のウェルドレッサーの代表格と言われる、元フィアットの会長『ジャンニ・アニエッリ(1921~2003)』は、
見るからに高級そう(ゴージャス)な生地は好みではなく、シワこそ洋服の味だと言わんばかりに、
季節を問わず、表面が毛羽立った起毛感のある素材を愛用していたそうです。
秋冬はフランネルやツィード。そして春夏は凹凸感のあるリネンや、
画像のようなシルクやリネンが混ざったサマーツイード
着ていくほどに起毛感が増し、愉しみです。



とてもいい色、してますね。


着込むにつれ、いい感じに毛羽立ってきます。
夏物ですが毛羽立ちます!さすがツイードと呼ぶに相応しい(笑!


2度目の仮縫、、これで大丈夫でしょう。
Nさん有難うございます!




一見、普通の濃紺色のジャケットですが!
シャツも一見、普通のチェックに見えるのですが!!
実は!どちらも透け感のある生地なので、近寄ると「オッ!!!」

動くと、紫色が浮かび上がってきます。(写真で上手く撮れませんでした汗)

仕立て方も、
芯を抜いて、肩周りにだけ毛芯を入れ、
生地の自由な動きを止めず、生地の表情の豊かさを追求しました。

この生地は、2枚の生地を接結糸で重ねて1枚にしてある『ダブルフェイス』という生地です。
冬物の完全1枚仕立てのコートやジャケットに使われる事が多く、
このように、夏物として見たのは初めてです。

表にウールガーゼを使用し、裏の色柄を表に響かせるという高度なテクニックで、
立体感のある洋服(ジャケット)を生み出します。

普通に奇をてらうことなくサッと手にとって頂けるジャケットでありながら、
ひねりの聞いた雰囲気をもつこのジャケットを、Tさんとても気に入って下さいました。
とても軽く、ソフトな着心地にもご満足頂けた様です。おまけに写真の撮り方も色々と教えて頂き、
いつもなら、このアングルだと肩の辺りが「白飛び」して真っ白ですが、今日は綺麗に写っているでしょ!(嬉
Tさん、いつも色々と楽しい時間をありがとうございます!!

色と柄違いで、ワンピースのオーダーも頂きましたので、こちらも是非!



細く長くコンスタントにオーダーを頂く
信三郎帆布の生地を使った『洗えるジャケット』です。
生地の状態で2時間近く洗っているので、これ以上ほとんど縮みません。
あとは、、エイジングの愉しみとして気兼ねなく洗って下さい。
どんな風に変化するかは、こちらをご覧下さい




以前ご紹介させて頂いたジャケットが出来上がりました!
見た目の手縫感だけでも満載されていますが、実際9割弱を手で縫っています!


さらにOさんのご希望で、太さと色を選んで少し目立つようにステッチを入れました。
目立つので、1針1針に神経を研ぎ澄まさなくてはなりません。


ダーツの取り方も、かなり意匠的です。
ポケットも、何とも表現しがたい表情をしています。


襟吊には、思いっきり洗いまくった生地の耳の裏側を使いました。
ちょっとしたチャームポイントになっています♪


オーダー下さったOさん、ありがとうございました!
そして縫い上げたOさん、お疲れさまでした。
縫製時間だけで90時間オーバーの
手作りジャケットです。

末永くご愛用願下さいますよう、宜しくお願いします。