既にゴルフ焼けのFさんのお顔を出せないのが残念で残念でたまりません!
焼けた肌の茶色は、サイコーに男の色気を感じます。


今日は暖かかったので、外のバールで一緒にマキアートを戴きました。
ハービスの1階にいつも出ている、ワゴンのバール、ここのエスプレッソは最高ですよ!
エスプレッソカップについたコーヒーブラウンと、カップのロゴのロッソ(赤)が、Fさんと同じ色合いです(笑!
パンツの赤は、黒と赤の玉虫なので、控えめながらラグジュアリー感があります。


エトロ好きのFさんらしい、選択です!


ベルトは、今日たまたまされていたエリオットローズのスワロのバックル。
狙ったかのように、完全にはまってますね(笑。




古典的な色柄ばかりですが、
メローラのネクタイをオーダーしました。
締める時、スルスル~って感じ締まって、緩みにくいんです。


到着は、お盆明けを予定しております。


気になる方は、ご連絡下さい。
大剣巾9.0cm巾で、長さは148cmです。
50オンスシルクのセッテピエゲ(7つ織り/7Folds)です。





かなり特殊なジャケット(型紙)です。
ケマワシ全体(裾周り全体)が繋がっているんです。
以前に引き続き、マイスターファクトリーの2期生が担当させて頂きます。
これが最後のマイスターファクトリー製になります。Oさんいつもご協力頂きありがとうございます!


実は、この生地、、
Oさんが求めていらっしゃる雰囲気になるまで、
途中、洗濯機で洗って乾かしてを、途中何度も確認しながら繰り返しました。
そしたら、2.20mだったものが、1.85mになったんです!
織物なのに、まるでニットです(笑。

強撚(ハイツイスト)糸を使った生地ですから、
余計に縮んだし、ここまで雰囲気を変えることに成功したんです。
ステッチも、色や太さなどを変えて何種類かのサンプルを作って決めてもらいました。




春の店頭のディスプレイに、
このジャケットを使おうと思い、ふと思い立って
立ててみたら、、ご覧の通り、何と自立する(突っ立つ!)んです(笑。
これ、一澤信三郎製の生地ですが、カバンの生地ではなく、エプロンとかに使われている、
少し薄手の生地で、着込むほどに、どんどん表情が変わる、愛着の湧く1着です。
今までにも何度か書いているので、是非こちらもご覧下さい→過去記事




ローマの小さなマーチャントが、英国の超ド級のミル(機屋)に織ってもらった生地です。
しっかり打ち込まれた質感の生地に、見る角度によっては、茶とも青紫とも見える表情奥深い佇まい。
白シャツに茶の小紋タイなんかを合わせると落ち着いた雰囲気になりますが、
こんな合わせ方だと全く違った表情になるから不思議です。


今回のカッティングはスーツ着用を前提に、
今までUさんに作らせて頂いた中では、結構攻めてみました。
この生地、絶妙な色合いなので気になる方は多かったですが、想像がつかないと、
止められる方が多かったのですが、僕の予想通りUさんは想像を超えたコーディネイトを愉しんで下さいました。
今後のUさんの合わせ方に、更なる期待が膨らみます!


それと、もう1つこの生地には愉しみがあります。
今までラグジュアリーでソフトな生地を選ばれる事の多かったUさんですが、
冒頭にも書いたように、この生地は目付(ウエイト370g)があるので、経年変化が愉しみです。
芯地重ねることなく、極限まで薄く作って据えていますので、
軽くて柔らかな着用感にも関わらず、型崩れすることなく、どんどん表情が変わります。
まさに英国(陰)とイタリア(陽)を融合した、本気のエロ気です笑!



お手持ちのジャケットに合うベストを!
ということで、Tさんがお持ちのジャケットの色柄に似合う
深目のビリジアングリーンのウーステッドフランネル(梳毛で織って毛羽立たせています)
とても軽くて柔らかくて、そして暖かい、、言うことなしのオッドベストです。
次回ジャケットのオーダーの時は、オッドベストじゃなく、
ジャケット共地のベストもお洒落ですよ!




ハービスプラザOSAKAにある
マッセアトゥーラの隣には、ベルトの専門店、今
ロンドンで話題のエリオットローズ(ELLIOT RHODES)があります。

ベルトとバックルを自由に組み合す事が出来て、飽きたらバックルを替えるなんて事も。
ついつい買い足したり、組み替えたりする人もいるくらい、1本で3度も4度もおいしかったりするんです(笑。

そんなエリオットローズJAPANのサイモンさんが
ロンドン出張のお土産にリバティーの生地を買ってきて下さいました!

顔に当てて見たのですが、もの凄い男前に見えます(爆。選んでもらうって良いものですね。
自分の新たな魅力?を発見させてもらいました。サイモンさんに感謝です!
お仕事で行かれているのに、お土産、、恐縮するけど嬉しい♪




特に北イタリアではクラシックなデザインのコートです。
既製服でも作られているデザインですが、全体の雰囲気は別モノ。
全体から醸し出される雰囲気もそうですが、例えばこのコートの袖付けのように、
サルトリアの技法の1つ、『ジーリ・リンボッカーティ』という膨らみのある優雅で貴族的な袖付けは
大量生産型の工場縫製では出来ないでしょう。


極太の上下衿も特徴的で、工場縫製では難易度が高い意匠です。
写真では判り難いかもしれませんが、ラペルのクリースも軽くアウトカーブさせてあったり、


手で纏り付けたバックベルトや、細かい意匠的な部分にも手仕事が満載されています。
その他にも、随所にサルトリアミラネーゼの技がてんこもり&オンパレードなコートに仕上げてもらいました。

しかし一見ディティールとして語られやすいこれらの技巧も、
意匠的な理由よりも、見えない部分のプントイングレーゼ(特殊な纏り縫い)も含め、
この最高の生地(マーティン&ソンの超へヴィーなベネシャン織)が着込んだ時、綺麗に育ってもらえるように!
それが作り手の願いであり、敢て着用感を滲ませる事で高まる存在感を狙っていたりするのです。


生地は、オーダー会当日までにご来店頂き、このコートに合うものを数点まで絞っておいて、
その中から当日、縫い手が「縫いたい!」と思う生地を選んでもらう。
Nさんらしい、オーダーの入れ方をして下さいました。

これには、初めての河合氏も感動したようです。
Nさん、いつも楽しく仕事をさせて頂き、本当にありがとうございます!

最後に、アルスターコートの一般的な出自ですが、
19世紀半ばにアイルランド島北東部に位置するアルスター地方で織られる、
粗野で重い生地で作られていたデイリー&ヘビーユースの機能性重視のオーバーコートでした。
フロントのデザインは、基本、両前のダブル(風向きによって重なりを逆にする)で、
ウエストに巻くベルトが付き、襟も立てられるという完全な実用本位。

その後、シングルでケープが付いたタイプが多く見られるようになってきたようです。
シャーロックホームズに出てくる紳士がよく着ているスタイルですね。

今回のコートは
生粋のアルスターではありません。
普通のアルスターコートはセンターベントなのに対し、
このコートは、背にピエゴーネ(大きなヒダの意味)を持っています。
イタリア軍に限らず、他国軍でも採用された『軍服』としてのアルスターコートが
現在のミラノのサルトリアで作られるアルスターに酷似している事からも、出自は軍服なのでしょう。

このように、アイルランドで生まれたアルスターコートですが、
19世紀後半から20世紀前半の戦争期に、
アルスターの一亜種であった「ピエゴーネ付」のアルスターが
機能的要請によって軍服として採用され、実際の軍服としての用途を変遷し、
イタリアで、現在のようなアルスターコートスタイルに落ち着いたと考えられているようです。

実際、ミラノ最高峰の1つ「A・カラチェニ」でも、このコートのオリジンとして『軍服』を挙げています。
イタリア語でulsterという意味が、このデザインに直結しているのではないか?と。
クレセントの河合氏によると、イタリア人は、ウルステル(ulster)と
下手クソな発音で、このコートのことを呼ぶそうですよ(笑。

そんな歴史的変遷から、戦後、
生地も幾分ソフトな生地を使うなどして、
主に比較的寒冷な北イタリアでクラシックコートとして
生き残ってきた歴史を背負う、だからこそ男臭いコートなんだと思います。

ちなみにモーニングの原型は、18世紀のイギリス貴族の乗馬服です。
イギリス貴族が、朝の日課である乗馬の時に着ていた乗馬服が起源になっています。
朝に着るからモーニング。朝に食べるのもモーニング!服好きは区別の為にモーニング「コート」って言いましょう。
冗談じゃないですよ(笑。 モーニングの由来も、正式にはモーニングコートって呼ぶ事も本当なんです!

更に、そのライディングコート(乗馬服)がアルスターコートの原型と言われていますから、
ライディングコート(乗馬服)が、現在の紳士服のほとんどのモデルの
始祖と呼んでも大丈夫なのではないでしょうか。

付け足しですが、アルスターはピーコートやトレンチコートの原型とも言われています。
こんな風に、洋服って何かを出自としている事が多いのですが、
あとは洋服史の専門家に任せましょう!



いつもナポリの本店でオーダーしてくるのですが、
最近長らく行けてないので、ミラノの河合君に頼んで手配してもらいました。


次の春にも10本程度ですが、追加で入荷予定です。
気になる方は、お早めにお願いします。




以前、ご紹介させて頂いたSさんのワンピース。
年末にお渡しは終わっていたのですが、今日ご来店頂いたので、写真をお願いしました。


わざと少し浮かせたフロントばかりか、
プレスを効かさないバックスタイルがSさん流の個性です。