Nさんからオーダー頂いた 縦緯140双シャンブレーのシャツです。

シャンブレーは経糸と緯糸の色を変える事で、

見る角度によって色が違って見えます(玉虫)。



赤って派手っぽいイメージがありますが、実物は光沢があって、

落ち着いた大人っぽい感じのシャツに仕上がっています。

実際、このシャンブレーの赤は、マッセアトゥーラでは人気があります。



Nさんはこのシャツの為に黒いニットタイを買って来られました。

僕が準備していたのも、水玉ですが、黒のニットタイ(渋いっ!)でした。







合わせるスーツは?の質問に、『ミディアムグレーのシャークスキン』

これまた同じ趣味で ビックリです!



突然話は変わりますが、

Nさんから頂いたお土産はビールとの相性バッチリです。

食まで同じ趣味で、またまたビックリしました。

こんな偶然ってあるんですね。

前世が親子だったり、笑)

追加のビールまで、何から何までご馳走様でした!




クレリックの由来をご存知ですか?

英国紳士はカフやカラーが擦り切れた時は交換して 使い続けます。

同じ布で交換すると、色褪せによって交換した部分と色が合わなかったり、

それに何より高価になってしまいます。

そこで白い布を使って交換するんです。

これが一般にクレリックと呼ばれているものです。



今回のKさんの場合は カフだけが擦り切れているんですが、

カフだけ白いといかにも修繕したように見えるので

カラーも一緒に交換します。



擦り切れても修理をして使うという提案を ご快諾下さったKさんは、

いかにも物に愛着を持って接する英国紳士のようです。




◆クレリックとは聖職者を表し 彼らが着る立ち襟の服に起因する、

純然たる和製英語です(笑)。




今日は日本洋装新聞社の記者S君が

輸入生地特集号を持ってきてくれました。 

いつも情報ありがとう。







そのS君、店内で画像の下に映ってる透け透けのシャツを見付けて大興奮♪

「これってめちゃくちゃセクシーじゃないっすか!」

このシャツ地は『ボイル』と言ってオヤジ臭いイメージがありますが、

これを体に合わせて ビシッと仕立てるとセクシーなシャツに早変わり。



マッセアトゥーラでは 開店当初からお勧めしてるシャツ地です。

こんなシャツ、メトロセクシャルなワードローブに是非♪

今日ちょっと時間を作れたので、

先日見つけておいたバティック(ジャワ更紗)

自分のシャツのオーダーを入れました。

久々のオーダーです♪







このバティックは、一般に流通しているプリント物ではなく、

ペカロンガン地方のコンビナシ(トゥリス〔手描き〕と

チャップ〔銅版〕の複合)による、ろうけつ染めです。

そのため作家物ほどではないですが、そこそこ値段も張ります。

生地だけで4万円近くするので、

型紙を引いて仕立てる フルハンド仕立てですと、

販売価格は5万円程度にもなります。

安いイメージのするバティックなだけに

価格を聞いてビックリされると思いますが

見比べてみると全然違うので、その価格差も納得できます。



インドネシアの伝統工芸品 バティックは、

日本の着物や帯に値する一物一価の作品です。

それに対して価値を感じるか、お金を払えるかは自分次第ではないでしょうか。



ここ半年で10kg近く痩せたので、型紙引きなおしです(苦笑)。

出来上がって 色も落ち着いたらまた紹介させて頂きます♪




今日出来あがってきたシャツも、ほとんどが白です。

ここ1年の白シャツ人気は目を見張ります。

単なる雑誌の影響か、ストライプや カラーシャツを見慣れた目に

新鮮に映るからか。



単に白と言っても無地を選ばれるお客様よりも

圧倒的にドビー柄モノが多いです。

その柄も幾何学模様に、花柄、チェック、ストライプ、ドットなど

色んな種類が30柄程あります。

昔で言うオッサンシャツ、これをタイトに着るのが旬です。

これからの季節だと、白いボイル地も透けててセクシー♪




東京のTさんからオーダー頂いたシャツはどちらもヴィンテージ生地です。







白い方は 『D.J.アンダーソン』 の海島綿を使った

縦横双糸使いの120番手です。

30年近く昔に 英国王室からの要望で織られた生地のデッドストックです。

低速織機で織られたこの生地は 最近の120番手にはない、

独特の光沢と腰があります。

こんな生地は絶対に洗濯機で水洗いしないと 台無しですね。



ストライプの方は 英国トーマスメイソン社の

シルバーラインのヴィンテージです。

現在はイタリアで織られていますが、

この時代の英国製は低速織機で織られ、今では貴重な存在です。

織マークもしっかり当時のものを付けてあります。



型紙を引いて生まれるジャストフィットのシャツは

バストラインがとても綺麗です。

素肌に着ていただく事で、より綺麗なドレープが生まれます。



トーマスメイソン社の説明は、2004年9月3日のダイアリー

ご紹介させて頂いております。




先日お問い合わせのあった

白×赤の細めロンドンストライプの生地が見付かりました。

クオリティはフィンクス綿120番手の縦横双糸使いです。







お選び頂ける生地は 常時500種類程あるのですが

お探しの生地が見付からない場合は、

こうして個別にお探しさせて頂きます。

見付かり次第画像を送らせて頂いて 雰囲気がお好みであれば、

現物を送らせて頂き、質感を見て頂いてから正式なご注文頂きます。

もちろんスーツも同様です。

Sさん気に入って頂けるといいのですが、、

春物シャツが 数種類だけ入荷しました。

本来はオーダーのみですが、すぐに必要な方、

トライアルで既製でもいいので着てみたいとおっしゃる方のためにと、

毎シーズン3~5種類だけ既製を作っています。







オーダーするよりかなり割安でクオリティーをお試し頂ける機会です。

価格は15,750円と16,800円。

気に入って頂けたら約500種類の生地から、

貴方だけの1着を貴方だけのサイズとデザインで オーダーして下さい。

シルエットが綺麗と何人ものイタリア人に声を掛けられました。

今日お渡しの2枚の白いシャツ。

どちらも特徴的な生地、そしてデザインです。







左のメンズは、生地はカルゼ

袖はWカフスの Wボタンで、襟は ロングポイントのピンホールです。



右のレディースは、ブロードのダイア柄です。 

前立巾がとても狭くて、カフスデザインもスタイリッシュです。



タイトで 綺麗なシルエットは、貴方だけの型紙を引くからこそ成せる、

職人技です。

シャツの型紙も、スーツ同様、オーダー回数を重ねる度に洗練されていきます。



襟型やカフスのデザインは、お気に入りのシャツの COPYを取らせて頂き、

お作りする事も可能ですから、是非ご相談下さい。




最初に謝ります、「ごめんなさい!」



ご注文頂いたレディース・フルオーダーシャツですが、

ボタンの付け間違いをしてしまいました。











上の画像は白蝶貝です。

でも Kさんのご希望は下の画像の黒蝶貝です。

そのせいで 1枚だけ納期遅れになってしまいました。

Kさん本当にごめんなさい。



貝釦の色は天然貝の色で、後で染めたものではありません。

釦によってシャツの見せる表情も変わります。

今後は十分に気をつけます。



ちなみにこのシャツ、イカ胸仕立てです。