福井のNさんの盛夏ものスーツ。
クラシックですが、爽やかな雰囲気がします。
今では織られていないEウッドハウスのクレープ素材です。
とても軽くサラサラとした肌触りで、復活して欲しい生地の1つですね。
Nさん、お好みの雰囲気に仕立て上がったでしょうか?着込むにつれ、良い皺が生まれ、
どんどん馴染んでくるので、その皺をプレスで押さえ込まず、その自然な表情を楽しみにしていて下さいね!




東京のMさんは、いつも艶シャツに艶パンツ。
微妙な色、生地の質感を大切にされる方で、極上素材を選ばれます。
この3枚のシャツも、テスタの170双、カンクリーニの170双、アルビニの170双 です。
シンプルだけど、色と素材にこだわったMさんらしい選択です。
またいい素材を見付けたら連絡させて頂きます。




Cさん、ありがとうございます。
これで、この夏の主役は間違いなしですね!




今日、届いたロンドンストライプのシャツ地。
英国のシャツファブリックメーカー『acorn(エイコーン)』製なんですが、
トーマスメイソンにいたチャットバーン氏が、1975年に英国ランカシャーで創業したメーカーです。
今も、昔ながらの低速織機を使ってシャツを織り続けているメーカーです(一部は高速織機に変わっていますが)。


英国、ランカシャー、低速織機、、で、皆さんは何をイメージしますか?
ここで気付かれた方は、余程の歴史通か、洋服好きか、メイカーズを読まれた方でしょう(笑)。
そうです!どれも産業革命のキーワード。以前、産業革命について簡単に書いた事があるので、読んでみて下さい。
ちなみに、英国のシャツ地として有名だったトーマスメイソンもランカシャーに工場があったのですが、
今、その跡地は倉庫として貸し出され、イタリアのアルビニ傘下
に入りました。
Sさんがお選びになられた、この『普通のロンドンストライプ』も
低速織機で織られた生地で、1ヤード巾(92cm)です。



GW前にお渡しだったHさんが、
ワンピースを着て、遊びに来て下さいました。
可愛いカーディガンも見付けて、合わせて下さっています!!
めっちゃくちゃチャーミングです、いつも素敵に着ていただけて、嬉しいです。
このワンピースの新緑のみどり、透明感と云うか清涼感のある色で、吸い込まれそうな気がします。


若干のサイズ調整をご希望の上、新たに1着オーダー下さいました。
仮縫で合わせていたのですが、実際に着てみられて、見えてくる事もありますね!
次のワンピースは、お誕生日に着て行かれるそうです。

僕が子供だった頃(1970年台)は、
デパートに行く為の洋服を買ってもらった世代ですから、
今じゃ草履でデパート、、なくらい時代も変わってしまい、何となく複雑な心境。
僕たち家族は今でも旅行に行く前はそうですから(笑、Hさんのような『仲間』に出会うと嬉しくなります!
洋服を買うって必要に迫られてじゃなく、気分を高める為でありたいです。




中縫をご希望され、、
袖の雰囲気も、こんな感じで大丈夫でしょうか?


今回の中縫の目的は、、
ゴージを含め、襟の微妙な調整です。
でも他に中縫のメリットが、、全体に3cmほど痩せられて、、
毎夏こんな感じだそうで、夏サイズに調整させていただく事になりました。
良かったです、間一髪でした(汗。 Nさん、きっと気に入って頂けるシルエットになりますよ!!
今では織られていないEウッドハウスのクレープ素材、ス~ス~と涼しい素材です。




ご自身の結婚式、タキシード(夜の準礼装)と迷われたのですが、
結婚式の後にも使えるようにと、昼の準礼装ディレクターズスーツに決められました。
今回のテーマは、夜の準礼装タキシード風ディレクターズ!です。 昼間でも宴の席ならタキシードでしょう!
でも、、蝶タイを買いに行って、ディレクターズスーツと言うと、怪訝な顔をされたそうです(苦笑。
大丈夫。いいんです!「着るか、着られるか。」で決められた事、自信を持って。

先日も書きましたが、識者は「アカンやろ~」と言うと思います。僕も「ハズシなしで」と言われれば勧めません。
でも、ご自分の結婚式、何をしてもいいじゃないですか(笑。 お呼ばれの時は、失礼のないように
マナーを守れば大丈夫(笑。シルバーベスト、次に必要になる前に生地は入荷しますから。
ディレクターズ用のフォーマルタイも、それまでにお気に入りを見つけておいて下さい。
パティーは主催者より目立ってはいけない!そこだけ押さえておけば大丈夫♪
今回のスーツは、Hさんの考えをシッカリ叶えたスーツになりました。
これからもご自身の意思で、『着るか、着られるか。』です。
Hさん、ご結婚、本当におめでとうございます!
義父さまからのお付き合いで、他人事に思えません(笑。
Hさん、これからもよろしくお願いします!


お友達も、パーティー用にと、、

キャラクターにピッタリのスーツになりました。
パンツは股上浅目のエルポケに、バギーパンツ、上着は襟巾11cmにフラップも極太。
パンツに反して、ジャケットのシルエットはちょいタイト目にしました。
ベストでしっかりクラシックに、、Mさん、新郎より目立っちゃ駄目ですよ(笑!
Mさん、これからもお付き合いの程、宜しくお願いします。




Kさん、ご結婚おめでとうございます!
タキシードだと、後々ご着用のシーンもないだろうと
ディレクターズスーツにされたのですが、結婚式!華やかに!!と、
ピークドラペルにして、今後も宴の席専用の?ディレクターズにしてしまう事になりました。

着るか、着られるか。なので、基本を知って自分流に着崩せば、それでいいんです(笑。
識者に叱られそうですが、「洋服くらい楽しんで着れば、、」そう思います。
招かれる側は「相手に礼を尽くして」合わせないといけませんけど、
今回はご自身の結婚式、ルールは自分で作れば良いです。
Kさん! また奥様と一緒に遊びに来て下さいね。





店頭のマネキンに着せていたジャケットに一目惚れして、即決オーダー下さいました!
柄の出方を細かく指定したいとの事で、通常のラインでは受けられず、
全てを工房内で仕立てるハウスクチュールでの受注
となり、
とても贅沢なジャケットになってしまいました。


Cさんは華奢で、ご希望の馬を入れるのも、
最大幅の位置でも、生地の地の目を通すと入りきらず、
結局5ミリほど広げたことで馬の足を切らずに、縫代から1mm開きで
なんとか納まりました。これは、この右肩だけでなく、右袖の馬や、前裾も同じです。


前裾の馬は、バストダーツの部分に入れると柄がおかしくなるので、
裾の部分に入れると、下の赤い狐が切れるので、苦肉の策が、フラップの柄あわせ!
フラップをめくっても、また同じ柄があるんですよ!
お馬さん3匹は、大変な宿題でした(汗。
でも完成したジャケットを見て大喜びして頂けて、作り手としても最高に嬉しいです!
Cさん、ありがとうございました!




両日ともずっと埋まっていた
20・21日のオーダー会も終わり、今日は僕の仮縫。
型紙は既に出来ているので、今回は生地との対話の為にする仮縫となります。


経糸にウール、緯糸にシルク。
素材が素材だけに、独特のドレープ感ですね。
写真の左の方が色気があっていい感じなので、こちらで調整してもらいます。


一流の技術と、一流のシルエット(マッセアトゥーラ担当!)の融合!
そんな、超離れ業による完成が楽しみなジャケットです(笑。