今日は、京都のKさんからご注文を頂いたパイプバッグの〝1度目の仮縫〟でした。





このバッグは、パイプを収納する為に生まれた道具。

主役はパイプであって、バッグはあくまで脇役でしかないという考え。

従って、バッグのデザインよりも、パイプを収納して開いた状態での見栄えを最優先する。

これが、今回のバッグ作りのイメージメイキングのベースとなっています。



デザインされている事を感じさせないデザインを目指して、

あくまで細部のデザインを目立たせるのではなく、全体のイメージを優先させます。

その為にはレザーのセレクトをはじめ、質感や作り込みも大切です。





仮縫は2度行ないます。

今日は細部に渡って話しこんだので、

次回の仮縫が楽しみですね。Kさん、楽しみにしてて下さい!



※ベルトを取り去って、位置を変えたり、、楽しかったです!!






2008年A/Wの東京展示会の案内をさせて頂きます。

今回も新宿PACOスタジオにて開催させて頂ける事になりました。

10月18日(土)と19日(日)の2日間です。



PACOスタジオは、お世話になっている写真家高橋和幸さんのスタジオ。

今回は、北京オリンピックのオフィシャルカメラマンもされている

高橋さんの、オリンピック裏話?も見逃せません!(笑)

どんな会になるのか、今から待ち遠しいです。

いやいや、、本題は採寸です!!



お越しの際には、事前にご連絡を頂けますよう、ご協力をお願い致します。

詳しくはマッセアトゥーラまで、直接お問い合わせ下さい。

それでは皆さま、宜しくお願い致します。

詳しくは、こちらをご覧下さい。






ちょっと透けすぎですか?(笑)

Tさん、ビジネスではスーツをビシッと着られますが、

プライベート用のスーツや、カジュアルは、いつも遊んで下さいます。

見つけたのがこの時期、シーズン外れですが、来シーズンの為にご注文下さいました。





このシャツ、Tさんの普段のドレスシャツより、

透け感を和らげるために、全体にゆとり量を増やしてあります。

僕も、以前の綿レースのシャツがくたばってきたので、同じ生地で作ります。






Kさんがひと目惚れされた、細畝のオフホワイトコーデュロイのジャケットです。

以前から、オフホワイトジャケットを狙っておられたのですが、

この生地を見た瞬間、Kさんのテンションはレッドゾーンへ突入でした!

ちなみにコレ、



スタイルは、Kさんお決まりの3ボタン中1つ掛けです。

このジャケットに、白いダッフルコートを着ようかな?との事でした。

ボトムには、501の〝ホワイトデニム〟なんかを合わせてホワイトグラデーション。

冬の白装束は、黒一辺倒になる季節だけに、華やかな雰囲気になりますね。






Kさんのベスト付きツイードジャケットは、

ロンドンのボンドストリートにあるウールンマーチャント、

ウィリアム・ビル(William Bill)のドネガルツイードを使っています。

今年の冬物ツイードのご注文いちばん乗り、お渡し一番乗りは、Kさんです!(笑)





デニムにボタンダウンを合わせ、

それにベストを着て、上からジャケットを着る。

真冬は、更にその上から、シェラの60/40マウンテンパーカーを着る、、



そんなスタイルを完成させる為にご注文頂いたもの。

ファッションに年季の入ったKさんならではのレイヤードですね。

それに加えて僭越ながら、僕の好きなレイヤードもお伝えしておきました。(笑)



こんなガシガシのツイードは、ガンガン着て下さいね!

白洲次郎氏によると、「ツイードを着て初めてジェントルマンである。」と。

そして、「ツイードなんて、あんなものはね、買ってすぐ着るものじゃないよ。3年くらい、

軒先に干したり、雨ざらしにしておいて、くたびれた頃に着るんだよ。」なんて、、

白洲次郎さんが三宅一生さんに、そんな風に言ったそうですよ。

短気な白洲さんらしいコメントですね。(笑)



僕は、自分と一緒に歳をとってゆく物が好きなので、5年くらい着込んで

自分の体に馴染んだ、クッタリしたツイードが好きです。

ガンガン着て、気が付いたら馴染んでいた、、

その方が、僕は好きですね。






先月ハンガー便で納品させて頂いた東京のDさんが、今日お越し下さいました。

1着目のお渡し時にフィッティング確認をさせて頂いて、

その時に型紙を微調整して以来何もせず、この4着目に至っていました。

2着目を送らせて頂いた時のDさんの、「ほんと大丈夫、綺麗だから!」って言葉を信じて。

いやぁ、最高に綺麗でした。嬉しいです。

疑ってた訳じゃないんですけど、実際に見せてもらうまでは、

結構、不安だったんですよ。あれ?それって疑ってた事になるのかな?(汗)





Dさんは毎回スーツに『名前』を付けてらっしゃいます。

今回は無難に?『summer2008』にされました。

前回は『Charming2008』でしたが、



このスーツの着こなしもチャーミングです。

居合わせたKさんも、「パッと見た時は派手かと思ったけど、

どうしてあんなにビシッと品の良いイメージになるのか不思議ですね。」と。

それは色柄が派手でも、全て〝基本を外さず〟にまとめていらっしゃるからだと思います。





それでは10月、またまた東京に伺いますので、どうか宜しくお願い致します。

Dさん、今日はわざわざ寄って頂いてどうもありがとうございました。

アクアミネラーレだけで、申し訳ありませんでした。(爆)






Kさん所有の、イタリア人による一点もの、完全手工製のチェロ(オールド仕上げ)です。

手工チェロ全体の生産台数はとても少なく、絶対数が少ない上に、

それを選ぶとなると、大変難しい世界だそうです。

それにしても、この美しい造形は、もはや美術品の領域。



手製だと分かる微妙な造形は、量産品の物とは〝造形された線や面〟が違います。

手のほうが、より立体的というか造形的と言うか、線や面が生きています。

ミースファンデルローエの名言、まさに〝神は細部に宿る〟です。

洋服を構成する線や面も、手縫いと機械縫いでは違います。



購入に際しては、パッと見の印象と試奏、あとは感覚で決められたそうなんですが、

それにしてもクラウン1台が買える価格、凄い世界。





ヴァイオリンよりボディが大きいからか、深みのある低音があり、

意外に?高音まで出るんですね。やはり生音、こう、自分の周りに音が回り込んでくる感じ。

というか、包まれる感じっていう表現が良いのか。。



Kさんが仰るには、チェロは一物一価の生き物に感じるとか。

弾き手に馴染み、徐々に音が出てくるようになれば、

そのチェロの特徴を知った上で、チェロ本来の持つ音を引き出してあげるそうです。



僕が、「まるで夫婦のようですね!」って言うと、Kさんはニコニコ笑顔で、

「夫婦は、相手の特徴を知って良い部分を引き出せるようになってきたなって思っても、

人だから変わりますよ。」と、、確かに!(爆)



Kさん、今日の麻シャツも、その良さを引き出してあげて下さいね。

いつも色々と興味深い話題をありがとうございます!

色々なKさんのバックボーンが見えると、

洋服も創りやすいですから。



ちなみにこの弓も、フランスの『Georges TEPHO』という作者の手づくりだそうです。






40歳の僕が、高校~大学時代によく着ていたバラクータのG9です。
もともとレインウェアとして創業したバラクータ社らしく、少々の雨なら問題なく使えます。


英国のマンチェスターで創業したバラクータ社のオーナーが、
自分がゴルフを愉しむために作り出したのですが、その後アメリカに渡り、
スティーブ・マックイーンやグレゴリー・ペックといった著名なハリウッドスターたちが
好んで着たことで、世界的に大ヒットしたようです。

日本でも高倉健さんや岩城滉一さん、
舘ひろしさんが着ているのを画面で見た事があります。

モノを選ぶ時、その背景やストーリーを知って手に入れる事って、
何だか、こう、、ロマンみたいな何か、、を感じるのは僕だけでしょうか?(笑)

最初に買ったのは赤色、続いて紺色です。
特に、紺色は良い感じで〝アタリ〟が出ています。



このベージュは、サンフランシスコのメンズショップ、
ケーブルカークロージャーズで買ったもので、恐らく別注品らしく、
通常のモデルには付いていない内ポケットが裏地と同じ生地で縫い付けられています。



アメリカでは、FOUR CLIMESと呼ばれているようです。
そして上にはケーブルカークロージャーズのタグが縫い付けられています。
下のマークと同じミシンで縫いつけられているところをみると、裏地を縫い付ける前に、
縫製段階で縫い付けられた、やはり完全なダブルネームでしょう。



スウィングトップという異名(和製英語)を持つだけ、随所に工夫があります。
袖付けはゴルフのスウィングがし易いようにラグラン袖になり、
背中のアンブレラカットは雨が入らないように考えられているばかりか、
ゴアテックスのようなハイテク素材がない時代に蒸れないようにと考えられた構造、
袖口やウエスト(裾)のリブは、ゴルフスウィングに耐えうるフィット感をもたらすためのもの。
機能から生まれたデザイン、まさにスポーツウェアです。



ダブルマッキノウクルーザー

お盆に実家に行った時に撮影してきました。(笑)

これからも、幾つか、そんな思い出の?品々を紹介させて頂きます。



カナダ森林警備隊のオフィシャルユニフォームで有名ですが、

僕は、その真偽を確かめたわけではないので無責任なコメントはこれ以上控えます。





このWマッキノウ、ちょうど20年前に個人輸入したものです。

バッファロープレイドとしては、この青×黒ではなく、赤×黒が有名ですが、

それでも僕は、「いかにも!」って感じが好きにはなれず(へそ曲り!)、これを選びました。





アメリカ製品はデザイン優先ではなく、

機能にこそ美学が宿る的なイメージがありますが、

このフィルソンのWマッキノウクルーザーもご多分にもれず、

袖と身頃を2枚仕立てにし、さらに袖口も2重構造にすることによって、

袖や身頃が2重構造となることで保温力を高め、雨除けのケープのような役割を果たします。

その機能追及の結果が、このWマッキノウクルーザーのデザインを生みました。



もともとキャンプに行く時用に手に入れたものですが、その機能と引き換えに、

厚手が故に動きにくさが残ったと思います。まだまだ〝着倒し方〟が足りませんね。(苦笑)

ちなみにコレ、日本に入ってきた時期は大正時代に遡るそうで、

この時代を超えたスタイルに、クラシックなスタイル(ボリューム感)を学び取れます。






昨夜、店を閉めてから京都の実家に向かいました。

親戚が集まって17時頃から飲み始め、

最初の山に火が灯る頃(20:00)には、すっかり酔っ払い状態です。



20:15に裏山(舟形)に火が灯るのを確認してから、いつも近くの公園に向かうのですが、

そこで、たまに、小中学校時代の友人と出会います。



近所の地蔵盆をするような小さな公園ですが、

他府県からチャーターされた観光バスがやって来るから驚きです。



親戚が帰ったあと、太郎と裏山にカブトムシを探しに行きましたが見付からず、

一旦家に戻って、西瓜の食べ残しを仕掛けに行きました。



あ~、それにしても今日はいっぱい飲みました。

最後デザート代わり?に飲んだティフィンミルクが効きました。

五山の送り火については、2000年夏にコラムに書いたものをブログに移行しています。





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