今日は東京のHさんが2年前にお仕立て下さったスーツを

リメイクに持ってきて下さいました。

保管してある採寸表を参考に、今のサイズも考慮しながら

希望のシルエットに創り直します。







何年か着て好みが変わったらリメイク! 

費用はかかりますが、全くの別物に生まれ変わります。

マッセアトゥーラでお仕立て頂いたスーツは

こうしてリメイクされるお客様が結構いらっしゃいます。

飽きたら捨てる 風潮がある中で、こうして大事に着て頂けるお客様文化も

マッセアトゥーラの自慢です。



下の画像はお客様別のカルテで、過去の採寸表を個別に

ファイルしてあります。

シルエットの好みが変わった場合は、リメイクで生まれ変わらせてみて下さい。

2度楽しめます♪








このジャケット、とても 大人の色気を感じるのですが 皆さんは如何ですか?

紫の放つ妖艶さを持ち合わせながら上品さと気品を兼ね備えています。

この色は僕の大好きな色で、以前は車もこの色に塗り替えていた程です(笑)。

生地サンプルで見ている時は派手そうに見えるのですが、

出来上がってくると 実にエレガントで艶っぽいです。







生地って小さなサンプルで見ていると中々イメージが沸きにくいと

皆さん仰るのですが、それを楽しみに待つのもオーダーならではだと思います。

ただ どうしても慣れるまで不安感が付きまとうと思いますが、

皆様に、より具体的にイメージして頂けるよう言葉で説明させて頂く事も

テーラーの仕事です。

生地のソムリエと云うと言い過ぎですが、

それくらいの気持ちで お伝えしています。



ちなみに この生地はドニガルツイードでカラーネップが入っているのが特徴です。

ツイード素材だからこそ 紫との中庸が取れているのでしょうね。

滋賀のI さん、ありがとうございました!

最初に謝ります、「ごめんなさい!」



ご注文頂いたレディース・フルオーダーシャツですが、

ボタンの付け間違いをしてしまいました。











上の画像は白蝶貝です。

でも Kさんのご希望は下の画像の黒蝶貝です。

そのせいで 1枚だけ納期遅れになってしまいました。

Kさん本当にごめんなさい。



貝釦の色は天然貝の色で、後で染めたものではありません。

釦によってシャツの見せる表情も変わります。

今後は十分に気をつけます。



ちなみにこのシャツ、イカ胸仕立てです。

雑誌の影響か、白シャツ人気です。

今日仕立てあがってきた5枚のシャツも、総て白シャツ。





ひと言に白と言っても、無地や織り柄と、そのバリエーションは驚くほどです。

無地でも、糸番手の太いものから細いものまで。

それ故に奥が深いのでしょうか。

織り柄も、ヘリンボーン、ピンドット、ジオメトリック、ユニークな柄まで、

バリエーションは無数にあって、目移りしてしまいます。



話は変わりますが、シャツは元々下着の範疇だったようです。

(アメリカで下着と云えば、Tシャツですが、、)

下着の下に下着を着るって変ですね。

高品質なシャツこそ、本来の着方である素肌で、、楽しみたいものです。

それに着心地ばかりか、シルエットにまで悪影響を及ぼすんです。

イタリア人男性のように、白シャツを素肌に着て、

色っぽく格好よく見せる為には、やはり体を鍛えないと(笑)。

もちろんフィッティングによってジャストサイズなシャツを実現するのが前提ですが、、



下の画像はヘリンボーンとピンドット柄です。








上の画像は今日お創り頂いた 英国トーマスメイソン社(右)のヴィンテージ生地と、

伊アルビニ社(左)の生地です。







トーマスメイソン社は、’90年代の初めにアルビニ社に買収され、

今の生地は イタリアっぽく繊細な質感になっていますが、

この生地は 買収前に英国で織られたもので、

低速織機でしっかり打ち込まれた張りのある生地感です。

水洗いしてゆくにつれて段々と目が詰まり、光沢が増します。



その歴史が 産業革命時代に遡るトーマスメイソン社のこんな希少な生地は、

その寿命を縮めないためにもクリーニングには出さずに家で水洗いをして下さい。



下の画像もヴィンテージ生地ですが、残すところ20着程になってきました。








今日お渡しのスーツはかなりモードなスタイルです。

膝巾と裾巾の差寸が5cmのフレアーパンツに、

ノーベルト&ローライズドスタイル。 

ジャケットも、シルエットに統一感を出すために、袖をフレアーに、

さらにフレアー感を高めるために切羽側(開いてる方)を

2cm長くしています。

このスーツ近いうちに ラインナップに登場しますので

楽しみにしていて下さいね!



ベーシックからモードまで、どのようなご希望にも添えるよう、

トレンド情報収集も、テーラーの仕事です。





上の画像はブレイシーズ仕様のパンツです。

ハイバック(ウエストの後の部分が 綺麗なラインを描きながら迫上がり

真ん中で割れている)、ブレイシーズ釦(昔は外に付いていましたが、

今ではクリップ式のいわゆるサスペンダーにも対応するように

内側に隠して付けられる)、それにサイドアジャスターまで。

通常よりも股上を深く、ウエストも 2cm程大きく作ってあります。



下の画像は、このパンツを吊る英国ヘンリープールのブレイシーズです。

アルバートサーストンの別注品ですが、日本ではめったに見かけない

白いバックスキン(鹿の裏皮)と ガット(鯨の髭を撚ったもので、

テニスラケットに張るアレです)を使った本格派です。

おまけにウールのボックスクロス(フェルト地)のクラシックタイプまであります。







ブレイシーズは、現代のように腰ベルトが一般的になる前の主流で、

特にクラシカルな仕様です。

またブレイシーズは肩から吊る為、腰ベルトのようにパンツがズレ落ちず、

パンツのセンタークリース(プレスライン)も綺麗に出るので、

縦線が強調されて 脚長効果も抜群です♪

今日お渡しだった ミッドナイトブルーのメトロセクシーなスーツです。

肩巾44cmのナローショルダーに、ゴージライン高目の襟巾10.5cmは

迫力があります。

と思っていたら 今日も襟巾11cmのご注文が。

それにしても紺色のスーツって、最高にセクシーですね。

お客様の思いを とことん形(スーツ)に出来るように、

常に最先端のファッションをチェックする事もテーラーの大切な仕事です。



このスーツ、ラインナップに登場です!




きょう出来上がってきたメンズスーツのパンツです。

フレアーです。

W裾のカブラ巾(折返し巾の事)も何と6cmです。

O さんはいつも通常5cm巾ですが今回は初挑戦! 

腰周りも、タックではなく消しダーツにしています。

(詳細はダイアリーの6月11日を見てください。)



このスーツのイメージは、今年のイヴサンローラン・リブゴーシュのような、

メトロセクシーなスーツに仕上がっています。




これ、東京のHさんがプレゼントして下さったシャツ用の筒型の洗濯ネットです。

これに入れて洗うと、洗い上がりが、アイロンを使わなくてもいい位皺が

入らないそうです。







使い方は簡単。筒状のネットから上の画像のようなネットが出てくるので、

そこにシャツを挟み込むようにセットします。







上の画像では、それを丸めた状態です。







丸め終わってから、最後に筒状のネットに入れてファスナーを閉めて、

後は洗濯機に入れるだけ。これを手間と思うか、

洗い上がりのアイロンがけの手間を省くか、、



さっそく試してみて、インプレッションは後日!

Hさん、有難うございました!



ラインナップのオリジナルラインを更新しました。