東京のOさんからオーダー頂いた
ご長男S君のジャケットとパンツです。
爽やかなコーディネートで、僕も大好きです!




既製服でツイードのスーツを見掛けることってないですよねー
これぞ、オーダーの醍醐味です!

パンツにすると膝が抜けたり、ヒップがボコッとなったり、
そうなる事を知らずに買ってしまうと、お客様からクレームになりかねません。
オーダーで、こんなスーツを着たいと思って下さる方は、
お客さまも、その辺りはご納得の上ですし、
マッセアトゥーラでも、しっかりお手入れ方法を伝えています。

ツイードの中でも、
特にこのネップが特徴的なドネガルツイードは、僕も大好きです。

Kさん、末永くご愛用下さいね。
ありがとうございます。




10本程度ですが、入荷しました!
マリネッラについては、こちらをご覧下さい
文字の色が変わっているところから、以前に書いた内容もご覧頂けます。

そうそう、、
マリネッラでは珍しいジャガードのタイが数本あります!




1着、普通の紺色を作っておこうかな~。とKさん。
普通ではないですよ!こんなに軽い極上のクリームフランネルは(笑。
紺に始まり紺に終わる。紺で差がつく素材や仕立て、そして何より大切なシルエット!
こんなスーツこそ、紺で行き着く1着です。




いいですねー、ツイードのスーツ。
既製服ではあまり見かけないところもオーダーっぽさ満天(笑。


掛けておいた仮縫いを見た方から、またまたオーダー頂きました。
生地で見ても分からないけど、形になると良いな~と。
小さなサンプルでイメージしてもらえるよう、
色んな手を使ってるんですけどね。




30年着るためのジャケット。
体型変化にも対応するよう、若干ゆったり目で。
フロントも逃がさない方がお好みとのことで、前身は真っ直ぐ落としました。
Nさんのお好みに近付けたでしょうか。

それでも、余りにゆったりだと、
気が緩んで、どんどんいっちゃう可能性があるので(笑、
ほどほどに留めたのですが、この完成を仮縫時にどこまでイメージして頂けたか、、
着るほどに、どんどん毛芯が馴染んできますから楽しみです。
Nさん、長らくお付き合い頂き、感謝いたします。
お手入れ等、末永くお付き合い
宜しくお願いします。

年内のお渡しは、Nさんで最後となりました。
Nさん、この服で初詣行って下さいね。

本日で営業は終了させて頂きます。
オーダー頂いた皆さま、ご来店頂いた皆さま、本当に有難うございました。
明日は年内に済まさなければならない業務と大掃除をします。散らかりっ放なしで申し訳ありませんでした。



イタリアのSchmitz&Lombard が
スコットランドのミル(機屋)に別注した生地です。
クラシックでいて洗練された雰囲気が漂っている生地で、個人的には、
出したくなかった生地の1つです(笑。生地が好きなので、特にジャケット地には、
そんな思いで仕入れた生地が多いです(大笑。いえいえWさん、いつもありがとうございます!
Wさんは元同業のプロ、大手商社で生地を手掛けられていました。


Schmitz&Lombard と同じように、他国のミルに織布を頼むケースは多いです。
フランスのDormeuilが英国のミルで生地を織ってもらったり、
ベルギーのScabalが英国のミルで織ってもらったり、
産業革命が起こった英国の職布は有名です。

最近では日本にも
パリの某メゾンやアメリカ、イタリアから職布依頼が入りますから、
英国とかイタリアとか、国単位ではなく、
得意とする技術に応じてミル単位で職布依頼が行われます。

まぁ、バブル期を代表するGAでも、
複雑なテキスタイルデザインは日本で織布されていましたから、
今に始まった事ではありません。でも最近、特にこの傾向が強くなっていると思います。
話はそれましたが、Wさん、いつもありがとうございます。




新しくて古い、古くて新しい柄。
見る角度によって柄が立体的に違って見えます。
今までの単純なジャガード模様とは明らかに違って、丸で3D。
非常にデザイン性が高く、その斬新さと美しさは80年代の生地を彷彿とさせます。
そういうと、この時代を知っている人はイメージして頂けると思います(笑。


80年代の象徴であったビッグショルダー・ワイドラペル・ロング丈ではありませんが、
生地だけでも、贅沢な雰囲気を感じさせてくれますね。

このスーツをご注文下さったIさんも、その時代を経験された世代ですし、
前回ご注文主下さったIさんも同世代というのは偶然?(笑

ファッションは繰り返すと云いますが、
バブル世代は、今の若者たちののファッションを見て
すでに爺的な言葉を発してしまうんでしょうね、「昔に流行った」と(汗。
この「昔」という言葉が出てきたら、要注意ですよね(苦笑。




ウールコットンのパンツに合わせられる
カシミアコットンのシャツは、どちらも起毛素材です。
パンツはゆとりのある2タックで、シャツも優雅なシルエットです。

画像で見ると若干ですが色の濃淡があり、
グラデーションに見えますが、実物はほぼワントーンです。
パンツは低速織機で織られ、シャツと共にしなやかなでドレープ豊かな生地です。
Jさんは、この上下にライトグレースエードの外羽根プレントゥを合わせられ、コートは多分、、
グレイのムートンコートだと思います。多分(笑。

ご自身のワードローブを入れ替え組み換えフル活用される為に必要なアイテムをオーダーする。
今まで、ありとあらゆる洋服を着倒してこられた方に多いパターンです。
だからこそシンプルですが、個性となって個人を現す。

Jさんのワードローブには、
10年以上前に購入された洋服と、今の洋服が混在しています。
どれも、時代を超えて輝き続けるアイテムばかり。
それらを、時代に応じた色の組み替えや
素材の組み替えがなされる。
それも無意識に。

素材感、シルエット感、色調、そしてご本人の個性、
すべてが絶妙に融合した、真似をしようとしてもできない空気感。
普遍性に時代性が注ぎ込まれ、さらに個性が加わって完成されるコーディネートです。

ここまで行き着くには、時間もお金も必要ですが、
それより何より、普段から何を見ているか、
洋服以外、総てにおいて感性を研ぎ澄まさないと、この域には達せないと思います。
イタリア人がファッションに強いのと同じ理屈だと思います。
イタリア人が普段から何を見て生活しているか。
ルネサンスの国、『Vivaイタリア!』




イタリア語で「かわいい!」を意味するカリーノ♪
合わせるベストは、目立ち過ぎないよう引き締め効果?狙いました(笑。


ジャケットの裏地と、
ベストの背裏だけお揃いで統一感♪
Dさんのキャラにピッタリの1着に仕上がりました。
シルエットはぴったぴたで、Dさんのマッチョな肉体をデフォルメ!


*2016年2月14日追記
大蔵さん、映画「クレヨンしんちゃん」主題歌
ケツつながりでおめでとーございます!